私の大好きなゲームのリマスター版が発売されたのでSwitch2で購入しました。
ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ
ファイナルファンタジータクティクス(FFT)です。初代PlayStationで最もやり込んだゲームはたぶんFF7とこのFFT、あとはグランツーリスモ2。FFTは中世モチーフ&剣と魔法というJRPGらしい世界観と、それまでのFFシリーズとはちょっと毛色の違う重たいストーリー展開に心を撃ち抜かれ、その後シミュレーションRPG好きになるきっかけをくれた思い出深いタイトルです。それがPSP『FFT獅子戦争』以来18年ぶりのリマスターということで楽しみにしていました。
でも楽しみな一方で不安もありました。三年前にリリースされた『タクティクスオウガ リボーン』がレベルキャップ制やバフカードの導入でプレイフィールが大きく変わってしまったのが辛く、今回もそういう改悪があったらどうしよう…と心配していました。
ゲームモードはPS1版をできるだけ再現した「クラシック」とグラフィックやシステムをリファインしフルボイス化した「エンハンスド」の選択式。クラシックは懐かしさはあるけどプレイの快適さやフルボイスを堪能したいから当然エンハンスで遊びます。
オープニングからしてPS版のイメージそのままで高画質化したムービーが始まり、既に28年前に初めてプレイしたときの感覚に包まれるわけです。
懐かしいグラフィック!だけど、往時のドット絵とも近年のHD-2Dとも違う、絶妙にドット絵っぽい雰囲気を残しつつ高解像度化したグラフィックで見やすい。HD-2Dでリメイクしたら雰囲気が変わっちゃっただろうし、余計なことをしないのがこの作品のイメージのためには良い、と思います。
フルボイス化にあたって誰が声を当てているかはプレイしながら驚きたかったからキャストは見ずに購入しました。そしたらもう一人の主人公であるディリータの声が内山昂輝(『ガンダムUC』のバナージ・リンクス)じゃないですか!確かに近年のアニメでは主役よりもちょっと陰のあるメインキャラの一人、という役どころが多かったから納得です。重みのある芝居が主人公であるはずのラムザをも食ってるように感じる(笑)。昔プレイしていた頃は完全にラムザ視点だったけど、歳を取った今は逆にディリータの方が共感できるかも…と思っていたところにこの声を聞いたから今回は完全にディリータ派になりました。
「家畜に神はいないッ!」、たぶんFFTで最も有名なセリフの一つではないでしょうか。タクティクスオウガを受け継いだ重厚な世界観とストーリーを端的に表現している言葉だと思います。
第1章でめちゃくちゃよく喋るこのアルガスの声は吉野裕行。『ガンダム00』のアレルヤ(ハレルヤ)のように敵対する者には容赦しないキャラクターがよく似合う声…なのですが、今聞くと『SPY×FAMILY』のフランキーの顔がチラついてどうもシリアスなシーンに見えない副作用が(笑
FFTといえばこれ、アビリティや魔法の発動時に時折発せられる詠唱。これ中二心を刺激されて大好きなんですが、フルボイスということでこれも全て声つきで表現されています(逆に汎用ユニットの詠唱はなくなったっぽい?)。これめちゃくちゃ嬉しい。全パターン聞くためだけにネームドキャラ全員に全アビリティを覚えさせたいくらい。
リマスターによっていろいろ飛ばしたりショートカットしたりできるようになり、ある程度プレイ感覚が軽快になりました。でもバトルのシビアさはあまり調整されていないようで(だがそれがいい)、シナリオを少し進めるごとにレベリングが必要な点はオリジナルから変わっていません。
ジョブシステム的には前衛キャラがモンクの「チャクラ」「波動撃」あたりを使えるようになると行動の選択肢が一気に広がります。ここからが本番、という感じ。
とりあえず第1章を終わらせて第2章に入ったところです。今のところゲームバランスに不満はないし、映像・音声が良くなって快適にプレイできるようにもなって良いところだらけ。バトルにはそれなりに時間を要するからある程度まとまった時間がないとプレイできませんが、じっくり取り組もうと思います。でもこの後あまり間を置かずにドラクエI・IIとゼルダ無双も来ちゃうんですよね…どういう順番でプレイするか、ちょっと悩みます。










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