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α7 IV 海外発表

ソニー、有効約3,300万画素の「α7 IV」海外発表。2,500米ドルで12月発売 – デジカメ Watch

フルフレーム α のメインストリームモデル最新機種「α7 IV」が海外発表されました。

先代 α7 III あたりから高画素機 α7R や高速機 α9 が先行するようになり、無印 α7 シリーズとしてはそれらの機種からどの最新機能が継承されるのか?が焦点となるようになりました。今回は特に α7R IV、α7S III、α1 という各特務機/フラッグシップ機が出た後だけに α7 IV への期待は嫌が応にも高まっていたと言えます。
そこに来ての α7 IV。3,300 万画素の裏面照射 CMOS センサーとデュアル BIONZ XR 搭載を軸に画質、AF、動画に至るまで全方位的なアップデートが施されました。従来の無印 α7 は「突出した性能はないけどバランスの良いオールラウンダー」という印象だったのに対して、α7 IV は「大半の機能が各特務機に迫る高性能マルチロール機」というカメラに仕上がっています。

α7 IV

↑製品写真を見ていて気づいたのですが、今までは無印シリーズは本体前面のエンブレムに「α7 III」のようにバージョンナンバーまで記載されていたのに対して各特務機は「α7R」といった表記だけ(バージョンナンバーは本体正面の機銘板に「α7R IV」のように記載されていた)だったのが、今回から無印も正面のエンブレムは「α7」だけになったんですね。こっちのほうがシンプルだし、個人的には一番思い入れのある初代 α7 を思い出す感じでイイ。

私は現在の α7 III を三年あまり使ってきて、今のところ不満らしい不満はまだないから買い換えの必要はあまり感じていません。強いて言えば EOS 7D の代わりにスポーツカメラとして使うようになったらシャッターボタンのストロークはもっと短めが良いと思うし、初代 α7 から据置の 2,400 万画素もクロップやトリミングを考慮するともうちょっと欲しい、とは思っていましたが、せいぜいその程度。むしろ最近は α7C のほうが使用頻度が高いこともあって、α7C の操作性を向上するモデルチェンジを望んでいたくらいでした。でも、α7 IV はかなり良さそう。
全体的にスペックが向上しているのはもちろんなのですが、ここにきて操作性の大幅改善を盛り込んできたのが良い。特に初代 α7 以来ずっと露出補正ダイヤルが特等席を占有してきたのが、今回初めてこのダイヤルがアサイナブルになりました。これによって懐かしの NEX-7 が提供していた「トライダイヤルナビ」のような使い勝手にカスタマイズすることもできるし、それ以外の機能設定も可能。またスチル/ムービーのモードごとにアサインする機能を変更することもできるので、まさにマルチロール機的な活躍が可能になります。背面ディスプレイがようやくメニューのタッチ操作に対応したことも含め、実は操作系のリニューアルこそが α7 IV 最大の進化なのかもしれません。

国内での発売については残念ながらまだ正式発表されていませんが、これはいいものだ。今までは α7R や α9 が買えないから無印 α7 という感覚があったけど、この出来なら王道のカメラとしてあえて α7 IV を選ぶと胸を張って言えます。まあそのぶん値段も上がっていて日本円にして 30 万円(予想)とおいそれと買えるカメラじゃなくなってしまいましたが…。
α7 III で十分満足しているので日本で発売されても私はたぶんすぐに買うことはないと思いますが、どこかのタイミングで既定路線的に買い換えるのだろうと思います。とりあえず早く実機を触ってみたいですね。

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