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代官山 蔦屋書店

先週月曜日にオープンしたばかりの代官山蔦屋書店に行ってきました。

代官山 蔦屋書店 | 代官山DAIKANYAMA T-SITE

代官山 蔦谷書店

店内は基本的に撮影禁止だったので、店舗の様子などについては GQ JAPAN の記事がそこそこ詳しいです。

大人の知的好奇心を刺激! 「蔦屋書店」を中心とする「代官山T-SITE」、堂々誕生 « GQ JAPAN

2 階建ての大規模な店舗で、1F は書店、2F は BD/DVD や CD のレンタルおよび販売。通常の「TSUTAYA」とは違う「蔦屋書店」ブランドとして、高級路線で展開していく店舗になるようです。 なんたって 2F の BD/DVD フロアと CD フロアの間にはラウンジがあって、iPad でメニューを見ながらドリンクを頼めるんですよ・・・。店内は基本的に全てデジタルサイネージで、目に煩い POP なんかもほぼ皆無。ジャズなどの流れるお洒落な店内でゆったりと愉しめる、大人のお店になっています。
店員さんもよく教育されていて、近くを通りかかるだけで丁寧な(かついやらしくない)感じで挨拶をしてくれ、TSUTAYA 系列らしからぬホスピタリティを感じます。それだけでなんだか普段よりも自分のステータスが上がった感があって、悪くないですね(笑。

ただこのお店の本質は、代官山だからお洒落とか、いわゆるおもてなしとか、そういう表面的なことではなくて、従来の TSUTAYA とは違うことにアプローチしていることじゃないかと思います。


店内の品揃えにも圧倒されました。書店のほうは私の好きなモータースポーツ誌もかなり充実していた上に、時期的にクルマやモータースポーツ系のカレンダー販売までやっていたくらいだし、CD も 60~80 年代のロックやソウルが充実。ソウルなんてフィリー、サザン、モータウンといったようにマニアックなレコード店でもない限り分類してない細かいカテゴライズまでされていて、ブラックミュージック好きな私がワクテカしてしまうレベル。
とはいえ、大規模な店舗を活かして全カテゴリを圧倒的に充実させているかといえばそういうわけでもなくて、むしろ私が最も好きな 90 年代の R&B のラインアップが貧弱だったりして、40~60 代の富裕層を徹底的にターゲティングしている印象を受けました。通常の TSUTAYA なら、売れ筋か子どもが喜びそうなコンテンツが中心に揃えられていて、DVD コーナーはともかく CD コーナーなんて私は用がない場所という感じだったのが、CD コーナーでこんなに時間を忘れたのは TSUTAYA はおろか最近はレコード店でも滅多にないことです。そのくらい、洋楽のラインアップは半端なレコード店を凌駕していると言えるでしょう(さすがに店舗を持たない Amazon には負けますが)。
他にもクラシックコーナーの視聴ブースにはなんと McIntosh のアンプまで置かれていて、なんかもうここで 2~3 日過ごしたいような気にすらなりました(^^;; やばい、ここはおっさんホイホイだわ・・・。

システム的にも新しくて、デジタルサイネージ完備は前述のとおりですが、商品検索は店内のあちこちに設置された iPad を使うようになっているし、レジは通常の対面式に加えてセルフ式もあり、レジに T ポイントカードを通す→レジに商品を乗せる→ディスクに貼り付けられた RFID を自動読み取り→返却期限と決済方法を選択→電子マネーで支払い完了(もちろん現金でも OK)、という簡単さ。T ポイントカードと電子マネーさえ持っていれば、財布も要らず店員さんと話す必要さえありません。
ちなみに、通常なら¥100 かかる郵便ポスト返却も、この代官山蔦屋では無料。通常の TSUTAYA と違って生活圏でなく、わざわざ足を運ぶことの多い代官山という立地でなおかつフラッグシップ店舗であることをよく自覚しているということでしょうが、これなら「わざわざ遠方に行って借りる」ということに抵抗なく利用できます。マニアックなコンテンツまで揃っていることもあり、私もたまに足を運んでみてもいいかな、と思わされました。

TSUTAYA のようなコンテンツ流通業、と言えば、最近は書籍、ビデオ、音楽、ゲーム、などコンテンツの種類を問わずにデジタル配信が徐々に一般化しつつあります。私も今まではコンテンツをパッケージ購入して所有していることに意味を感じていたし、今でもそれは変わっていないのですが、もし近所にこれくらい自分のニーズにちゃんと応えてくれるレンタル店があったら、あるいはオンラインサービスがあったら、そこを自分の「有料で利用できるコンテンツのアーカイブ」と見なして、自分でパッケージを購入するのはよほど繰り返し視聴したいコンテンツだったり、あるいはマイナーすぎてレンタルや配信では扱っていないようなものだったり、というのに限定しても良いかも、と思うようになりました。
蔦屋書店は代官山が唯一の旗艦店舗というわけではなく、前橋などの郊外にも展開しているようで、ある程度以上の店舗面積(と顧客層)を見込めるところであれば出店していくものと思われます。全国的に書店もレコード店も減少傾向にある中、これは特筆すべきかもしれません。

ちなみに代官山蔦屋では、運が良ければ試験導入段階のトヨタ Winglet を目にすることができるかもしれないので(私も見ました)、そういう点でも興味があれば(^^;;

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