こんなものを試してみました。
Cannelle / BladeTech カミソリ刃クリーナー
「T 字カミソリの替刃の寿命を 3~5 倍に延ばす」という触れ込みのクリーナーです。
カミソリの替刃って地味に高いですよね。まあカミソリ自体が消耗品で稼ぐビジネスモデルだし、そもそも私が使っているジレット・プロシールドは特に高価いけど、かといって今さら昔ながらの二枚刃に戻れる気もしないわけで(五枚刃じゃなくて四枚刃くらいでも十分な気はしますが)。8 個入りの替刃は安いところで買っても 3,000 円、切れたときにそのへんのドラッグストアで買おうとすると 4,000 円くらいします。本当に効果があるかはマユツバだけどもし本当だったらめっけもんというつもりで試しに買ってみました。
本当はこの手の製品ではレイザーピットが元祖らしいのですが、効くかどうかも分からないからとりあえず後発品らしきこれが少し安かったので Amazon にて購入。中国メーカー製らしいので良くても英語、もしかすると中国語表記のパッケージが届くだろうと予想していたら、ちゃんと日本語ローカライズされたパッケージが出てきてちょっと驚きました。
パッケージの中に入っていたのはこの真っ黒な砥石のようなもの。でも表面はちょっとプニプニしています。エラストマー(カメラのグリップとかイヤホンのコードに使われている素材)の塊のようですね。
使い方は上の説明図の通り。BladeTech の表面にシェービングクリームを塗り、髭剃り後にカミソリを BladeTech 上で撫でるだけ、という簡単なお手入れです。
シェービングクリームは髭剃り時に自分の顔に塗った後、掌に残っている分を BladeTech に塗りつけるくらいで十分。
髭剃り後、カミソリの刃を順目(剃るのとは逆方向)に 3~4 回撫でつけるだけ。
実際に使ってみました。
私はこれまでは替刃を月曜日始まりで二週間使ったら交換する、という使い方をしていました。髭は薄い方だと思いますが、それでも二週目の後半はちょっと剃り味が落ちてきたと感じるのが通常。
それが、BladeTech でクリーニングするようになってから一ヶ月半ほど無交換で使っていますが、まだしばらくいけそうな剃り味。確かに三倍くらいは寿命が延びている実感があります。
このクリーニングについては刃物の「革砥」(研磨剤を塗り込んだ皮革で刃物を磨くことで切れ味が良くなる)になぞらえて説明されることもあるようですが、個人的にはそれはちょっと怪しいのではと思っています。シェービングクリームの粒子がコンパウンド的な役割を果たしている可能性もありますが、それよりもこうやってクリーニングすることで刃先についた皮膚や皮脂等の残骸が取り除かれることで、それらを起点として刃が酸化するのを防ぐ効果があるのではないかと。刃物に酸化って大敵で、例えばガンプラに使うデザインナイフもキャップをせずに一日放置しただけで覿面に切れなくなりますからね。まあ真相は不明ですが、実際に切れ味が落ちにくくなっているのは確かです。
ちなみに BladeTech は逆さにすれば自立するので、洗面台の上でもそれほど場所を取りません。
1,500 円程度なら効果なくてもいいか、というつもりで買ってみたら思った以上に効果があって喜んでいます。ただ忙しい朝の身支度の際に 1 分くらい余計に時間がかかることになるので、それと二週間で 4~500 円の替刃のコストが見合うと判断できるならば、無駄な買い物にはならないと言えるでしょう。
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