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Cyber-shot DSC-WX1

うわ、なんか変な時期にインパクトのあるコンデジが出てきた・・・!

ソニー、世界初の裏面CMOS搭載デジカメ「サイバーショットDSC-TX1」 (デジカメ Watch)
ソニー、24mm対応の裏面CMOS搭載機「サイバーショットDSC-WX1」 (デジカメ Watch)

DSC-T シリーズと DSC-W シリーズが Handycam に先行搭載されていた裏面照射型 CMOS「Exmor R」を搭載してリニューアル。新しく DSC-TX シリーズ・DSC-WX シリーズとなりました。
こないだの Handycam CX520V といい、お盆前の妙な時期に強力な製品が出てきますね。XR520V のメモリメディア版にしろ、コンデジへの Exmor R の搭載にしろ、早くても来年春の CP+ 前後じゃないかと思っていたので、完全に裏をかかれました。変な時期に出てきたのは、モノが売れない市況だからこそ、出し惜しみせずに積極的に前倒し投入とかいう方針だったりするのかなあ、と邪推してみる。


まあどちらもざっくり言ってしまえば DSC-T・W シリーズに Exmor R を搭載しただけといえばだけですが、それで感度性能が大幅に向上し、暗部ノイズの低減や高速シャッターの実用性に好影響が出るので、コンデジにとってはそれだけで買い換えの価値があるくらいの進化です。
コンデジは長らく画素数向上に頼った進化を続けてきて、近年でこそワイドレンズや手ブレ補正、顔検出機能といった付加価値を模索してきましたが、基本的には「量的な進化」によって市場を引っ張ってきていました。でもそれには限界があって、何らかの「質的な変化」がないとブレイクスルーはないわけで、今回はそれが撮像素子の革新という基幹デバイスの進化によって訪れたということができるでしょう。今のところ裏面照射 CMOS は他社に供給されていないようですが、もし供給が開始された暁には、一年後にはコンデジは画質も使い勝手も今と全く違った水準のものになる可能性が高いと言えます。

私のほうは、ちょうど昨日の長野出張のついでに、深夜の松本城をカメラに収めようとしてみたのですが、

ライトアップもされていなかったためこんな↑状態で、コンデジで三脚もなしじゃ全然ダメか(´д`)と打ちひしがれていたところだったので、まさにナイスタイミング。もうかなり買い換えるつもりになっているんですが、私はやっぱり WX1 かなあ。撮像素子の性能が段違いになっていて、多少口径の小さいレンズでもデメリットが隠れる形になるので、より薄くて起動も速い屈曲光学系の TX1 も今回はけっこうイケルのでは?という予感があるものの、WX1 なら今の W170 から買い換えてもバレにくいから(ぉ。ここまでデザイン踏襲するなら、もういっそのこと前面のヘアラインアルミ継続してくれれば良かったのに・・・。

さておき、WX1 は光学系もリニューアルされていて、いよいよ 24mm(相当)スタートの 5 倍ズーム。W170 の 28mm(相当)でもワイド端では画面周辺部がそれなりに流れたので、今回はもっときついんじゃないかとも思いますが、ワイド端で使うことはそんなに多くないので「いざというときに対応できる」ことのメリットのほうが大きいかと。ただ、前から言っているとおり電源投入直後にワイド端でなく 35mm(相当)程度の焦点距離からスタートしてくれる設定が欲しいですね。ワイド端がより広角になったのなら、なおのこと。
ちなみにレンズは従来の Vario-Tessar 銘から G レンズ銘に変更されています(TX1 は光学系を全機種から継続しているからか、Vario-Tesar のまま)。最近の Cyber-shot/Handycam は Zeiss へのパテント/ブランド料節約のためか、自社ブランド向上のためか Zeiss から G へのレンズ変更が進んでいますが、この辺のレンズで「G」だったらαの G レンズの価値ってどうなるんでしょうね(まあ、これは従来の Zeiss ブランド使用にも言えたことですが)。これで G ならαレンズは無印のものでも全部 G レンズと言えそうな気がして、微妙な気持ちになってきます(´д`)。もうちょっとブランドを大事にしてほしいなあ・・・。

あと、周辺機器でも面白いのが出ています。

ソニー、顔を追いかけて自動で撮る電子雲台「パーティーショット」 (デジカメ Watch)

この春の PIE で参考出品されていたやつですね。顔認識機能をベースに雲台が回転して被写体を自動追尾し、アングルやズームをカメラが決めて自動撮影するというもの。まずはこのアイディアが面白いじゃないですか。シチュエーションさえ合えば実用面でも案外使い途があって面白いものになりそうだと思います。ただ、日本人に「Party-shot」という概念がどの程度理解されるかは未知数ですが。
とりあえずこれも買ってみたいガジェットの一つに加えておきました。

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