先日プレミアムバンダイで再販されていた限定版の HG ゼータガンダムを組み立てました。
グリプス戦役で損耗したゼータガンダムを宇宙世紀 0088 に現地改修したバージョンという設定のこのキット。実質的には HG ゼータガンダムの REVIVE 版の造形を一部新規ランナーによってさらにリファインした「Ver.1.5」的な内容になっています。一般販売ではなくプレバン限定(+Mk-II と百式加えたガンダムベース限定の「グリプス戦役セット」)なのは、店頭売りするには通常モデルとの差分が少なすぎるということですかね。
RG(あれももう 12 年前なのか)の高密度なデザインもカッコ良かったけど、可動軸少なめな HG はシンプルな良さがあり、立ちポーズがスンナリ決まってくれるところもいい。
U.C.0088 版の最大の特長は背中のフライングアーマーがちゃんと色分けされているところ。通常版 HGUC では黒一色のパーツに対してフチの赤色をシールで表現するようになっていて、シールだと見栄えが良くないし塗り分けはめんどくさい…が今まで手を出してこなかった理由の一つ。この手間から解放されるなら通常版との差額を払う価値はあると思いました。
成型色は青が鮮やかなコバルトブルー、黄色はややオレンジ寄りのイエローで組み立てるとかなり派手なトリコロールになります。昨年発売された MG Ver.Ka が渋めの発色だったのとは対照的。ちなみに胸部の形状は MG Ver.Ka(ダクトが下向き)のほうが設定画準拠とのことですが、今まで様々な立体物やゲーム等で前向きダクトなデザインを散々見慣れてきたせいで HG の形状の方がゼータらしいと感じてしまいます。
パーツ単位での色分けがかなりできている U.C.0088 版ですが、二カ所だけ部分塗装しました。フライングアーマーの小翼(赤い一枚板を黒で塗り分け)、シールドの黒と赤の接合部の突起(黒いパーツの一部をサフェーサー吹いた上で赤で塗り分け)。シールだと安っぽさが出てしまう部分だけにこだわりました。ただ機体各所にある細かな黄色部分はマスキングが面倒だったのでシールを使っています。
HG にはデカールが付属しないため、先日のクシャトリヤ同様に手持ちのガンダムデカールを組み合わせてそれっぽく仕上げてみました。本当は RG ゼータ用の水転写デカールを使えばあまり考えなくても完璧になるところですが、しばらく再販されていないようなので仕方なく。MG Ver.Ka を参考にしつつ過剰にならない程度に貼ったけどそれなりにうまく行ったと自画自賛しています。
HG ゼータのモビルスーツ←→ウェイブライダー形態の変形はパーツ差し替え式。↑は WR 形態時に使用する内部フレームパーツですが、かなり大胆に割り切った作りになっています。MG や RG の完全変形をさせようとすると短くても 10 分くらいかかるところ、差し替え変形だと半分以下の時間でできるし変形後のスタイルもカチッと決まるのが嬉しい。アニメの変形シーンを脳内再生しながら遊べる MG/RG の完全変形も楽しいですけどね。
WR 形態。可動部が多くてどうしてもフニャフニャしてしまう RG とは違い、フレームがしっかりしている HG はカッチリ決まるのが気持ち良い。WR または MS でポーズ固定で飾っておくだけなら HG で十分に感じます。
フライングアーマー部が小ぶりな MG Ver.Ka の造形解釈を見た後だと HG のフライングアーマーはちょっと大きいかな、と感じる部分はありますが、差し替え変形なだけあって全体的なシルエットは薄くシャープに仕上がっているのが好ましい。もう一体作って MS、WR 両形態で飾っておきたくなります。
キットにはハイパーメガランチャーも付属。このハイパーメガランチャーといい百式のメガバズーカランチャーといい、大型で派手な割に劇中で活躍した試しがない残念ウェポンなんですよね…。
以前なら HG 系のキットはディテールが今一つで敬遠していたのですが、最近のキットはどれも出来が良くて完成度では RG 以上と感じることさえあります。『水星の魔女』シリーズのガンプラをいろいろ組み立てて以来、個人的には HG を見直しています。この U.C.0088 版ゼータもいいキットだったなー。
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