スポンサーリンク

F1 シンガポールGP 2025

ラッセル、2位争いの激闘を尻目に完勝! マクラーレンが連覇達成、角田裕毅は12位入賞ならず|F1シンガポール決勝

シンガポールGPはメルセデスのラッセルがカナダGP以来の勝利。シンガポールがシーズンを通しても特殊なレーストラックであることを差し引いてもマクラーレンに速さがなく、別カテゴリー状態だったシーズン序盤の勢いを失って既に停滞しているように見えるグランプリでした。

■メルセデス

ラッセルがカナダに続いて今季二度目のポールトゥウィン。スタートから2位以下をグイグイ引き離していく圧倒的なレースでした。アントネッリも予選4位/決勝5位だからクルマとサーキットの相性が良かったのだと思われます。

メルセデスは今のF1では三番手チームだけど勝てるレースをしっかり拾っていくラッセルはさすがですね。それでもまだ来シーズンの契約が決まっていないという不憫。ラッセルはとりあえず来季単年契約でも吞んで、レギュレーションの初年度に賭けるのが最善手ではないでしょうか。一度でもチャンピオンを獲れればその先のキャリアも開けるでしょう。それでもフェルスタッペン獲得のためならラッセルを捨てそうなのがトト・ウォルフだけど(笑)、チャンピオン経験者であれば上位チームの受け入れ先はあるのでは。

■マクラーレン

フェルスタッペンが2位、ノリスが3位、ピアストリが4位。ということでチャンピオンシップ上位三人の差は少しずつ縮まりつつあります。一気に点差がひっくり返るような状況ではないけれどジワジワと。

予選はピアストリがノリスに先行したものの、スタート直後の攻防でノリスがピアストリに軽く接触しながらもオーバーテイク。端から見る限り、ノリスが無理しすぎてフェルスタッペンに追突しそうになり、クラッシュを回避した結果ピアストリと当たった…という感じでしたが、ピアストリのチームラジオは明らかに不満を伝えていました。オスカーにしてみれば「仕掛け方が強引すぎるし、ミスしてマックスに追突しそうになった結果自分を押し出したのなら(前回、チームのミスを理由に順位を戻させたことを考えれば)今回もスワップしてくれなければフェアじゃない」というところでしょう。やはりピアストリ的にはジワジワとチームへの信頼を失っているように見えるし、彼の性格を考えると次に似たようなシチュエーションがあった場合には絶対に譲らないだろうことは容易に想像がつきます。

マクラーレンは自分たちなりのフェアネスを貫こうとしているし、ドライバー二人も表向きは従順に振る舞っているけど少しずつ、しかし確実に亀裂が入り始めているのを感じる。こうなったら必ず何か起きるのはF1の歴史が証明しています。それがいつどんな形で起きるのか少し楽しみに思ってしまう私は性格悪いでしょうか(笑。

■レッドブル

フェルスタッペンにとってこれまでのキャリアで唯一未勝利でPPもないのがシンガポール。今年こそそのジンクスを打ち破りたかったのは間違いないでしょうが、彼をもってしても2位が精いっぱいでした。それくらいメルセデスが速すぎたし、レッドブルの伝統的にシンガポールが苦手なマシン特性を考えれば2位は望みうる最大限の結果と言えます。ラッセルを追いかけるどころかノリスからポジションを守るのに精一杯だった、という印象。スタートにソフトタイヤではなくミディアムを選んでいたら少し違う結果になったでしょうか。
フェルスタッペンがチャンピオンシップで逆転するには残りレース全てでマクラーレンの二人を上回る結果を出し、あとはマクラーレン側に何かが起きるのを待つしかありません。今回は少ししか差を詰めることができませんでしたが、今後もラッセルが表彰台に上ってマクラーレンのポイントを削ってくれればワンチャンあるかも。

一方の角田は予選と決勝スタートで結果が決まってしまいました。スタートで大きく順位を落とし、アンダーカットを狙って早めにピットインしたもののコラピントに捕まってポジションを上げられなかったことで入賞のチャンスを失った印象。
今回マックス車に施されたアップデートを角田は受けられなかったこととソフトタイヤとの相性の悪さ(これはフェルスタッペンも同様だった)が大きな要因かと思われます。決勝でもハードタイヤを履いてフリーエアで走れている間のペースは良かったので、RB21はとにかく予選で上位グリッドにつけることが大事なクルマということですね。前戦バクーでの内容が良かっただけに悔しいですが、元々シンガポールはチームとの相性最悪のコースだからさっさと忘れて次。テキサス(COTA)はレッドブル向きのサーキットだと思うので、次回良いレースをしてくれることを期待します。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました