【Hothotレビュー】VAIO最上位「R」の風格。14型ノート「VAIO SX14-R」はただの改良版ではない – PC Watch
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VAIO からモバイルノートのニューモデル「SX14-R」が発表されました。
通常の SX14 シリーズの上位に当たるモデル、だけど Z ではない、という微妙なライン。フルカーボンではないけれどオーナメント周りをはじめとして Z のような品位を持ち、それでいて USB-A や Ethernet などのレガシーポートを備えて実用面にも配慮した、ある意味「ちょうど良いプレミアムモデル」という印象を受けます。個人的には液晶ディスプレイがようやくトレンドである 16:10 になって作業性が良くなったのは大歓迎。また解像度は 4K のオプションがなくなった代わりに WUXGA(1,920×1,200)とタッチ対応 WQXGA(2,560×1600)になりました。14inch サイズで 4K とい解像度はちょっと持て余し気味だったので WQXGA というのは解像度と消費電力のバランス的にこれまたちょうど良い。またタッチ操作に対応(WQXGA のみ)したのも個人的には大歓迎です。
あとは静音キーボードがさらに静かになり、カメラが 4K 化されて画角のクロップにも対応、またビームフォーミング専用マイクを搭載することでノイズキャンセリングや小声での会話に効果を発揮するなどビジネス(オンライン会議)用途を意識した機能が強化されています。以前の VAIO は電気/メカ/熱設計に長けていてハードウェアは良いけどソフトがほぼすっぴんの Windows すぎて特長がありませんでしたが、ようやく UX を強化できる段階に入ったということでしょうか。
一方で残念なのが CPU がようやく Core Ultra 搭載になったのに、最新のシリーズ 2 ではなく一世代前である点。まあ今の VAIO 社は企業規模的に Intel から次世代プラットフォームの情報を先行して得られる立場ではないため、ある程度情報が出てきてからの開発になるから周回遅れになるのは以前からそうでした。でも CPU の性能向上が緩やかだった Core i 世代ではそれで良かったとしても、昨今のように世代ごとに NPU 性能が上がっていくような時期にこの状況はちょっと厳しい。
もう一つ残念な点を挙げるとすればこの「R」シリーズは SX14-R のみで、一回り小さい SX12-R は開発されない点。ノーマルの SX14 と SX12 はメイン基板が共通化されているからサイズ展開が可能だったのに対して今回の SX14-R はこのサイズに合わせた専用基板だから 12inch 版は作れないようです。
私は今は仕事(Pro PK≒SX14)でもプライベート(Z)でも 14inch を使っているからなんか気分が切り替わらず、次に Z から買い換えるときはプライベート用は 12inch にしようと思って SX12 のモデルチェンジを待っていたのでした。今後通常版の SX14/SX12 も Core Ultra ベースにモデルチェンジしていくのでしょうが、SX14-R を見た後だとノーマルの SX12 を買うのはなんか負けた気がする…。
ただ、冷静に考えると今回の SX14-R と今後出てくるであろう新 SX14 って何が差分になるんでしょうね。ビジネス用途を考えればキーボードやカメラ・マイク周りの機能は SX14-R を踏襲するだろうし 16:10 液晶もトレンドだから既定路線のはず。そうするとノーマル SX14 って SX14-R から外装の品位を少し下げてちょっとだけ重くなる程度、になるのかもしれません。
まあ私は今のところ勝色特別仕様 Z でまだ性能的に不満はないし見た目的にも SX14-R よりずっと品位があるからしばらくはこのまま使い続けるつもり。でもショールーム展示は見に行こうと思っています。
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