シグマ 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM レビュー、総括と行きたいと思います。
[ Canon EOS 7D / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM ]
とはいえ、今回は借用した時期がもったいなかったように思います。週末もなかなかまともに休みが取れず、休みが取れたと思って撮影の予定を入れたら雨で流れ・・・という感じで、短い夏休みの帰省中とお台場ガンダムくらいしかじっくりと撮影ができませんでした。もう少し時間をかけてやれていたら、もっと良いレビューにできていた可能性があるだけに(実際そうする予定だった)、残念でなりません。
[ Canon EOS 7D / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM ]
基本的に、このレンズは絞り開放ではシャープさに欠ける・・・というのが私の印象ではありますが、ピントさえ来れば開放でもキリッとした描写を見せるときもたまにある、というのを、時間のない中でとにかくシャッターを切りまくっていて気がつきました。要は明るいレンズだけに、開放ではピントがシビア(かつ、AF 精度がイマイチ?)ということなのでしょう。
あと、背景がごちゃっとした構図の描写(背景のぼかし方)もちょっと苦手なのかなあ、と感じました。
[ Canon EOS 7D / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM ]
ただ、繰り返しになりますが F5.6-8 くらいまで絞ったときのシャープさには目を見張るものがあり、これを見てしまうとけっこうぐらっと来るものがあります。同じズームレンズでも安物だとこうはいかないので、こういうのが大口径レンズの底力なのかもしれません。
あと、シグマのレンズにしては色あいにクセがないのも、扱いやすいポイントだと思います。
[ Canon EOS 7D / SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM ]
絞り開放での描写の柔らかさはポートレート向きだと思うので、もうちょっとちゃんとポートレートを撮る機会が欲しかったなあ・・・雨さえ降らなければ。
描写に関しての感想はこんなところですが、使い勝手という点では、24-70mm という焦点距離は基本的にはフルサイズ向けではありますが、APS-C ユーザーにも悪くないんじゃないかと思います。APS-C 向けの大口径標準ズームとしては 18-50mm F2.8 あたりのスペックが一般的ですが、私は広角系よりも望遠系のほうがよく使う(50-70mm×1.5 くらいの画角が好き)なので、18-50mm よりも 24-70mm のほうが重宝すると思います。というか、NEX の 18-55mm でテレ側が足りなくて辛いシーンが多いのに対して、EOS 7D+24-70mm ではそれほど広角側で困らなかったので、個人的には APS-C でも 24-70 が良いな、と思った次第。
物欲度的には「余裕があったら欲しいけど、絶対すぐに買うというほどではない」というのが正直な感想です。同社の 50-500OS は、焦点距離、描写、価格の総合力において比較対象になるレンズがなかったので試用後には自分で買うことを決めていましたが、24-70mm F2.8 ってカメラメーカー純正も含めライバルが多すぎる激戦区。まあ、各社威信を賭けた大口径標準ズームという「王道」なので当然ではありますが・・・。私のおサイフ的には、比較対象としては EF24-70mm F2.8L は手が出ないので、価格的に近く、F 値はともかく機能的な優位性も多い EF24-105mm F4L あたりとの比較になります。また、単焦点レンズも 28mm/35mm/50mm と持っているので、その上でさらにズームレンズに投資するのか、も難しいところ。
ただ、明るいズームレンズは結婚式や子どもの屋内イベントなど、フラッシュを焚くのは躊躇われるけど失敗は許されないシーンでは重宝するので、一本持っておいて損はしないんですよね・・・。
ただ、「いつかはフルサイズ」を標榜するなら、まず真っ先に選択肢に入れたいレンズではあると思います。
シグマ / 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM (キヤノン用)
■関連エントリー
SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM
SIGMA 24-70IF ファーストインプレッション
よみがえる よみがえる よみがえる Real-G
SIGMA 24-70IF の画質を客観的に評価してみる
コメント