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スパイダーマン 3 @チネチッタ

昨日、公開当日でしたがほかに行けそうな日も当分なかったので、仕事帰りの遅めの上映を鑑賞。毎月 1 日は「映画の日」なので、¥1,000 で観れました(^^;

スパイダーマン 3

以下、なるべくネタバレないように書きますが、観るつもりの方はご注意を。

まず、一言で言って今作は 3 作の中で一番面白かった!と言える内容に仕上がっていると思います。ストーリーの持っていきかたなんかはけっこうストレートではあるものの、芝居の良さとアクションシーンのスピード感で、2.5 時間という上映時間を短いとすら感じました。

正直なところ、ハリー以外のヴィラン(悪役)が悪事をはたらく理由にちょっと無理があったり、最終的にはオチをムリヤリまとめてしまった感は残るものの、このシリーズに限っては「戦闘シーンはむしろアクションと SFX を楽しむためのもので、キモは主人公ピーター・パーカーの成長と青春の物語」として見ればいずれも重箱の隅みたいなもの。
そういえば、AV Watch の「帰ってきた買っとけ! DVD」でも、第 1 作を評して

公開時のコピーから受ける印象は「製作費166億円のVFX超大作」や、「ついに実写化した最後のアメコミヒーロー」なのだが、実は異色の青春ドラマだったのだ。

としていますが、そのとおりにピーターと MJ、ハリーの青春映画である、という観かたをすれば、周辺はあくまでエンタテインメントなんだろうなあ、と思います。

今やハリウッド随一となった悲鳴系女優(ぉ)キルスティン・ダンストも、「2」まではアメリカ人好みのヒロイン像という感じで、日本人の私にはあまり響かなかったんですが、今作では華やかなばかりではない役どころだったせいか様々な表情が見えてキレイになった印象を受けました。そしてピーター役のトビー・マグワイアの演技がいい!もともとダークヒーロー的な側面を持つ「スパイダーマン」というキャラクターですが、ダークサイドに堕ちていくに至る機微とか表情みたいなものを(演出はベタすぎてイマイチな部分もあったものの)よく表現していて、感心してしまいました。

でも今作で個人的に最も良かったのは、ベンおじさんやメイおばさん、オズボーン家の執事バーナードなどの存在ですかね。今までのシリーズでは、老人は示唆や教訓の象徴だったと思うのですが、今作では主人公(たち)がダークサイドに堕ちるというストーリーだからか、彼らが救いの象徴として描かれているのが非常に印象的でした。観ていてやきもき、イライラ、ハラハラする展開になってくると、必ず彼らが救いの手をさしのべてくれる。観ている側もそこで救われたような気持ちになったのは、それだけ感情移入させられてしまった証拠でしょうか(笑。

全体のストーリーとかをみてしまうとアメリカ的な単純さを感じてしまってイマイチかもしれませんが、そういうポイントを抑えて観るとすごく良い映画だと思います。スパイダーマンマニアではない私ですが、もう一回観に行っても良いくらい。

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