先日試したマッキーペイントマーカーがとても気に入ったので、他にもマーカーペン系でプラモのディテールアップに効果的なものがあるんじゃないか?と考え、いくつか買って試してみました。
Pebeo / 4 アーティストマーカー
シヤチハタ / アートライン デコライト
取り急ぎディテールアップに使いたかった色はカッパー(銅色)、イエロー、メタリックレッドの三色。プラスチックにも使えることを謳っているマーカーとしては Pebeo(フランスの会社のようですが、国内ではガイアノーツの取り扱い)の「4 アーティストマーカー」と、シヤチハタが出している「アートライン デコライト」が良さそう。どちらも大きめの文具店では見かけませんでしたが(Pebeo のほうは模型店ならありそう)、ヨドバシドットコムで普通に買えました。
4 アーティストマーカーは 2mm/4mm/8mm/15mm のバリエーションがありますが、私が欲しかったカッパー(コッパー)は 4mm と 15mm のバリエーションしかないようです。プラモに使うにはちょっと太いけど、やむを得ず 4mm を購入。マーカーペンらしいしっかりしたペン先で、インクの出も良い。
アートラインデコライトはプラスチックにも塗れるようですが、ネーミングやファンシーなロゴからも判るとおり主に女子のデコレーション用途を想定しているようです。ペン先は 1mm 丸・3mm 角と筆ペンタイプの三種類があり、プラモの塗装に使うなら筆ペン一択でしょうということで購入。筆は毛先がイイ感じに収束していて弾力も程良く、非常に塗りやすい。
試し塗りしてみたのがこんな感じ。4 アーティストマーカーはもう完璧な隠蔽性。インクの出が良すぎて塗膜がちょっと厚ぼったくなるのと塗りムラが出やすいようで使いこなしには少しコツが必要そうですが、かなり強力。
アートラインデコライトはサラサラした塗料で塗りやすい。イエローはプラスチックの色が若干透けていますが、ダークグレーのランナーに下地なしの直塗りで黄色がこれだけ発色しているのってすごいのでは。隠蔽力という意味ではメタリックレッドのほうが若干高いように見えます。いずれもマーカーの一発塗りでここまで色が乗っていれば、プラモの時短ディテールアップには十分な気がします。
カッパーを塗りたかったのはここ。これは MG ガンダム Ver.3.0 の膝裏ですが、このキットや RG シリーズの多くは「リアリスティックデカール」と称して金属の質感を持つシールが付属しています。が、これ平面に貼るには良いんですが、こういう角の部分に折り曲げて貼るとそのうち剥がれてきてしまうんですよね…。剥がれないように爪で擦っるとメッキが剥がれてくるし。時間の経過とともにみすぼらしくなってくるのでいっそ塗装してやりたいと思っていたのでした。
右脚が 4 アーティストマーカーで塗ってみたところ。色味は完璧、粒状感のないメッキ的な質感も素晴らしい。塗膜が厚くてエッジが緩くなってしまうのが少し難点ですが、期待以上の仕上がりです。薄く塗るならマーカーの先からインクを筆に取って塗るのが良いかとも思ったけど、それだとマーカーを使う意味がなくなってしまうからこれで良し(´・ω・`)。
アートラインデコライトのイエローを塗ったのは、こないだ刀身をマッキーペイントマーカーでシルバーに塗った RG エヴァ 2 号機のプログナイフ。柄の部分の黄色を塗ってみました。
全く透けないわけではないですが、このくらいの面積なら十分隠蔽してくれていると言って良いでしょう。本当はもう少し赤みのある黄色が正しい色なんだろうけど、手軽さ優先でこれで良しとします。
メタリックレッドを塗ったのは同じくエヴァ 2 号機のハンドパーツ。人差し指と親指の付け根にある丸ポッチを塗ってみました。左手はキット付属のリアリスティックデカールを貼ったものですが、デカールが小さすぎて余白の部分のほうが大きく、そこから剥がれてきてしまうので塗装の方が美しい。またメタリック感もデカールに負けず劣らず出ています。
ちなみにアートラインデコライトは水性顔料系なので、乾燥した後でもちょっと擦っただけで剥げてしまいます。プラモに使用するならばトップコート必須だと思います。
私は基本的にプラモは塗装しない派ですが、こうやって部分塗装するだけでも仕上がりが随分違ってくるものですね。マッキーペイントマーカーと併せて、今後のプラモの完成度を高めてくれる一助になりそうです。
コメント