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CP+ 2011 レポート (2) -ソニー編

引き続き CP+ のレポート、今日はソニーブースの模様をお届けします。ソニーは今回 Cyber-shot の新製品くらいしかなかったので見るもの少ないかなと思ったんですが、ワタシ的には意外に見どころが多く、かなり長いエントリーになってしまったので心してお付き合いください(´д`)。

CP+

ブース正面のショーケースに展示されていたのはα中級機のモックアップ。ボディそのものは昨年の CP+ で展示されていたものから大きな変化はなく、それに縦位置グリップと新レンズのモックがついたという点では昨年の photokina で展示されていたのと同レベルの模様。

このモックから得られる情報はその程度なので軽くスルーして(笑)、大事なのはこっち。

CP+

スケルトンモックも展示されていました。一見黒いモックと同じような形に見えますが、よく見るとボタンの数が増えていたり、細かいところの作り込みが進んでいたり、かなり開発が進んでいるようです。まあだいたいにおいてスケルトンモックを作るということはハードウェア設計的にはほぼ出来上がってきていると考えて良いでしょう。透けて見えている基盤や配線もフェイクではなく本物でしょうね。
ただ、カメラはここから画質を追い込んでいくまでが時間がかかると聞いたことがあるので、現実的には秋の PMA(今年は秋開催)で正式発表、10~11 月頃発売といったところじゃないでしょうか?意表を突いて夏に出てきてくれたりしたら嬉しいですが。


CP+

以前のモックに比べてボタン類がグッと増えた軍艦部。詳細の分析は某所でやられているのでここでは遠慮しますが、α700 やα55 と見比べながらどのボタンが何かを想像するだけでも楽しいですね。

CP+

ちょっと斜めからのアングルになってしまいましたが背面。バリアングルらしい液晶の側面になんか妙な形状のヒンジがついているのが気になります。液晶下部には別途α55 のような二軸ヒンジもついているようなので、もしかしてα55 のような回転ヒンジと NEX のような屏風式ヒンジのハイブリッドバリアングル?とか深読みしたくなってきますが、もし本当にそうだとしたらどんな仕掛けで実現しているのか、とてもとても気になる。

CP+

新 Cyber-shot も置いてありました。こちらは DSC-HX100V。もうコンデジというよりはほぼ一眼レフスタイルです。むしろ Cyber-shot のロゴが入っていることに違和感をおぼえるくらい(笑。

CP+

背面から見てもほぼα55 に近いスタイル。
ズームを試してみましたが、光学 30 倍、テレ端で 810mm 相当という超望遠は圧巻で、コンデジでここまで寄れるというのが実物を見てもちょっと信じられないほどです。私がコンデジの買い換え(買い増し)を検討しているのは子どもの発表会用なのでたぶん 15 倍もあれば十分なんですが、これを見るとちょっと欲しくなってしまいますね。

CP+

α55 と比べてみました。HX100V はやはりα55 をほぼそのまま相似形で小さくしたような形をしていますが、レンズを除けばα55 より一回り弱小さい程度にすぎません。これはα55 が小さすぎるのか、HX100V がデカすぎるのか(笑。別途一眼レフを持っている身としては、やっぱりこのサイズ感は買えないかなあ。

CP+

DSC-HX9V。こちらが私の本命。でもかなり注目度が高いのか、長時間いじっている人が多くてなかなか触れませんでした(´д`)。

CP+

光学 16 倍ズームレンズが本機の売りなので、レンズがどの程度伸びるのか見てみました。この状態がワイド端(24mm 相当)。

CP+

で、これがテレ端(384mm 相当)。なんかもうびっくりするくらい伸びてます。HX100V の 810mm 相当に比べると半分以下の焦点距離(相当)しかありませんが、まあ私の用途にはこのくらいで十分かな。

それにしてもボディ周縁を取り囲んでいるメッキパーツ、指紋が目立つなあ・・・。

CP+

液晶は 92 万ドットで非常に見やすい。最新機種だけあって過去のどの Cyber-shot よりも美しく視認性が高いんじゃないでしょうか。
操作用のカーソルキーはコントロールホイールを兼ねる形状になりましたね。でもこんなところもいちいちメッキにしなくてもいいと思う(´д`)。

CP+

隣に並んでいた DSC-HX7V と並べてみました。やっぱり HX9V のほうが一回り大きく分厚いですね。でも、HX9V には動画撮影用のマイクが中央にあって両手持ちしても指がかかりにくいというメリットもあるので、ズーム倍率だけでなく動画撮影を重視するなら、この 2 機種の比較では HX9V だろうなと思います。

CP+

ついでに NEX-5 とも比べてみました。サイズ的には NEX-5 からグリップとレンズの出っ張りを切り取ったのが HX9V、といったところ。通勤カバンに常に入れておくカメラとしてはこのくらいが限度、という人も多いんじゃないでしょうか。私は NEX-5 を常にカバンに入れていますが、できればパンケーキタイプで常用できるレンズが欲しい(笑。

CP+

こちらはデジタル一眼レフやカムコーダ向けのクリップオンタイプ HDMI 液晶モニタ「CLM-V55」。カメラの背面液晶は 3inch が現在の標準なので、それに比べて 5inch というとそれほど大きくないイメージでしたが、実物を見るとやはり背面液晶より断然見やすくて良い。

CP+

デモではα55 を使っていましたが、シューアダプタを差し替えることで EOS 5D Mark II(写真の機材はクマデジさんの私物)でも使用可能。

CP+

最近、EOS で動画を撮るシチュエーションを比較的よく見るようになってきたせいか、こういうスタイリングも全然違和感がない。むしろαよりも EOS のために作られたんじゃないかと思えるほどです(笑。

