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F1 日本 GP 2009 公式予選

土曜フリー走行:トップはトゥルーリ、2位ブエミ、中嶋は15位 (GPUpdate.net)
公式予選Q1:ヴェッテルがトップ、2位ハミルトン、中嶋は脱落 (GPUpdate.net)
公式予選Q2:大混乱のQ2でヴェッテルがトップ、アロンソは脱落 (GPUpdate.net)
公式予選:ヴェッテルが混乱の予選を制してPP獲得 (GPUpdate.net)
バトン、バリチェロ、アロンソ、スーティル、ブエミがグリッド降格に (GPUpdate.net)

昨日の金曜フリー走行とは打って変わって快晴となった鈴鹿サーキット。予選に向けてはベストコンディションといったところですが、昨日の雨で路面へのラバーの乗りは皆無、チームによってはグリップに苦しみそうな状況ではあります。

まずは午前中のフリー走行。マシンのアップデートによってディフューザーが RB5 相当となり、総合的なマシンパフォーマンスが向上したトロロッソが速い!フェラーリエンジンだし、マシンだけなら最近セットアップの煮詰まらないレッドブルより速いのでは?と思えるようなシーンすらありました。一方でレッドブルですが、ウェバーがデグナーでコースアウトしてタイヤバリアにクラッシュ!ドライバーには大事がなかったものの、マシンへのダメージが深刻で予選は出走できず。最後尾からのスタートになるので、これは決勝に向けてエンジン・ギヤボックスを交換してきそうですね。それにしても、このクラッシュがこの後の予選の伏線になっていようとは・・・。

予選 Q1 はその調子の良かったブエミが初回のアタックラップでいきなりコースオフ。FP3 でウェバーが飛び出したのと同じところ、グラベルに出てしまったんですがなんとかリカバー。Q1 は比較的静かに進んだものの、本当の意味でのホームグランプリとなった中嶋一貴のタイムが伸びずなんとここでノックアウト。相変わらずまだ F60 を乗りこなせていないフィジケラと同じく脱落となりました。残念・・・。


Q2 は開始 3 分半を過ぎたところで、トロロッソの今度はアルグエルスアリが同じくデグナーでコースアウト。タイやバリアに激しく突っ込み、予選は赤旗中断に。アルグエルスアリには大事はなかったようですが、このデグナー付近はちょうど新舗装から旧舗装に切り替わる箇所、タイヤのグリップが抜けて急激にバランスが狂うんですかね。
セッション再開から 5 分と経たずして、今度は最終コーナーでグロックがコースアウト。こちらも激しくタイやバリアにクラッシュします。担架が持ち出されるほどのダメージで、グロックには命にこそ別状はなかったもののセッションは再び赤旗中断。サーキットにも不穏な空気が流れ始めたようでした。このシケイン出口、最終コーナー付近ではこの後アロンソも若干バランスを乱す場面がありましたが、路面に何かバンプでもあるんでしょうか。

予選再開後、各車が慌ててタイムを出し始めましたが、チェッカーが振られてロスタイムに入ったところで、スプーンカーブ出口でブエミがまたしてもガードレールにヒット!フロントウィングとその破片がコース上に散らばり、イエローフラッグが振られます。アタック中のマシンも数台残っており、黄旗区間でのアタックは審議対象になりますが、これが後で予選結果を変動させることに。ひとまず Q2 ではタイヤバリアに突っ込んだ 2 台に加えてロズベルグ、アロンソ、クビサがノックアウト。
トロロッソは 2 台とも予選で派手なクラッシュを演じたわけですが、マシンのダウンフォース量が増えて攻め込めやすくなったところで、鈴鹿という難コースに新舗装ですからね。経験の浅い二人には厳しかったのかもしれません。それにしても一日に何度もクラッシュさせてしまったブエミ、地上波で解説のマッチがスポンサーであるグランツーリスモの CM に引っかけて「まさに『やりたい放題』ですね」って、超ウケるんですケド!(笑

Q3 もまた開始 3 分でコヴァライネンがデグナーでクラッシュ。デグナーって確かに簡単ではないもののこんなに飛び出すコーナーでしたっけ?舗装の変化が予想以上に難しくしているのかもしれませんね。さておき、これで予選はみたび赤旗中断に。
残り 7 分弱、セッション再開はチームによって残りアタック数をどうするか迷うところ。フェラーリはハードタイヤで複数アタック、残りのチームは 1~2 アタックという選択に。ヴェッテル、トゥルーリ、ハミルトンが良いタイムを出したのに対して、ブラウン GP の 2 台は 5・7 位。このままヴェッテルが優勝してもチャンピオンシップ上厳しい状況は変わりませんが、やはりここ鈴鹿もドライバーズサーキット、速い人が速いのは舗装が変わっても変わりませんね。

・・・と思ったら、Q2 の最後イエロー区間でのアタックについてペナルティが下され、バトン・バリチェロ・スーティル・アロンソ・ブエミが 5 グリッド降格処分に。ブラウン GP の 2 台は中団からのスタートとなり、現実的にはポイント狙いがせいぜいという決勝になりそうな上、鈴鹿ならば 1 コーナーの混乱に巻き込まれるリスクも高まってきました。ブラウン GP としては Q3 の赤旗のせいで 2 周分程度の燃料が予定より多く残っている状況なので、粘って順位を上げる戦略もとれるかもしれませんが、どちらにしても明日の決勝は苦しいレースになりそうですね。

トヨタはグロックが明日走れるかどうかまだ判りませんが、トゥルーリがフロントロウとなる 2 番手グリッドを獲得。いくらシンガポールでのアップデートがうまくいったからといって、日本 GP の通例どおり軽タンアタックでポールを狙いに行ったのは明白でしょうが、これでまた明日の地上波は「トヨタ初優勝か!?」煽りが辛くなりそうなので、もう最初からスカパー!で観ます(;´Д`)ヾ。琢磨には地上波じゃなくて CS にゲスト出演してほしいけど、視聴率考えると無理だろうなあ・・・。

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