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F1 ロシア GP 2015

ロシアGP決勝 ハミルトンが優勝、PPスタートのロズベルグはリタイア
最終ラップのクラッシュでライコネンにペナルティ
マクラーレン 運も味方してポイント獲得 – GPUpdate.net

二年目の開催となったロシア GP。鈴鹿から 2 戦連続でロズベルグがポールポジションを奪い、チャンピオンシップ争いでハミルトンに一矢報いるか…と思われましたが、スタートこそ良かったものの序盤でロズベルグ車にスロットルペダルのトラブルが発生。あっけなくハミルトンに首位を譲り、本人はそのままスローダウンしてリタイア…という、何とも残念な結果になりました。
一方のハミルトンは、ロズベルグからトップを奪ってからは危なげないレース。1 ストップ作戦を採ったペレスにも追いつかれることなく、最後までレースをコントロールしきってヴェッテルに並ぶ通算 42 勝目を挙げました。

勢いに乗っているドライバーにはシーズンを通してほとんどノートラブル、逆にチームメイトの方にばかりトラブルやアクシデントが続く、というのは F1 ではよくあること。最近ではレッドブルのヴェッテルとウェバーの関係だったり、フェラーリでのシューマッハーとバリチェロの関係だったり。それもレースだし勝負であるのが非情なところです。
結果として、残り 4 戦でハミルトンとロズベルグは 73pt 差。むしろ今回 2 位に入ったヴェッテルがロズベルグを逆転して、ハミルトンと 66pt 差、という状況になりました。ロズベルグは残り 4 戦中 3 勝してハミルトンがノーポイントでようやく逆転できるようなポイント差がついてしまいましたし、ヴェッテルにしてももはや自力チャンピオンはない(残り全勝してもハミルトンが全て 2 位だったら逆転はできない)という、もはや「誰がチャンピオンになるか」ではなく「ハミルトンがどのグランプリでチャンピオン防衛を確定させるか」に移った、と言って良いでしょう。ちなみに、コンストラクターズ部門は今回のライコネンへのペナルティにより、本グランプリでメルセデスの連覇が確定しました。


今回は(今回も)国際映像がハミルトンを映すことがほぼないくらいの独走状態でしたが、むしろ面白かったのは中団争い。フェラーリとウィリアムズの争いに、1 ストップ作戦を採ったペレスが絡んでくるなど、久しぶりにタイヤ戦略に違いによる駆け引きを堪能できたレースだと思います。接触も多かったですが、それだけ拮抗していたことの裏返しでしょう。

マクラーレン・ホンダに関しては…まず予選はバトンが Q2 進出して 13 位グリッドを獲得。これ自体は凡庸な結果ですが、これでも今季の予選結果の中ではかなり出来が良いほう。順位よりも良かったのはタイムのほうで、Q1 突破タイムでは 10 番手タイムのコンマ 1 秒落ち、というのは希望の持てる内容です。
アロンソは Q1 敗退だったものの、フリー走行では最後の開発トークンを投入したパワーユニットを持ち込んでおり(予選~レースでは不使用)、チームとしてもこの新 PU の手応えは掴めたということなので、これまた期待が持てます。まあ、期待が持てるといっても今季の残りレースではなく、来季に向けてではありますが(泣
決勝は、スタートでうまく順位を上げたバトンが一時ポイント圏内を走行したものの、例によってアロンソと共にズルズルと後退。これはもう今季見慣れた展開になってしまったので何も言いませんが、根気強く走り続けた結果、(他車のリタイア等にも助けられて)バトンが 9 位 2pt を獲得。アロンソもコース上では 10 番手フィニッシュをしたものの、レース後のペナルティで 5 秒加算されて残念ながら 11 位。目先のマシン状況は相変わらず苦しいものの、今後に向けていろいろと希望が持てるレースだった、と言えるでしょう。

次からはアメリカ、メキシコ、ブラジルのアメリカ大陸三連戦。リアルタイム観戦が厳しいレースが続きますが、録画視聴するまでできるだけ情報をシャットアウトして臨みたいと思います(汗。

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