自由が丘で焼き鳥を食べてきました。
まずはささみ。全体には火を通しすぎず、表面だけ焼いて中はレアっぽく仕上げてありました。ささみってパサパサしがちな部位ですが、ここのは肉質がいいせいもあるでしょうが、焼き加減が絶妙でしっとりした食感。味付けも軽く塩を振って山葵を載せただけですが、これがうまい。
続いてレバー。表面は軽くカリッと焼いてあるのに、中はトロッととろけるような食感。臭みも少なく、鳥レバーでこれだけ美味しいのにはなかなか出会えないように思います。レバーが苦手な人でもこれならイケるんじゃないでしょうか。
つくねはぷりっとした弾力があって、これもまた美味。私の好みは軟骨を混ぜたつくねを卵の黄身と濃口のたれで和えて食べるタイプなので、それとは正反対なんですが、これはこれでとてもうまい。
どの串もごくシンプルに焼いてあるだけですが、素材の味がとても活きてます。聞けば鶏は部位ごとではなく一羽単位で買って捌いているんだとか。美味しいわけです。
というわけで、日本酒が進みます。おかみさん・・・というよりはママといったほうが相応しい雰囲気の店主に勧められて、宮城のお酒を。でも銘柄を聞き忘れました(;´Д`)ヾ。
アテはクリームチーズの酒盗かけ。私は酒盗に目がないんですよねー。で、この酒盗というのがクリームチーズとかマスカルポーネといったフレッシュ系のチーズにものすごく合う。和の珍味である酒盗と洋の食べ物であるチーズとのコンビネーションは一見意外かもしれませんが、酒好きなら一度は食べてみてほしい絶品のつまみです。
そして皮にいくわけです。鶏皮って脂っこいので最近歳のせいかあまり食べなくなってきたんですが、ここの鶏皮は思ったよりも脂身が少なく(焼く過程で落ちている?)、カリッと焼けているのでスルスル食べられちゃいました。
〆は「そぼろ茶漬け」。珍しい、けど焼き鳥屋ならではの、鶏そぼろを載せたお茶漬けです。あっさりしているんだけどそぼろの旨味がじっくり出ていて、これまた美味。ごちそうさまでした。
このお店、自由が丘の繁華街にあって「自由が丘らしくない」ほどに落ち着いた、隠れ家的なお店でした。自由が丘は大学時代によく遊びに来ていたので、当時から知っていたら通ったのに・・・と思いましたが、味付けがシンプルで「ガッツリ飲み食いする」という雰囲気ではないので、二十代の頃だったら琴線に触れなかったかもしれません。が、この歳になって落ち着いて飲むにはすごく良い場所を見つけたような気がします。あの @ukishizumi さんの馴染みの店ということで、訪れる前から気に入る確信はあった訳ですが(笑。
自宅から比較的通いやすい場所にあることだし、今後もちょくちょく来たいお店。
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