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F1 日本 GP 2009 決勝

日本GP決勝:ヴェッテルが優勝、トゥルーリが2位、バトンは8位 (GPUpdate.net)

決勝。昨日の予選 Q2 でのペナルティが一律 5 グリッド降格でなくドライバーによって異なったり、そのイエローフラッグの原因を作ったブエミがペナルティを受けていたり、コヴァライネンがギヤボックス交換でグリッド降格になっていたりで予選結果から大幅に変動したスターティンググリッド。何が何だか判らないような状況でしたが、グロックの欠場だけは分かった(´д`)。

今回はもうヴェッテルの圧勝でしたね。もはやポディウムの中央に経つ姿に貫禄すら漂うほど。高速コーナーが多くハイダウンフォースな鈴鹿にはやはり RB5 がベストマッチだったということでしょうが、一方でピットスタートのウェバーはかわいそうなくらい辛かったなあ。ヘッドレスト周りのトラブルで合計 5 回ストップ、もうチャンピオンシップから外れたとはいえあまりにもかわいそうでした。
グロックを失ったトヨタはトゥルーリ 1 台で臨むことになりましたが、日本 GP 恒例のフロントロウからの軽タンスタート。いつもならズルズルと順位を下げるところが、今回は前戦シンガポールで投入したアップデートが奏功したようで、ハミルトンに最後まで喰らいつけました。それで最後のピットストップで見事ハミルトンをパス!トヨタはこのシーズン終盤にきて良い仕事をしてますね。もしかして「今シーズンで最後」というのが内部的には決まっているんじゃないかと勘ぐってしまいます(´д`)。

ブラウン GP はここ鈴鹿でも厳しい戦いを強いられましたね。バトンは比較的良いペースで周回できていたので、マシンの出来は悪くなかったのだと思いますが、予選の混乱とペナルティがいかんせん痛かった(でもペナルティ受けても結果的に 10 位グリッドなら御の字でしょう)。コヴァライネンとスーティルの丁々発止のやり合いを虎視眈々と見守り、一瞬のチャンスをモノにした観察眼は見事でしたが、やはり守りに入っている感は否めませんね。終盤のアルグエルスアリのクラッシュ→SC 走行でバリチェロの直後でチェッカーを受けることができ、1 ポイントを失っただけで済みましたが、チャンピオンシップを手にするならもっと攻めの姿勢を見せてほしいところではあります。


今回ひどかったのはトロロッソをはじめとした新人ドライバーたち。予選でのひどい有様に加えて、決勝では今まで観たことのない 130R 出口でアルグエルスアリが派手なスピン→クラッシュ!今回の日本 GP でのクラッシュのほとんどは旧舗装の西コースで発生していますが、やはり新旧の舗装の差に追従しきれないということでしょうか。彼ら(特にシーズン中に交代した面々)は今年のテスト禁止レギュレーションでまともに走れていないのに加えて、鈴鹿でも金曜は雨でドライタイヤでの走行ができていないという状況の不利はありましたが、それにしても・・・。
個人的には旬を過ぎたベテランドライバーは若手に道を譲れ、と思っていましたが、ちょっと考え直してしまいました。テスト制限が緩和されて、若手がもっと走り込めるようになったら、もう少し違うんでしょうか。

さてチャンピオンシップはバトンが 1pt、バリチェロが 2pt、ヴェッテルが 10pt を獲得してまた差が詰まりました。残り 2 戦となってバトン-バリチェロ間が 14pt、バトン-ヴェッテル間が 16pt というギャップに。次戦ブラジルで例えばバトンがノーポイントに終わっても、バリチェロは 4 位以上、ヴェッテルは 2 位以上でなければバトンの戴冠が確定してしまうという決定的な状況に変わりはありませんが、そんな半端な結果でのチャンピオン決定はちょっと納得がいかないので、バトンには発奮してほしいところ。インテルラゴスは低速サーキットでレッドブルは相性が悪そうなので、対するはバリチェロ。アグレッシブな走りでコーナーを攻めるバトンが見たいです。

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