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東京背脂黒醤油ラーメン 伍福軒

気になっていたラーメン店に先日行ってきました。

東京背脂黒醤油ラーメン 伍福軒

伍福軒

東京・神奈川に展開していた「天下一品」の店舗の多くがこの6月に一斉に閉店。そしてその跡地に一挙にオープンしたラーメン店として話題になっていました。どういうことか調べてみたら東洋経済に記事がありました。

「天下一品が一気に10店舗も閉店か。跡地には三田製麺所が入るらしい…え、違ったの!?」 大量閉店「天下一品」跡地に誕生した店の“実態”
6月30日、首都圏で「天下一品」が大量閉店したことが、大きな話題となった。数にして実に10店舗。渋谷、新宿、池袋など都心の一等地にある店舗が多かったことも、注目を集めることとなった。突如閉店した10軒の「…

京都の天下一品のフランチャイジー契約を終了して独自ブランドを起ち上げた、というのが真相のようです。でもその運営元が別のラーメン(つけ麺)チェーンである三田製麺所も運営していたことは知りませんでした。

私は天下一品は二十代の頃にはよく通っていたけど近年はご無沙汰。最後に食べたのは二年前の「こってりMAX」だったかと思います。それらの店舗がほとんど入れ替わってしまったというのはちょっと寂しい。
でも新ブランド「伍福軒」の方は別の京都ラーメンである新福菜館に似ているらしい、という。それはそれで気になっていたのでした。

伍福軒

今回訪れたのは新宿西口店。ヨドバシ本店群の裏手という立地です。
店舗が天下一品時代からほぼ変わっていないのに加えて、メニュー表のデザインも以前のイメージと同様だから新しいお店に来た感覚があまりない(笑

メニューは背脂黒醤油ラーメン、黒ヤキメシ、餃子が主力という感じ。炒飯ではなく「ヤキメシ」と呼んでいるあたり、新福菜館インスパイアであることを隠そうとしていないようで清々しい。
一方でラーメンは京都の影響を伏せて「東京背脂黒醤油」と謳っています。言われてみればいわゆる「東京ラーメン」ってオーソドックスな醤油ラーメンか背脂チャッチャ系かというイメージあるけど、単なるインスパイアではなく背脂を足して「東京」を名乗ることで誰かに何か言われるのを避けたいというのが透けて見える(笑

伍福軒

せっかくだから主力三種全部食べてみよう、と背脂黒醤油ラーメン+黒ヤキメシ餃子定食を注文。
まずヤキメシと餃子がやってきました。

伍福軒

黒ヤキメシ、見た目から盛り付けまで明確に新福菜館風。
中華料理の炒飯とは違う、濃口醤油のコクを感じる焼き飯。確かにこれは炒飯じゃなくヤキメシだ。見た目から受ける印象ほどしょっぱい感じもなく、オーソドックスにうまい。

伍福軒

餃子はやや小ぶり。
小皿のデザインが違うだけで餃子自体は天下一品時代と同じものじゃないですかね。以前よく食べに来ていたことを懐かしく思い出す味。

伍福軒

そして背脂黒醤油ラーメン。おお、これは確かに新福菜館インスパイア系。
でもスープは本家新福菜館ほど真っ黒じゃなく、いわゆる東京ラーメンとのハーフという印象。背脂はもっとギトギトしているのかと思ったら「一応背脂も振ってますよ」というような控えめな分量で、個人的にはこれくらいで十分。

伍福軒

スープは見た目に反してあっさりめ。そこに背脂が加わることでコクが増している感覚。中華蕎麦好きな私としてはけっこう好みの味。
具材はたっぷりめの長ネギにメンマ、薄めのチャーシュー。そうそう、麺じゃなくて具を食べてるんじゃないかっていうガッツリ系ラーメンよりもこういうのがいいんですよ。

伍福軒

麺、これ…天下一品時代とよく似ているような。もしかして同じ麺ですかね(うろ覚え)。
でも麺自体がおいしいし、スープともよく合ってる。以前と同じ麺だったとしてもスープでここまで別物に感じるとは、ラーメンって面白い。

伍福軒

テーブルの上には辛味噌やからしにんにくをはじめとした調味料が以前と変わらぬ姿で設置されているのも味わい深い。

これが東京ラーメンと言われるとちょっと違うような気もしますが、一方で「ジェネリック新福菜館」と言われたら確かにこれはこれでアリかも、と思える味。新福菜館は都内にもいくつかの支店を出しているけどどこにでもあるわけじゃないから、あの味が食べたくなったときに近くにこっちがあったら入っちゃうでしょうね。そしてたまに本家のほうに行って「やっぱりこっちだよなあ」となるところまで含めてが楽しいような気がします。

都内のあちこちに出店しているから今後もたまに食べに寄ろうと思います。
ごちそうさまでした。

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