一眼レフでは HDMI 端子は他の端子と一緒にカバーで覆われているのが一般的なので、開けっぱなしのカバー部がちょっと不格好に見えますが、こういうアクセサリが普及してくると、HDMI 端子部分だけ独立したカバー形状にする機種が増えてきそうな気がしますね。

CP+

EOS との組み合わせでもピーキング表示や AF フレーム、絞り値、露出補正値、撮影可能枚数などの表示は使用可能。これαユーザーよりもプロ級の EOS ユーザーにたくさん売れそうだな(笑。

CP+

このモニタを使っての手持ち撮影はこんな感じ。これで 5D2 もバリアングルになりますよ奥さん!(ぉ
まあ EOS の中級機以上でライブビュー撮影している人をあまり見たことがないのでスチル撮影に使うことはあまりないかもしれませんが、EOS MOVIE にはかなり良さそうですねー。ikan と組み合わせて使ってみたい。

CP+

場所を変えて NEX コーナー。photokina で展示されていたのとほぼ同じ E マウントレンズのコンセプトモックが展示されていましたが、当時と違うのは、photokina で公表されたロードマップのうち、2011 年発売とされる 4 本のレンズの焦点距離が明らかになったところ。

CP+

まずはツァイス。広角単焦点レンズの焦点距離は 24mm とのこと。開放 F 値は明かされていませんが、前玉の大きさから察するに F1.8~2 ってところでしょうか?さすがに F1.4 ってことはないと思うけど(^^;;
レンズの名前は何になるんでしょうね。ツァイスの広角系レンズといえば Distagon、Biogon のどちらか(レンズの構成によって決まる)だと思いますが、まあ順当にいって Distagon T* E 24mm F1.8 あたりかな・・・。

そういえば、photokina のときに壊れていたフィルタ枠の部分が直っています(笑。
いずれにしてもこのモックはあくまでモックにすぎず、外観はだいぶ変わるだろうとのこと。

CP+

続いてマクロレンズ。予想通り 30mm でした。明るさはたぶん F2.8 でしょうね。16mm パンケーキとほぼ同じ薄さに見えるので、マクロレンズとしてだけでなく 45mm 相当の標準レンズとして NEX につけっぱなしにしても良さそうです。これは早く発売してほしいレンズ。

CP+

ポートレートレンズ。50mm とのことですが、F1.8 くらいかな。
サイズは見た感じ 18-55mm と大差ないくらい。お世辞にもコンパクトとは言えない大きさなのが残念ですが、APS-C センサを使う限り、ある程度の画質を求めるとこのくらいのサイズにはならざるを得ないのでしょうね・・・。

CP+

最後は望遠ズームレンズ。現時点で E マウントの望遠レンズは 18-200mm しかないので、あそこまで大きく重いレンズは嫌だという向きにはこちらのレンズが良いでしょう(そこそこ安そうだし)。

ほかに 2012 年予定の G レンズ(高性能標準ズームレンズ)等も展示されていましたが、まあ現時点ではコンセプトモックの域を出ないと思うので、省略。私は E マウントレンズはパンケーキ・標準ズームともに画質面ではあまり満足しておらず、マウントアダプタを介して CONTAX レンズをつけている時間の方が長いくらいなので、G レンズも早く製品化してほしいところです。でもまずは今年出るツァイスとマクロレンズが狙い目かな。

CP+

E マウントの仕様公開にちなんで、各社のマウントアダプタを使ってのオールドレンズとの組み合わせも展示されていました。しかもこれ、すべて社員の私物とのこと(笑。M マウントアダプタ経由でのライカ、ツァイスレンズは当然として、ミノルタ ROKKOR とかコニカ HEXANON といったレンズが並んでいるのが、コニミノの流れを汲むα部隊らしい(^^;; 私が CONTAX G レンズをコンプリートしたら次に手を出してみたいレンズが揃っていて、思わずよだれが出そうになりました(笑。

CP+

シグマブースに参考展示されていたのと同じ、シグマ製の 30mm F2.8 が NEX-3 のボディに装着された状態で展示されていました。ここは E マウントの仕様公開に賛同を表明した 4 社にソニーが場所だけ提供し、中の展示は自由にやってもらったとのこと。コシナはマウントアダプタのみの展示、タムロンはソニー LA-EA1 を使った A マウントレンズとの組み合わせ展示だったのに対して、シグマだけはネイティブの E マウントレンズが展示してあり、気合いの入りようが違うところを見せつけていました。

CP+

ツァイスが展示していたのはこんなもの。NEX-VG10 に CP.2 シリーズのシネレンズをマウントアダプタ経由で装着しているようです。ちなみにこのレンズ、40 万円コース(;´Д`)ヾ。
ツァイスの E マウント賛同は既定路線だと思っていましたが、ソニーやコシナから E マウントのツァイスレンズが出るだけでなく、ドイツ本国のツァイスからこの CP.2 レンズの E マウント対応版(CP.2 レンズは交換式マウント)が出てくる、ということなのかもしれません。ソニーからは NEX-VG10 だけでなく E マウント採用の NXCAM の開発も発表されていたり、映像業界ではミラーレスマウントはカムコーダの新しい可能性として注目されているようなので、今後はこちら方面も盛り上がっていく可能性があります。ま、買えませんが(´д`)。

といったところで、ソニーブースは以上。明日は残りのメーカーの模様をお届けします。

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