「見つけたぞ、世界の歪みを!」
今年のガンプラは注目のキットがどんどんリリースされていくので、どんどん作っていかなくてはなりません(義務)。春に発売された、00 からは初の RG 化となるエクシア。これも私の楽しみにしていたキットのひとつです。
エクシアといえばつい先日プレバン限定の MG R2 を組んだところなので、MG と比較しながら組んでみました。
ベストプロポーションと言えた MG をほぼそのままスケールダウンしたような造形なので、抑揚のある引き締まったエクシアのイメージがよく再現されています。MG との違いは RG らしく微妙な色分けが施された成型色、モールドの入れ方、マーキングの表現といったところで、小スケールのために省略されがちなディテールを程良く補っています。
MG ではエクシアのアスリート的な関節可動を再現するためにフレームが細かいパーツに分かれていて、組み立てがけっこう大変でしたが、RG では得意の「アドヴァンスド MS ジョイント」により内部フレームの組み立てが大幅に省力化。比較的短時間で製作でき、素組みでも完成度が高い仕上がりが得られる好キットだと思います。
さすがにこのサイズなので、GN ドライヴの発光ギミックはありませんが(笑)、ドライヴ自体は脱着可能になっています。
関節部の GN コンデンサはリアリスティックデカール+クリアグリーンのレンズパーツで、MG に劣らない質感を再現。MG ではレンズパーツを二重に使う凝りようでしたが、1/144 スケールなら一枚でも十分なリアリティ。
膝アーマーは RG の独自解釈で、分割式になっています。この分割によって、膝を大きく曲げたダイナミックなポーズをとらせても、膝周りが間延びして見えないようになっています。これは巧い。
各部に這わされたエネルギーケーブルは、フレーム側をシルバーのリアリスティックデカールで裏打ちする作りになっています。MG では内部フレームが透けて見えるようになっていましたが、RG ではこのリアリスティックデカールによってケーブルの透明感が際立ち、光の当たり具合によって複雑な色合いに変化して、非常にカッコイイ。やっぱりサイコフレームの表現でも実感したとおり、クリア系パーツの裏面をミラー処理するのはもう定番ですね。
装備品は GN ソード、GN ロング/ショートブレイド、GN ビームサーベル/ダガー×各 2、のセブンソード全て付属しています。実体剣はメッキパーツでできていて、MG エクシアのイグニッションモード並みの豪華さ。MG エクシアの通常版は単なる銀灰色のパーツだったので、RG のほうが奢った構成になっていると言えます。
掌パーツは通常の可動指タイプ、握り拳、武器保持用、それと写真の指を開いたタイプの 4 種類が左右ともに付属。この指開きタイプの表情が絶妙で、アクションポーズに合わせるととてもキマります。
というわけで、RG エクシアでした。
単なる MG のダウンサイズ版にとどまらず、これまでの様々な技術やギミックを凝縮した、RG シリーズの集大成的なキットになっています。ガンプラの新シリーズとして企画された RG もかれこれ 4 年が経ち、メインどころだけながらずいぶん揃ってきた印象。7 月にはシャア専用ズゴックが発売されるとのことで、これも期待したいところです。
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