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EOS Kiss X5/X50 を見てきた

EOS Kiss X5/X50 を見に、品川のキヤノン S タワーまで行ってきました。どうせ CP+ の会場で見られるじゃん、とは思ったんですが、会場のタッチ&トライコーナーはいつも混んでるし・・・ということで、一応。
カメラとしての性能や使い勝手については従来の Kiss X シリーズの延長線上にあるので、あくまで外観を中心にチェックしてきました。

EOS Kiss X50

まずは X50。キヤノンの一眼レフとしては初の(少なくとも私が知る限りでは)レッド。今までシルバーボディはありましたが、赤は珍しいですね。
けっこう鮮やかではありますが、メタリックレッドというかメタリックワインレッドというかそんな感じの色で、良い意味で「冒険していない」、落ち着いたレッド。深みがある赤で、ペンタックス K-r のようなオモチャっぽい色とは一線を画しているので、男性でも選びやすいんじゃないでしょうか。

「カメラ女子も狙った」ということですが、この雰囲気はやっぱりパパママ向けかな。「パパが持っても恥ずかしくない」という観点では、悪くない色だと思います。α330 のブラウンも似たような雰囲気でしたかね。

EOS Kiss X50

Kiss は X2 からプラスチックボディの表面の梨地が少しざらっとした触感に、グリップのラバーもシボ調に変更されて上位機種に近い質感になりましたが、X50 はさらっとした表面処理のボディにシボなしのグリップを採用し、Kiss Digital X のようないかにもエントリー機然とした質感になっています。コストダウン上やむを得ない部分かと思いますが、レッドの色味が深いのでパッと見の安っぽさこそないものの、X5 とも明らかに違う質感なので、カメラらしい馴染み感を求める向きには合わないかもしれません。
ちなみにブラックも色が違うだけで質感としては同等です。


EOS Kiss X50

モードダイヤル周り。ここをよく見ると作りのチープさが気になってきます。特にモードダイヤルは Kiss X5 では上面にメタルのプレートがあしらわれていて質感が出ているのですが、X50 ではプラスチックの一体成型かつ無塗装なので、オモチャっぽさが目立ってしまっています。

ちなみに内蔵ストロボのポップアップボタンもこの部分に移動。いつものところ(他機種では反対の側面にある)になかったので、つい探してしまいました(´д`)。

EOS Kiss X50

背面は赤茶色のラバーがぐるっと取り囲むようなデザインになっています。ディスプレイオフセンサが省略されていたり、ここにもコストダウンの跡が見られますが、釈然としないのはボタン配置が他の Kiss シリーズとけっこう違っていること。メーカーとして Kiss→Kiss への買い換えを想定していない(ステップアップするならもっと操作系の違う二桁 D 以上、と考えている?)のか、製造のしやすさ優先でこうなっているのか分かりませんが、一眼レフの美点のひとつは直感的な操作性だと思っているので、こういう機種ごとに細かくボタン配置が変わってしまうのは歓迎できませんね。同じ Kiss でも X 一桁シリーズは極力踏襲する作りになっているので、余計に気になります。

EOS Kiss X5

いっぽうで「順当進化」の X5。正面からでは、銘板にある「X5」の文字を見ない限り X4 と見分けがつきません(笑。
質感等々も含め X4 とほぼ同じ。プラスチックボディの触感は X50 よりも少しざらついた感じ(60D と同じような感じ)で、ラバーグリップにはシボ加工が施されています。

EOS Kiss X5

バリアングルモニタ化された背面を見ると、X4 からの違いが明らかに分かります。ファインダ下部のディスプレイオフセンサが省略されていますが、これはバリアグルモニタを使わないときには閉じておける仕様だから、というところで、X50 とは理由が異なります。
ボタン類の形状が 60D と同様の有機的なものに変わっていますが、個人的にはこのデザインあまり好きじゃない(´д`)。

EOS Kiss X5

X4(左)と背面の比較。バリアグル液晶によって各種ボタン等が右側に寄せられた結果、X4 に比べると少し怒り肩になっています。でも、X50 とは違い、基本的なボタン配置は X4 から変更されておらず、好感が持てます。
またモードダイヤル側面のローレット処理も変更されており、上位機種(5D2 や 7D)に似たアヤ目ローレットになっているのもポイント高し。X50 が出てきたおかげで X5 は少し質感を奢れるようになったのですかね。60D の立場は?という気もしますが(笑。

EOS Kiss X5

上から見たところ(同じく左が X4、右が X5)。「DISP.」ボタンの配置が換わっていますが、それ以外はほぼ同じに見えます。

X50 は正直色だけという部分は否めませんが、X5 は地味ながら X4 からの進化(質感や改良的な意味で)が感じられて好印象。ただ、ラインアップ過多になりつつある EOS のボディ群の中では難しいポジションになってしまったように思います。
X5 の実売価格次第ではありますが、特にやはり 60D との棲み分けが難しいところでしょうね。60D は 50D に比べるとエントリー寄りになりましたが、それでも凝った撮影をしたいときに撮り手に応えくれるのは二桁 D の血筋、Kiss はあくまで Kiss であり、オートで取るための一眼レフだと思います。私はいきなり中級機から入ってたクチなので、これから一眼レフを買う人でもステップアップするつもりがあるなら 60D から入るという選択肢は悪くないのではないかと思います。特に Amazon で 60D が¥69,800(ボディのみの価格、本日時点)という状況では、小ささ軽さ以外の点であえて Kiss を買う理由がないんじゃないかというくらい。

ユーザーにはありがたい時代ですが、メーカーにはなんと難しい時代でしょうか(´д`)。

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