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お見舞い

昨日は、大切な友人のお見舞いへ。

かつてのバイト先の同僚から、心筋梗塞で倒れたという連絡をもらってから 2 ヶ月。しばらく ICU から出られなかったり、私のスケジュールも合わなかったりしてなかなか行けなかったのですが、来月から八王子の病院に移ってしまうとのことで、やっと行ってきました。正直、病に伏せっている顔を見るのが怖かった、という思いもあり・・・。

私とは親子ほども歳の離れた人ではありますが、飲み友達であり、互いに腹を割って話せる親友であり、一時はビジネスパートナーであり、という切っても切れない間柄。私と同じように IT とインターネットの力を信じてベンチャー起業した人で、「個人でテレビ局に勝つ。電通博報堂にだって負けない」が口癖でした。社長一人、私を含めたバイト二人で起業して、一緒に会社を大きくしてきた時間を通じて、年齢や環境の違いを超えて信頼関係を築いてきた間柄でした。3 年前の転職の際にも、今の会社を選んでいなければ自分で起業するか、この会社をもっと成長させるか、どちらかの道を選んでいたと思います。
仕事も遊びも全力でやるのがモットーの人なので、一緒に無茶な遊びもしましたが、私が今の社会に絶望せずにいられているのは、世の中のいろんな物を見せてくれ、私自身が辛い時期にも助け船を出してくれた、彼がいたからじゃないかと思っています。


そんな彼が、病に倒れる。自ら好んで不摂生をするような人だったので、いつかこうなるんじゃないかと少し恐れていた部分はありました。あと数分タイミングがずれていたら、誰にも発見されないまま手遅れになっていたとか。そういう意味では、不幸中の幸いと言った方が良いのかもしれません。

私が病室を訪れたとき、彼は目こそ開いていましたが、焦点を合わせることができないようでした。喉とお腹に管を通され、音は聞こえているようでしたが、人と意思を疎通することはできません。ほとんど目も覚まさない状態を想定していた私にすれば、それでもまだ安堵したものでしたが、以前のまるでエネルギーの塊のような様子を知っているだけに、この様子にはさすがにショックを受けました。私自身、周囲で生命に関わるような病気をしているのが、幼い頃に亡くなった祖父母と、6 年前に父が癌の手術をしたくらいで、身内や知人がこんな状態になったのを、ほとんど見たことがなかったからかもしれませんが・・・。

素人ながら、病状をみる限り回復には時間がかかりそうだな、と感じています。脳梗塞でないとはいえ、障がいが残る可能性は否定できず、退院できるほどに回復できても、仕事復帰はできるかどうか。仕事を生き甲斐、というか、自分の会社をまるで子どものように大切に育ててきた様子をつぶさに見てきただけに、仮に仕事ができない状況になったときの彼の心境を考えると、とてもいたたまれません。

こういうときは悪いほうにばかり考えてしまいがちですが、それも今の自分にできることがほとんどないからでしょうね。一日も早い回復を祈るくらいしかできないのが、もどかしくてなりません。

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