先週末にしばらく触ってみて Switch 2 の気になっていたポイントがある程度分かったのでエントリーにまとめてみます。
これまでの任天堂の新ハードって旧世代に比べて遊び方が大きく変わることが多かったと思います。が、今回は「2」の名が示すとおり Switch の純然たる後継ハード。だから基本的なプレイフィールは変わらず、そのまんま「画面が大きくなって画質と性能が向上した Switch」という感覚で入っていけます。そろそろゲーム機で新しい遊びを発明するのも限界とか、身体的な遊び方を提案しても結局サードパーティーがついてこないとかいろいろ理由は想像しますが、少なくとも据置機と携帯機のハイブリッドなプレイスタイルを許容する Switch というプラットフォームの完成度が高かったことが Switch 2 という正当進化版を生んだのは間違いありません。
画面サイズがどれくらい大きくなったかというと…Switch Lite、初代 Switch(液晶モデル)と並べてみるとその大きさがよく分かります。Lite の画面サイズは大きめのスマホと大差ないし、旧 Switch も Lite より一回り大きい程度にすぎません。が Switch 2 のサイズになれば感覚的には iPad mini のような小型タブレットでプレイしている感覚に近い。まあ自宅ではテレビに繋いで遊ぶけど、本体画面がこれくらい大きいなら旅行先に持って行ってテーブルモードでも楽しく遊べそうかなとは感じますね。ただし全体が大きく重くなってしまったので逆に携帯モードではあまり長時間遊びたくないかも。テレビモードかでテーブルモードが基本、という感じがします。
本体への装着がマグネット式になった Joy-Con は「パチッ」と吸い付くように嵌まる感覚が気持ちいい。取り外す際には裏面のボタンを押し込むと、物理的にイジェクトピンが飛び出して本体から Joy-Con を引っぺがす構造になっています。旧 Switch のスライドレール式はロック機構が壊れやすい欠点があったのが Switch 2 では根本的に見直されています。
改善という意味ではスタンドも大きく改善されました。旧型では細くて不安定だったスタンドが Switch 2 では幅広になり、しかもスタンドのヒンジが強力だからどんな角度でもガッチリ安定して立てられます。これは積極的にテーブルモードで遊びたくなる。
全体的に旧 Switch で故障率が高かった部分を徹底的に見直し、修理コストを下げる(同時にユーザーが遊べない期間を最小化する)ことに注力した任天堂の真摯なものづくりが感じられる。
ちなみに付属 AC アダプターは 60W 品が使われており、試しに旧 Switch のアダプターを繋いでみたところ HDMI 出力できる電力は得られませんでした。ゲーム機としての性能が大幅に上がった分、消費電力も増えているのは致し方ないところでしょう。吸排気スリットも旧 Switch よりもガッツリ開いていて、携帯機でありながらパワー重視のゲーム機になっていることが分かります。
個人的に気になっていたのが旧 Switch 用のコントローラーが使えるかどうか。まあ Bluetooth だしゲームタイトル側も後方互換性がほぼ確保されているし大丈夫だろと思っていたのですが、旧 Switch 用の Pro コントローラーが何の注意事項もなく当たり前に繋がってしまって拍子抜け。Switch 2 用プロコンとの差分はほぼゲームチャットボタンの有無程度なので、私は旧プロコンが壊れるまでは今のを使い続けます。
もう一つ実機が届いたら確認したかったのが、ゼルダ(ブレワイ&ティアキン)の Switch 2 Edition の画質が具体的にどの程度上がっているか。新旧でキャプチャを撮って比較してみました。
画面解像度が縦横各 1.5 倍になっているからキレイになっているのは一目瞭然ですが、オリジナルは遠景のレンダリングを間引いて誤魔化している感があったのが Switch 2 Edition では遠方までスッキリ見通しが良くなったように感じます。それ以上にリンクの足元に広がる草むらが、オリジナルではギザギザな描写だったのが Switch 2 Edition では精細に、それなりに草むららしい質感で表現されている。Switch は 2017 年のハードにしてもグラフィック性能低いよなあ…と感じていたのですが、Switch 2 Edition くらいの画質があればテレビに映しても満足できると思います。
もう一枚。やはりオブジェクトのレンダリングとテクスチャの解像度が全体的に上がってグッと見栄えがする画質になりました。ブレワイ/ティアキンは「低性能なハードでもそこそこ現代のゲームっぽく見えるように」工夫されたグラフィックだったと思っていますが、それでもこの情報量の差を見せつけられるともう Switch 2 Edition の画質が基準になってしまいますね。
この画質でもう一度ブレワイ/ティアキンを最初からプレイしたいと思っているのですが、まだ FF7RB も全然途中なのにオープンワールド RPG を複数平行する気力はさすがにありません。FF7RB が終わったらまた考えよう…。
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