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Cyber-shot DSC-HX9V

最近ちょっと続いている、今さら買ったものシリーズ(笑

ソニー / Cyber-shot DSC-HX9V

ひさびさの Cyber-shot です。ほとんど電源すら入れなくなってしまった DSC-WX1(思えばこれの失敗が Cyber-shot をしばらく敬遠するようになった理由だった)以来、2 年ぶりに戻ってきました。普段使いのカメラはほぼ NEX-5 になってしまい、あとは用途に応じて PowerShot S90 とリコー GX200 で満足し、コンデジの新機種チェックすらあまりしないようになっていたんですが、「娘の幼稚園やピアノの発表会で、望遠域が使えつつシャッター音の静かなカメラが欲しい」という非常にニッチな、しかし切実なニーズを満たすために購入。
発売から半年あまり引っ張ったのは、先代 HX5V がすごい勢いで値崩れしたので、これもきっとそうなると思い、子どものイベントシーズンである秋まで待ってみたというわけ(笑。その甲斐あって、今や Amazon でも量販店でも 3 万円を切る勢いになってきています。正直このスペックのカメラが 3 万円以下というのは、安すぎると思います・・・。

HX9V のハードウェアに関してはほぼ CP+ のときに書いたので省略。買ってみて気づいた点などを少々書いてみます。

HX9V は 24-384mm 相当という、光学 16 倍ズームレンズを搭載。上位機種(というかカテゴリがすでに違う気がしますが)の HX100V は 27-810mm 相当の超望遠域まで行っていますが、さすがにコンデジじゃないといけないシーンでそこまで必要になることがあるとは思えないので(笑)そういうのは一眼レフに任せて、普段使いでもギリギリいけるサイズの HX9V を選択しました。

メモリカードはメモステ Duo と SD カードの両対応。なにげに SD カード対応の Cyber-shot って初購入だったりします。最近、手持ち機器における SD カード対応比率が高まってきているので、そろそろ SD カードメインの環境に切り換えるか・・・と思案中。

電池蓋には早くも忘れ去られそうな規格(ぉ)の TransferJet のマークもプリント(他はエンボスなのになぜかこれだけプリント、というあたりが意味深)されていますが、まあ使うことはないでしょうな・・・。


手持ちのカメラと比較してみました。GX200 と比べると、横幅は GX200 のほうがちょっと大きく、厚みは HX9V のほうがちょっとありますが、全体の量感としてはほぼ同じくらい。GX200 はそれほど大きなカメラではありませんが、レンズ部の出っ張りが大きめなので、意外とキャリングケースを選びます。

PowerShot S90(サードパーティ製グリップつき)と比べると、HX9V のほうが一回り大きいです。まあ用途の違うカメラなので比較する意味もあまりないですが、なぜか私の周囲では S90/95 と HX5V/7V/9V を比較検討する人が多く(笑。
でも、サイズ感はちょっと違いましたが、キャリングケースとしては私が DSC-W170 や PowerShot S90 を入れていた吉田カバンの DRIVE ポーチ M に何とかギリギリ入りました。でもギリギリすぎるので、ケースは別途見繕うつもり。

NEX-5 と比較すると、レンズとグリップの出っ張り以外はほぼ同じサイズですが、HX9V のレンズをテレ端まで繰り出すと、レンズの全長も NEX-5+E 18-55mm(のワイド端ですが)とほぼ同じ。まるですっぽんの首のようにレンズが伸びます(笑

付属のバッテリは「G」シリーズ。地味なコスト削減の影響か、付属品はインフォリチウムではなくノーマルリチウムバッテリですが、私は DSC-W170、WX1 を持っているのでバッテリは共用できます。なので既に持っていたインフォリチウム G バッテリをメインで使用するつもり。まあ、実際使ってみると分単位で残量が分からなくても困ることはあまりないんですが(笑

バッテリの充電は、従来ならばバッテリチャージャーが付属していましたが、今年のモデルからは USB AC アダプタが付属して、本体ごと充電する方式になりました。予備バッテリを買うユーザーが多くないのか、こういう汎用品をキットにしたほうがコストが抑えられるということですかね。ただ、アダプタとカメラ本体を繋ぐケーブルは専用品(カメラ側が専用コネクタ)なので、ケーブルの使い回しがきかず個人的には微妙。私は W170/WX1 で使っていたバッテリチャージャーがあるので、それを使います(^^;; この AC アダプタは、他の USB 充電対応の小物用に回すかな。5V/500mA 出力なので、スマートフォン程度であれば普通に充電できます。

写りに関しては、実は先日のスーパーアグリ SA07 の写真で既に実写画像を掲載していましたが(笑、なんか全然不満を感じない画質です。レンズ、撮像素子ともに、少なくとも私が今までに使ってきた Cyber-shot の中で、最も不満のない画質だと感じました。1/2.3inch 1,600 万画素という無茶なセンサにもかかわらず、よりドットピッチの大きな 1/1.7inch 1,000~1,200 万画素クラスのセンサを積んだ GX200 や PSS90 に負けてないんじゃないかと感じる瞬間すらあります。いろいろとクセのあった裏面照射 CMOS も、そろそろこなれてきたということですかね。また、ズーム域の広いレンズなので AF 速度は心配でしたが、それほど迷うことなくコンデジとしては及第点をあげられる速さだと思います。
ただ、アナログな感触を残した GX200 や PSS90 に比べると、撮ってるときの楽しさがあまり感じられないのも事実だったりします。「撮る」というより「記録する」という感覚に近いというか。もともと用途が違うカメラなので、そういうもので良いんですが。

何も考えなくてもカメラ任せでキレイに撮れてしまうので、道具としてはほとんど不満もないんですが、唯一大きな不満なのは、記録できるアスペクト比が 4:3 か 16:9 しかないこと。私は一眼レフの写真と揃えるために、コンデジでも基本的に 3:2 設定で撮影しているので、これが大きな不満。あとでトリミングすればいい話ではあるんですが、最初から 3:2 でフレーミングするのと、4:3 の画面を見ながら脳内で仮想的に 3:2 でフレーミングするのとでは違うんですよ・・・。これは PSS90 も同じく 3:2 では撮れないんですが、非常に不満です。こういう仕様でよしとする人はカメラ解ってないんじゃないかとすら思います・・・。

逆に言えばそれ以外には大きな不満もない、いいカメラだと思います。もしかすると PSS90 や GX200 の存在も脅かしかねないし、通勤カバンの常備カメラもかさばる NEX から HX9V に置き換えてしまうかもしれません(笑。いい買い物ができました。

ソニー / Cyber-shot DSC-HX9V

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