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Twitter → X

Twitter、「X」にブランド変更 「全ての鳥たちにさよなら」 – Impress Watch

Twitter がブランド名を「X」に変更することが発表され、少なくとも Web 版では既にシンボルマークが青い鳥から「X」に置き換えられています。おそらくスマホアプリ版も近いうちにアプリの更新と共に刷新されるのでしょう。
4 月に Twitter 社がイーロン・マスクの保有する X Corp. に吸収合併され、いずれは Twitter のブランド名も変更されることは予告されてきましたが、このタイミングで唐突に発表してそのまま実施とは少し驚きました。

X

X 社によるとサービスとしての「X」は今後単なる SNS ではなく音楽や映像、金融などを統合したプラットフォームに進化するとのこと。さまざまな方向に進化して何にでもなれるという意味での「X」というネーミングは目新しさはないものの、意図はまあ解ります。でもそれは提供側の独りよがりで、ユーザーからみれば「なんだかよくわからないものになった」「呼び慣れた名前が変わってしまった」ということで離脱の要因となり得ます。
「ブランド」というのは必ずしも企業側の狙い通りに定着するものではなくて、あくまで企業と市場(顧客)との相互作用の結果、個々の顧客の意識の中に形作られていくもの。多くの企業がロゴやタグライン、コーポレートカラーなどの CI/VI(コーポレート・アイデンティティ/ビジュアル・アイデンティティ)の変更を慎重に行うのは、失敗するとブランドの失墜に直結するからです。それをいきなり企業側のエゴでブランド名自体からまるっきり変えてしまうというのは、個人的にはちょっと信じられない。イーロン・マスクはテスラを大きく成長させて EV のムーブメントを動かした稀有なビジネスマンではありますが、昨今の Twitter 関連の言動を見る限りでは本当に経営のセンスがあるのかどうか疑わしい…と思っています。

今回のブランド名変更に加えて今後さまざまなサービスが追加されることで、X はユーザーの離反が加速する可能性があります。我々は今、15 年続いてきた巨大 SNS プラットフォームの終焉に立ち会っているのかもしれません。
かといって個人的には Threads も Bluesky にもあまり本腰を入れる気になれないのも事実。知人とのやりとりは別の連絡手段もあるし、独り言をつぶやくためのプラットフォームならなくなってもあまり困らないのですが、blog が下火になって RSS が実質的に死んでしまった今、情報収集を「自分で巡回するしかない」という 2000 年前後のスタイルに頼ることになるとしたらちょっと辛いなあ。

まあ幸いにして自分の発信の場所としてはこの blog があるし、あまり焦らずに今後の動向を窺っていくこととします。

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