今日、会社の先輩の一人が退職されました。
3 年あまり、ある種の仕事を私と二人三脚でやってきた人でした。その分野の仕事が会社にほぼ存在しない時期から取り組みを続け、最近ようやくひとつのカテゴリとしていろんな人に認知されるようになった、そういう仕事を一緒にしてきました。
私とはキャリアもキャラも得意分野も違って、共通点と言えば「Web とお酒が好き」なことだけというほど好対照にあたる人でしたが、だからこそというのか、お互いの短所をうまく補い合いながら仕事ができていたような気がします。3 年も一緒にやってきたせいか、あえて説明しなくても前提や目的を共有できているという意識があって、人生の先輩・会社の大先輩に向かって失礼かもしれませんが、私にとって「相棒」と言って差し支えないほど信頼していた人です。
一ヶ月あまり前に、会社を辞めるという話を聞いたときには、自分でも自分の気持ちをどう扱ったら良いか分からないくらい、大きな衝撃を受けたものです。さすがに今では気持ちの整理もつきましたが、寂しいのと悔しいのは、まだ心の片隅に痼りとして残っています。私も社会人としてそれなりに出会いと別れを経験してきましたが、これだけ精神的に動揺した別れは初めてだと思います。
私も多少似たような経緯で転職をした経験があるし、多くの知人・友人たちを見ていても思っていたのですが、「ネットで何かしらの活発なコミュニケーションを行って、ネット上である程度の自己を確立した人は、そこでの目標と現実のギャップに悩み、そのままそこにいることができなくなる」ことが多いような気がします。たぶん、彼もそういうところは少なからずあったのではないかと思います。私も「あの人はいずれプロブロガーか Web 関連の業界に転職するかもしれない」とうすうす考えていたことがあるので。
でも、彼との仕事を通じて、自意識過剰ながら「この人となら、ネット時代の企業と人の新しい関わりかたを創っていけるかもしれない」と信じ、その端くれに指先がかかりかけるところまで来ることができた気がするだけに、ここでその相棒を失ってしまうことは、仕事と自分の生き甲斐において、自分の半身を失うのに近いことです。苦手分野を補完してくれる存在なしでその境地に達しなくてはならないのかと思うと、プレッシャーに心が折れそうになります。
そんなわけで、最近は彼に代わるパートナーを、社内外に模索する日々だったりするわけですが、今は、彼がいずれ「また戻って一緒に働きたい」と思うような成果を上げることを目標に、自分を鼓舞するしかないと思っています。
そして、自分がいつかいなくなる日に、一人でも多くの人にそう思ってもらえること、そして自分の意志を継いで目標に向かう同志を一人でも多く作ること、が、せめてもの彼への恩返しですかね。
yas さん、長い間本当にお疲れさまでした。きっとまたすぐに会えますよね。
コメント
どうします?ボス?
コマンド?>
相棒・・・AIBO・・・・Aino・・・PSP Go・・・ヒロミ郷
連想ゲーム。
そんな想いをジャケットのポケットに、はみ出るくらい。