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F1 ハンガリー GP 2023

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ハンガリー GP は予選こそ波乱があったものの、決勝ではフェルスタッペンが本来の速さを発揮して優勝。個人として 7 連勝、チームとしては昨年最終戦からの 12 連勝(F1 史上初)、開幕 11 連勝(1988 年のマクラーレン・ホンダとのタイ記録)とそれぞれの連勝記録をさらに伸ばしたレースでした。

TSU22

■レッドブル
新形状のサイドポンツーンを軸にマシンへのアップデートを持ち込んだレッドブル。フリー走行~予選まではセットアップに苦労したのか PP を逃してしまいました。しかし決勝ではマックスが圧倒的な速さで他を寄せ付けず、終盤にまたファステストラップを記録する余裕さえ見せて勝利。まあ走る前からだいたい分かっていたことではありますが。次のベルギーは昨年マックスが 14 番手スタートから優勝しているサーキットであり、このまま全勝で夏休みに突入する公算が高くなりました。

ペレスは FP1 の走り出し直後にクラッシュ。やはり波に乗りきれません。予選も 9 位に沈み、決勝ではクルマの速さを活かして 3 位までポジションを上げましたが、チーム側の期待値はそこじゃないだろ感。予選で下位に沈んで決勝で上げてきた結果ドライバーオブザデイ獲得というのは去年以来ペレスの持ち芸になっていて、なんだかなあ…と思います。せめて予選でセカンドロウは獲得してないと。本人もアルファタウリのチーム内争いが他人事ではなくなってきたのではないでしょうか。

■マクラーレン
シルバーストンで覚醒したマクラーレン。コース特性が全く異なるハンガロリンクでも速く、戦闘力向上がホンモノであったことが証明されました。ノリスとピアストリの両名が予選・決勝ともに上位というのも素晴らしい。ピアストリの活躍によってノリスのやる気に久しぶりに火が付いたところも大きいのでしょう。
ピアストリは今回もあと一歩のところで表彰台に届きませんでしたが、彼がポディウムに立つ姿を早く見たい。

■メルセデス
ハミルトンが 2021 年以来一年半ぶりとなるポールポジションを獲得。ルイスは予選後に泣いてましたね。
決勝ではレッドブルはおろかマクラーレンにもついていくことができずに 4 位止まりでしたが、予選で失敗して後方スタートだったラッセルも 6 位ということで今やマクラーレンに次ぐ三番手チームのポジションを確固たるものとしました。決勝でマクラーレンとメルセデスがもう少しフェルスタッペンに近づいてくれるとレースがもっと面白くなるのですが。

■フェラーリ
マクラーレン/メルセデスの躍進とは対照的に最近空気なのがフェラーリとアストンマーティン。ハンガリーでのフェラーリは予選でカスタマーチームのアルファロメオにさえ出し抜かれる体たらくでした。
決勝でも、ソフトタイヤを履いてペースが良いはずのサインツの順位をルクレールと入れ替えるオーダーは出さず、みすみすポイントを捨てるようなレース。チーム無線を聞いてももはやサインツとチームの信頼関係は壊れてしまっていると言って良く、もう来季のシート喪失は決まっているんだろうと感じます。かといってルクレールももうチームを信頼していなさそうなのがなんとも。これがフェラーリなんだよなあ。

■アルファタウリ
今回からリカルドが加入し、レッドブル昇格に向けたチーム内バトルが激化しそうなアルファタウリ。私は今シーズンはもうチャンピオン争いよりも角田のレースに注目しているくらいなので、ハンガリーではアルファタウリの状況ばかり注視していました。
予選は 0.01 秒差でリカルドが Q2 進出した一方で角田は Q1 敗退。しかし決勝のスタートは対照的で、角田は空きスペースを見つけて 6 つポジションを上げた一方、リカルドは周冠宇に追突されて最後尾に。しかしチームはまだソフトタイヤのライフが残っている角田にアンダーカットの指示をし、ピット作業のミスで 5 秒をロス。さらに履き替えたハードタイヤが完全に終わるまで引っ張った結果リカルドが先行…。最終的にリカルドは 13 位フィニッシュ、角田は戦略とピット作業を間違えなければ 11 位近辺まで行けたはずが 15 位フィニッシュ…。これではさすがにやりきれません。今シーズンここまで、アルファタウリのクルマは酷かったけど戦略に大きなミスはなかったのにここにきて昨シーズンに戻ったかのようなポンコツ戦略。フェラーリのようなあからさまなドライバー優遇をしているとは思いたくないけど、結果だけ見るとそれを疑いたくもなってしまいますね…。リカルドがミディアムタイヤを 40 周もたせた走りは純粋に素晴らしかったと思うだけに、角田にはノートラブルで真っ向勝負させてあげたかったなあ。

改めてリカルドが角田にとって「乗り越えるべき壁」として大きな存在であることがよく解ったレースでした。次のスパはドライバーの力量が試されるサーキット、ここで角田には週末を通して本来の力を発揮してほしいところ。今度こそ不可解な戦略のない、クリーンなレースを望みます。

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