ドラクエ III ダーマ神殿と船の入手

HD-2D 版ドラクエ III ですが、進行上のマイルストーンの一つである船の入手まで進めました。

ポルトガ。実際のイベリア半島ではポルトガルよりもスペインの方が大きな国なのですが、小学生時代の自分は DQ3 の影響でポルトガルのイメージで捉えていました（笑。

HD-2D で描かれるポルトガの街並みが美しい。船の大きさ、埠頭の構造、透明度の高い海…ファミコンのあのグラフィックの解像度を上げていったらこんな感じなのかー！という感動があります。

ポルトガ王の頼みを受け、くろこしょうを調達しに東のバハラタへ。ファミコン版よりも陸路がずいぶん長く感じます。
オリジナルをプレイしていた頃には全然イメージが湧いていませんでしたが、バハラタ（バーラタ＝ヒンディー語で「インド」）とかグプタ（インドの人名）とか思いっきりインド由来なんですよね。世界史で東インド会社の主要交易品が香辛料、という問題を絶対に間違えなかったのはドラクエのおかげです。

バハラタではくろこしょうの店で起きた事件（娘のタニアが誘拐されてしまった）を解決するわけです。その誘拐犯というのがシャンパーニの塔で一度戦ったカンダタでした。FC 版同様に一回目と二回目でグラフィックの色が変わっているのが芸コマ（笑。

カンダタを倒してバハラタに戻ると無事くろこしょう入手…と思ったら、FC 版とは違って「今品切れ中だからダーマにいる商人から受け取ってきてくれ」と言われ、ダーマに向かうことになります。ダーマって本来はメインシナリオに直接絡んでこない（その割にゲームシステム的には重要な）場所だったので、行くべき場所をわかりやすく示す新設設計という意味ではこれは良い改変。親切すぎる気もしますが。

ついにダーマ神殿まで辿り着きました。ここに来ると「ドラクエ III やってるなー」という実感が強まります。
でもグラフィックが大幅に向上して東洋っぽい建築様式が見えてくると、そこにいる修道女が西洋風の出で立ちだったり BGM が『王宮のロンド』だったりするのが逆に違和感出てきますね。かといって変えて雰囲気が違ってしまうのも解釈違いという気がするし、難しい案配です。

転職を司る神官に話しかけると転職システムに関する詳細な説明が！以前は神殿内にいる NPC に話しかけて断片的に教えてもらう仕掛けでしたよね。やっぱりちょっと親切すぎないか（笑

私のパーティーは全員が転職可能なレベルでしたが（勇者はシステム上転職不可）、転職はとりあえず呪文や特技を全部覚えてからと考えているので一旦見送り。近いうちに悟りの書を入手して僧侶を賢者に転職だけは先にしようと思います。
ちなみに私の初期パーティーを「勇・盗・僧・ま」にしたのは今のところ正解だったかな。盗賊は「とうぞくのはな」「レミラーマ」で町やダンジョン内のアイテムを漏れなく入手するのに便利だし、まもの使いも各所にいる仲間モンスターを探すのに役立つ上に戦闘でも回復や全体攻撃などアビリティーの幅が広い。

そういえば船入手前にダーマから脚を伸ばしてムオルの村まで行ってきました。陸路で来るなんて物好きな…と村人に言われるまでがセットです（笑。

ムオルはシナリオ上の重要度が低い場所で特に立ち寄らなくてもゲームクリアに影響はありませんが、ポカパマズ（＝オルテガ）の足取りを追えるという意味では貴重な場所。

HD-2D 版のリメイク要素として追加された回想シーン！めちゃくちゃ力が入ってます。
オルテガの声、東地宏樹なんですね。ダグザ（ガンダム UC）とかハイター（葬送のフリーレン）とか信念があって泣かせにくるキャラのイメージが強いから、オルテガからこの声が聞こえてくるだけで泣いてしまう。

この感じだと今後も要所要所でオルテガの回想が挟まってきそうな予感。

「ポカパマズさんが置いていった兜を本人に返してほしい」ということで託されるオルテガのかぶと。リメイクにより追加された装備ですが、シナリオが FC 版と変わらないのであればこの兜を本人に返還することは叶いません。そのまま勇者がゾーマ打倒まで装備し続けたことでこの兜が「ロトのかぶと」として後世に伝わっていくことになる、ということかと思われます。FC 版では兜装備の種類自体が少ないため、ごく普通の「てつかぶと」または「てっかめん」がロトのかぶととして伝承されることになっていたものに特別な装備が用意されたことは良いリメイクかと。