VAIO Z（VJZ1421）のSSD換装

VAIO Z（VJZ1421）の内蔵SSDを換装しました。

購入から間もなく四年が経とうとしているVAIO Zですが、あくまでプライベート用のモバイルPCとしてしか使っていないからまだまだ全然不満はありません。本当はもう少しGPU性能が欲しいところだけどそれはもうモバイルノートじゃなくなるからなあ。
ただ購入時にSSDだけケチって256GBにしたので（勝色特別仕様だからベース価格が高すぎた…）ストレージが心許なく。ここのところPCパーツ市場でDRAMやHDDの値上がりが著しく、次はSSDが値上げ傾向にあるからこのタイミングで換装してしまえ！ということで1TBのSSDを購入。

SanDisk / WD_BLACK SN7100 NVMe SSD 1TB

どのSSDにするか少し迷ったのですが結局ド定番のWD_BLACK SN7100にしました。VAIO Zにもともと入っていたSSDがリード6,000MB/sオーバーの品で最低でも同等性能以上にはしたかったところで、SN7100ならそのシリーズ名どおり読み出し7,100MB/s（カタログスペックは7,250MB/s）あって比較的リーズナブル。安くて速いSSDは他にもあるけど信頼性等も含め安心して買えるのはやっぱりSanDisk（旧Western Digital）です。

1チップ片面実装のいつものSanDisk/WD製SSDです。以前はWestern Digital名義でリリースされていましたがWDからSanDiskへの事業移管により現在はSanDiskブランドとして販売され、基板裏にもSanDiskのロゴがプリントされています。

VAIO ZのSSD換装は意外に簡単で、背面のネジを外したらあとはボトムキャビとキーボードを留めているツメを慎重に外してやるだけで開腹できます。昔のVAIOのHDD換装の手間を考えたら嘘みたいに早い。

ただしネジの数はそれなりに多くて15本あります。でも逆にこれだけガッチリネジ留めすることで、アルミよりもたわみやすいフルカーボン筐体でも剛性を確保しているのだと思われます。
薄くなっているパームレスト側の4本だけが短いネジ（赤いネジ留め剤がついている）で、あとの11本（青いネジ留め剤）は全部同じ。どのネジがどこだっけ、と迷わなくて良いのは助かります。

昔は「VAIOを買ったらまず開腹して中身を見る」みたいな感じだったのですが（ぉ）このZは今回初めて開けました。
メイン基板はかなり小さくて、筐体のほとんどをバッテリーと冷却機構が占めています。そのメインボードのほぼ中央にSAMSUNGの256GB SSD（PM9A1 MZVL2256HCHQ）が挿さっています。

このSAMSUNG製SSDをSN7100に挿し替えるだけで換装自体は完了。

ちなみにOSやデータは旧SSDからクローニングして移動させました。これがちょっとだけ手こずって、SanDisk/WDはSSD購入者向けにAcronis True Imageの専用版を提供しているのですがSSDをUSBの外付けケースに入れるとソフトウェアからSanDisk/WD製SSDと認識できなくてコピーできず（そもそもソフトウェアのアクティベーションができない）。SAMSUNGもクローニングツールは出しているもののこれもコピー先がSAMSUNG製でないと使えず。
じゃあフリーソフトでいつも使っているMiniTool ShadowMakerを使おう…と思ったら最新バージョンではディスククローン機能は有償版でしか使えないようになったんですね。少し途方に暮れた挙げ句、以前使っていた旧バージョンのインストーラーが別PCのストレージに残っているのを発見して事なきを得ました（笑

なんとか無事環境移行もできたのでベンチマークを。

おお速い！シーケンシャルリードがほぼ公称スペックである7,100MB/s近くまで達しています。でも旧SSD比だとそれ以外にもシーケンシャルライトが大幅に高速化されていたりランダムリード／ライトも速くなっていたり、全般的に速い。
まあ元のSSDでも十分すぎるほど速かったから差が体感できるか…というと微妙なところですが、ただでさえ速かったVAIO ZのSSDがさらに速くなったのは嬉しい。ストレージだけでいえば自作機よりも速いくらいですからね。

速さはもちろんのこと、以前は60GB程度しかなかった空き容量が一気に750GB程度まで増えたのがありがたい。これだけあれば旅先で撮った写真のバックアップも取れるしそのままRAW現像もガッツリできます。VAIO Zは当分買い換える予定はないので（余裕があれば一回り小さいSX12はちょっと欲しい）、これでまだまだ頑張ってもらえそうです。