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F1 主要チームの 2013 年仕様車が出揃う

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この 1 週間で 2013 年のニューマシンも主だったところは出そろい。あと主要チームで未発表なのはウィリアムズを残すのみ、となりました。

まだテスト前なので外観から判る変更点でしか判断できませんが、予想通りほとんどのチームが昨年型のキープコンセプト。まあレギュレーション大改定前のラストイヤー、ここでの投資が一年限りになる状況ではそうなるでしょうね。ディフェンディングチャンピオンのレッドブルがそうなるのは当然としても、ほとんどのチームで改善点がサイドポッド後端~リヤエンドの処理に集中しているというのが興味深い。昨シーズンの経験から、現行レギュレーション下ではコアンダ・エキゾーストとパッシブ DRS(いわゆるダブル DRS)に開発を集中するのが最も投資効率が高い、という判断なのでしょう。

その中で、興味深いのはマクラーレン。昨年の敗因はパフォーマンスが一貫しなかったことと信頼性に尽きるでしょうが、マシンのポテンシャル自体はレッドブルと肩を並べていたと思います。出遅れていた点があるとすれば、ローノーズを前提としたモノコックで序盤の開発の方向性を間違えてしまったこと。今回はハイノーズ前提のモノコックに変更し、さらにはフェラーリと同様にフロントプルロッドサスペンションを採用。現時点でフロントに手を入れている数少ないチームと言えます。昨年序盤は失敗と言われたフェラーリのフロントプルロッドサスも中盤戦以降は使いこなせるようになってきていたので、マクラーレンもプルロッド化することで失われるセッティングの幅よりも、空力的なゲインが大きいという考えなのでしょうが、伝統的に固いマクラーレンの足回りがさらに固くなることが、吉と出るか凶と出るか。
フロントプルロッドをコピーされた側のフェラーリは、基本的には昨年の正常進化形。とはいえ昨年の初期型と比べれば空力付加物は一新されていて、昨年一年間で熟成しきれなかった F2012 のコンセプトを踏襲しつつ、さらに完成度を高めることでまだまだ残されている開発の「伸びしろ」を使い切りたい、という狙いでしょうか。

今日(現地時間では昨日)から最初のヘレステスト。実際に走り出してみるまではどのマシンが本当に速いのか分かりません。以前までは「速いマシンは美しい。美しいマシンは速いことが多い」と考えていましたが、去年の段差ノーズでも速いマシンは速かったから、もう外観を見てもよく分からなくなりました(笑。
いつの間にやら開幕まであと 40 日ほどに迫っていますし、開発期間を考えるとテストの結果からある程度序盤戦の勢力図も予想できそう。テスト情報には目を光らせておく必要がありそうです。

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