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F1 アブダビGP 2025

ランド・ノリス、悲願のF1初王座! 優勝フェルスタッペン2点差に迫るも5連覇ならず……角田裕毅は14位で一旦表舞台を去る|F1アブダビGP決勝レポート

ここ数日体調を崩していて考えをまとめる余裕がなかったので遅ればせながらエントリー。

F1 2025最終戦、優勝はマックス・フェルスタッペンながらもドライバーズチャンピオンはノリスが獲りました。「最低でも表彰台に乗れば自力戴冠」を文字通り達成した格好です。

■チャンピオン争い

後半戦圧倒的に強かったフェルスタッペンがPP。決勝でもスタートでノリスを上手く牽制して首位を守り、そのままチェッカーフラッグを受けました。アブダビはSCが出て荒れた展開になるか何も起きないかの両極端なサーキットで今年は後者でしたね。上位争いに絡んでくると思われたメルセデスも今回は存在感がなく、唯一フェラーリのルクレールが一時ノリスのポジションを脅かした程度でした。

対するマクラーレンはノリスが2番手、ピアストリが3番手スタート。しかしスタートタイヤがノリス:ミディアム、ピアストリ:ハードと分かれました。なんとなくこの時点でマクラーレンはピアストリをノリスのサポートに回すつもりで戦略を立てていたのではないかと。スタート後、ノリスはミディアムタイヤのライフを持たせる方向で走り、ピアストリがスタート後にノリスの前に出た後はハードタイヤでフェルスタッペンにプレッシャーをかける役目を担っているように見えました。
結果、1周目のポジションから変わることなくチェッカー。3位入賞したノリスがフェルスタッペンを2ポイント差で下し初戴冠。

2ポイントというのがまた絶妙な差で、例えばイタリアGPでのマクラーレンのポジションスワップがなかったら、とかスペインGPでのマックスのラッセルへの体当たり事件(に伴うペナルティー)がなかったら、とかいろいろとタラレバを考えてしまいますね。まあスペインGPの時点ではフェルスタッペンもまさか最終的に僅差でチャンピオン争いに残れるとは思ってなかっただろうし、損得考えずにその場の感情に身を任せたのでしょうが。

チャンピオンを獲得したノリスは前半戦までの不安定さが嘘のように後半戦は安定していました。でも後半戦という意味ではフェルスタッペンの方が遥かに安定していたし、ノリスとピアストリが年間7勝なのに対してフェルスタッペンが8勝していることがそれを証明しています。まさか今年のレッドブルで年間の1/3のレースを制するとはね。ピアストリも後半戦失速したけど最後の2戦は盛り返しました。二人ともノリスに敗れはしたけど差は大きくなかったというのが実情ではないでしょうか。むしろノリスが来シーズンのレースでチャンピオンらしい強さを見せられるのか、とマクラーレンが二人のドライバーをどう扱うのか、に注目したい。あとピアストリは早めに移籍した方が良いと思う(笑

■角田裕毅

乱高下しながらもチームをサポートした週末でした。FP1はルーキードライバー起用義務のためリンドブラッドにシートを譲り、FP2はセットアップがグチャグチャでタイムが伸びず。FP3でようやくスイートスポットを見つけたか…と思ったらピットアウト時にメルセデスのアンセーフリリースに巻き込まれてマシン破損。まさかの予選を旧フロアに差し替えて出走する羽目に…。で、そこからQ1はギリギリ15位、Q2もギリギリ10位で通過。正直Q1突破も危ういと思っていたからここは素直に角田の頑張りと速さを誉めてあげたい。そしてQ3では1回目のアタックでフェルスタッペンにトウを与える役目を担い、2回目のアタックで自身のタイムを刻みに行ったけど10番手止まり。でもここまでの経緯を考えれば大成功と言って良いでしょう。
決勝では自身のレースよりもフェルスタッペンのサポートを重視し、タイヤ交換して追い上げてきたノリスをペナルティー上等のブロック。本人はペナルティー相当とは思っていなかったようですが、案の定タイムペナルティーを喰らってポジションダウン。最終的に14位でチェッカーを受けました。

本当に角田にとってはアルファタウリ/VCARB時代でさえ年に数度はあった「何事もない週末」が一度もないシーズンでした。それは角田自身のミスによるものも確かにあったけど、外的要因の方が遥かに多い。まともな状態で、週末を通して角田がフェルスタッペンにどこまで迫れるか見たかったというのが本音です。
とはいえ角田のリザーブ降格は当初の予定とは違う話だった(リザーブ降格ではなくVCARBのレギュラー降格だった?)ようだし、レッドブルのドライバー選定に大きな影響力をもつヘルムート・マルコが事実上の解任になったし、まだ来季どうなるか分かりません。意外と一番あり得るのはレッドブルの競争力不足によってフェルスタッペンがシーズン途中でチーム離脱(サバティカル)し、その後任として角田が走るシナリオではないかと思っていたりします。

さておき、このレースをもって2022-2025年のグラウンドエフェクト規定の終了に始まり、DRSの終焉、ルノー製PUの撤退、コンストラクター「ザウバー」の終了(アウディ体制への移行)、レッドブル-ホンダ体制の満了、角田裕毅のF1レギュラードライバー(一旦)終了、そしてDAZNによるF1配信の終了…などF1が大きく変わることになります。個人的には最後の二つに大きくデモチベートしていて来シーズンどれくらい気合いを入れて観戦できるか分からないのですが、それでもF1は続いていきます。

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