オールドレンズレジェンド 本日発売です!: metalmickey’s blog
澤村 徹 / オールドレンズ レジェンド
最近、けっこう定期的に刊行されている澤村 徹氏著のオールドレンズ本の最新刊。既刊『オールドレンズ パラダイス』『オールドレンズ パラダイス 2』『オールドレンズ・ライフ』あたりが比較的オールドレンズ初心者向けに、「沼の入り口」へと誘う書物だったのに対して、本書は沼の深みに引きずり込もうと言うのか!というマニアックな一冊になっています(笑。
従来は EOS、m4/3、NEX など書籍ごとにテーマとするマウントを決めて、それに適合するレンズを紹介する、という体裁だったのが、今回はどちらかというとレンズ軸で語っていく内容。メーカーや発売時期が異なるほぼ同スペックのレンズ同士を比較してどう違うのか?という切り口でオールドレンズを比較する、今までにありそうでなかった切り口のオールドレンズ本です。
本家 Sonnar 対「ゾナーコピー」であるロシアの Jupiter、Flektogon(モノコート)対 Flektogon(マルチコート)、Zeiss 対 Zeiss Jena といえる Distagon 対 Flektogon(ただし中判用での比較)、Zeiss T* コーティング対 Rollei HFT コーティングがキモな究極の Planar 50mm 対決、同じ Y/C マウント内での Distagon 25mm 対ヤシカ ML 24mm、など、比較してみたかったけど自腹じゃ無理だったツァイスファンにはたまらない対決が多く、非常に読み応えアリ。他にも Summicron 対 Rikenon、Elmarit 対 Rokkor といったライカレンズと国産レンズの比較や、ミラーレス機の流行で注目の高まるシネレンズ比較など、ツァイスマニアでなくとも楽しめるのではないでしょうか。個人的には、今まで買ったオールドレンズ本の中で最も写欲と物欲をくすぐられた一冊でした。
私はここのところさっぱりカメラをいじる時間が取れていませんが、これを読んで久々に中古カメラ屋巡りをしたくなりました。欲しいけど保留にしていたレンズがいっぱいあるんだよなあ・・・。
コメント
このエントリーを拝見して『Flektogon 35mm f/2.4が欲しかったんだった』と思い出してしまいました。
m4/3のPENじゃなくて35mm判の5Dmk2に付けたいけど、Kマウントの時と違ってEFマウントは色々大変そうかなぁ。
あー、Flektogon 35/2.4。気になるレンズですよねー。私は Y/C の Distagon 35/2.8 を持っているので一度比較してみたいと思ってます。
EF マウントでも M42-EF マウントアダプタは普通にあるので全然問題ないですよ。ぜひ!