ルノー、F1ワークス参戦を発表。ロータスを買収 – AUTOSPORT web
昨日、ロータスの小松礼雄エンジニアがハースに移籍する話を書いたところですが、今日はルノーによるロータス買収がようやく確定したことが発表されました。両チームの間で基本合意がなされたのがもう二ヶ月以上前のことなので、そうとう待たされた感があります。ルノーがロータスの株価がギリギリまで下がるのを待っていたという噂もありますが、どうなんですかね。
ルノーは 2010 年末に手放した自らのワークス・チームを買い戻し、5 年ぶりにオール・ルノー体制で F1 に参戦することになります。とはいえ、ロータス・チームが資金難にあえいでいたここ 2~3 年はスタッフの離脱も激しく、チーフデザイナーだったジェームズ・アリソン(フェラーリに移籍)や小松礼雄エンジニアなど、主要レベルの人員すら当時とは変わってしまっているという。そもそもパワーユニットの性能も現時点ではアレだし、戦闘力まで含めた意味でのルノー F1 復活は、ずいぶん先のことになる可能性が高いです。で、ドライバーは 2015 年はまともに完走さえできなかったマルドナドと新人のパーマーですからね。不安な船出ではあります。
レッドブル、ルノー製『タグ・ホイヤー』PUを発表 – AUTOSPORT web
で、2015 年までルノーのワークスチーム扱いだったレッドブルは、結局来季もルノー製パワーユニットの継続が決定。結局、ルノー以外のどのサプライヤーからも供給を取り付けることができず、消去法での確定となりました。でもルノー自身がワークス参戦する以上、カスタマー扱いでの供給となり、また両企業間の関係が決定的なまでに壊れてしまった今、ルノーや関連企業のブランドでエンジンを搭載することさえもかなわず、なぜか「タグ・ホイヤー」ブランドをつけたルノー製 PU を使う、という。
時計メーカーのバッジをつけた PU で走るのはちょっと違和感ありますが、かつてはマクラーレンが TAG ブランド(後年ホイヤー社を買収してタグ・ホイヤーとなる会社)のポルシェエンジンで走っていたこともあるくらいなので、妙に縁はあります。個人的には、長年マクラーレンをサポートしてきたタグ・ホイヤーがついにマクラーレンを見限るということのほうが残念に感じますね。
いずれにせよ、これでようやく来季体制もほぼ固まり、F1 は改めて冬休みに入ります。次は新車発表と冬季テストの時期まであまりニュースもないと思いますが、冬の間も開発は続く。ホンダが少しでも戦闘力を身につけてくれることを、今は願っています。
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