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『おいしいのつくりかた』の聖地:福島大玉村「レストランたかのは」

「おいしくなあれ、エイヤッ!」

レストランたかのは

先日モトクロス観戦のため菅生に行った際、宮城まで(クルマで)行くなら途中で聖地巡礼できることに気づき、先日配信開始された松重豊監督のドラマ『おいしいのつくりかた』の舞台を訪ねてきました。

『おいしいのつくりかた』に登場したたレストランは「キッチン大沢」という名前でした。実在の飲食店を使ってドキュメンタリー風に作る『孤独のグルメ』とは異なり、『おいしいのつくりかた』では店舗だけは実在の場所を使いつつ、店名やメニューはドラマオリジナルのものとなっています。でも店舗が実在するなら雰囲気だけでも感じられるだろうし、きっと劇中の雰囲気は実店舗のそれを踏襲しているに違いない…と期待して、菅生に向かう途中で高速道路をいったん降りて福島県大玉村へ。

レストランたかのは

レストランたかのは

お店の佇まいは劇中そのまんま。ドラマでは店舗の再生のために一部内装や調度品をリニューアルするくだりがありましたが、大きくは変わっていません。天井が高く広々とした店内にゆったりと間隔を空けてテーブルが配置されています。
都心ではこういう雰囲気のお店はまずありません。松重監督が下見に来て一発で気に入った、というのもよく解る。

レストランたかのは

孤独のグルメとは違って配信限定のためか、休日でもまだそれほど混み合ってはいないようでした。それでも店主によると配信開始当日からドラマを観たお客さんが東北圏外からも既に多く訪れているとのこと。ちなみに我々が訪れた際にも聖地巡礼と思われるお客さんが他にもいらっしゃいました。

レストランたかのは

いやあ、この暖炉とロッキングチェアがある感じとかめちゃくちゃ良いじゃないですか。昼間に来てもこんなに雰囲気があるのなら、夜に来たらもっとイイ感じに違いない。寒くなるこれからの季節の夜が似合いそうなお店です。

レストランたかのは

ちなみにテラス席もあり、こちらはペット同伴可。我々の滞在中にも二組ほどのお客さんが愛犬を連れて食べに来ていました。ドラマの中と同じように、いろんな人が落ち着いておいしい時間を過ごせる場所だと感じます。

レストランたかのは

メニューはお店の雰囲気同様に昔ながらの洋食レストランらしい品揃え。地元産の食材や自家菜園の野菜を使っているのも良い。
すごく凝ったものがあるというよりはどんな人にも親しめる身近な料理が揃っています。

レストランたかのは

…と思ったらスペシャルメニューはけっこう攻めてきている。このステーキ類もうまそうだしうにのクリームパスタも絶対おいしいに違いない。
これは迷うなあ。

レストランたかのは

一方の「本日のランチ」になんとポークソテーがあるじゃないですか!ドラマを観て来たならもう注文はこれ一択でしょう。

ちなみに食後に店主に伺ったのですが、これまではポークソテーは出してなかったけどドラマを観て来たお客さんが増えたことで急遽出すようになったそうです(笑)。

レストランたかのは

注文するとまずはサラダが出てきました。
見た目からしてこの店の雰囲気に相応しい、素朴なグリーンサラダ。でもよく見るとパプリカや黄色いミニトマトが入っていて、ただのグリーンサラダじゃない一工夫があるあたりがこの店らしい。

レストランたかのは

そしてポークソテー。ライス or パンとスープがついてきます。
ちなみに『おいしいのつくりかた』の劇中に登場した料理はフードスタイリストの飯島奈美氏(『劇映画 孤独のグルメ』や『深夜食堂』シリーズなども担当)が用意されたもので、実際にこのお店で食べられるものとは異なります。でもこのお店本来のポークソテーもまたおいしそうじゃないですか。

レストランたかのは

劇中に登場したポークソテーと比べるとやや小ぶりだけど、柔らかくてとても食べやすい。そしてバター醤油ベースのソースが絶品!本来はやや淡泊な豚ロースに深いコクと旨味を足してくれる。付け合わせの温野菜につけても当然うまい。これはライスじゃなくてパンにしてこのソースを拭ってまで食べるべきだったか。

レストランたかのは

食後のドリンクと、デザートは自家製プリン。これも素朴な味ですごくいい。

突き抜けた何かがあるというよりは、毎週食べてもずっと飽きないような落ち着ける味。この地で55年以上続いているお店らしいけど、長く続くレストランってきっとインパクトの強さよりもそういう部分が大事なんだろうなあ。

レストランたかのは

レジ横には松重監督と主演の北村有起哉氏のサイン、そしてロケの際に撮影されたと思われるキャスト+スタッフ+実際の店員さんたちの集合写真が飾られていました。お会計の際に店主からドラマに関するお話をいろいろと伺うことができましたが、他の店員さんも含め皆さん穏やかで温かな方々で、ドラマには実際の店員さんは出てこなかったけど映像から伝わってきたこのお店の温かさはきっと普段のお店の様子がそのままドラマにも写っているんだろうなあ…と感じました。

レストランたかのは

皆さんとてもいい笑顔。『孤独のグルメ』のときとも少し雰囲気が違うようにも感じます。
『おいしいのつくりかた』は孤独のグルメとは違ってお店の料理がそのままドラマに出てくるわけではないけれど、まるでドラマのラストシーンからそのまま地続きの時間軸で自分がここに食べに来たような感覚になりました。

幸せな時間だったなあ。
ごちそうさまでした。

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