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BenQ TK800

4K/HDRで約15万円のBenQプロジェクタ。芝生の色も忠実なフットボールモード搭載 – AV Watch

BenQ TK800

BenQ から 4K/HDR に対応した DLP プロジェクタの新製品「TK800」が発表されました。

えっ、BenQ ってこないだ HT2550 を出したところじゃないですか。それがほんの三ヶ月ほどの間にまた新製品?しかも HT2550 でさえ 4K/HDR 対応でクラス最安値になる 20 万円級という価格だったのに、そこからさらに安くなって 15 万円前後。いち消費者としてはありがたいですが、さすがに価格破壊しすぎでは…と心配になってくるレベルでもあります。

TK800 は価格的には HT2550 の下位機種(BenQ 的にはスポーツ向けという位置づけであり、ホームシアター向けの HT2550 とは別カテゴリということかもしれませんが)でありながら、基本的な筐体デザインや大部分のスペックが共通化されています。違いと言えば色再現性が Rec.709 96%→92% に下がっていることと、逆に輝度が 2,200lm→3,000lm に向上していることくらい。これはおそらく搭載されているカラーホイールが HT2550 では RGBRGB の 6 セグメント品、TK800 では RGBW の 4 セグメント品という違いなのだろうと思います(おそらくそれ以外の違いはなく、あってもソフトウェア的な差違のみと思われる)。そのため明るさは稼げているけど HT2550 よりもカラーブレーキングが気になりそうだし、Rec.709 カバー率 92% というのも特段優れているわけでもない。これで 5 万円安くなるのはちょっと魅力ですが、シアター用途ならば HT2550 一択かなあ、という気がします。もちろん、BenQ としてもそれは解った上で、映画ではなくスポーツ向けモデルとしてロシアワールドカップに合わせて商品化してきたのでしょう。
いずれにせよ、BenQ によって 4K/HDR プロジェクタのエントリーラインが 15~20 万円に設定されたわけで、他メーカーを含めた今後の競争が楽しみになってきました。DLP 系メーカーは TI からパネルを買ってくれば近いコストで作ることはできるでしょうが、問題はまだこの価格帯の製品を出せておらず、かつパネルも自社開発が多い液晶系メーカーがどう出てくるかですね。SXRD を安売りするつもりがなさそうなソニーは置いといて(笑)、エプソンがどうするか。


そうはいっても実際の画質は気になるもの。最低でも HT2550 と TK800 でどの程度の画質差があるかは一度チェックしたいところ(本当は他メーカーとの比較や 2K 機との比較もしたいですが)。でも以前も書いたとおり、BenQ って店頭展示しているお店が極端に少ないんですよね。
そういう人向けに BenQ はアンバサダープログラムを展開してはいますが、サイカ先生のように映像製品のレビューを仕事の一つにしているならまだしも、ごく普通の一般人にすぎない私がブランドのファンになったわけでもないのに「アンバサダー」を自称するのはなんか抵抗があります。特に私は一度ファンになったら突き詰めてしまうタイプなので(笑)、ファンにもなる前から「アンバサダー」と言われると逆に引いてしまうというか、まだそれほど親しいつもりでもない相手から「こいつ俺の親友でさあ」と言われているような居心地の悪さを感じます。

そういう意味では reviews とか、もう開店休業状態のモノフェローズのような仕組みの中で借りて客観的にレビューできると良いんだけどなあ。結局いろんな媒体でのレビュー記事等を参考にしてエイヤッと買ってしまうしかないのかもしれません。

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