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PS Vita と torne でいろいろ連携してみた

体調もずいぶん戻ってきた・・・けどドクターストップで会社に行けない間に、今までやろうと思いつつやれなかったことをいくつかやっていました。まずは Vita を買って以来、ほぼゲーム機としてしか使えていなかったので、ポータブル AV 機器としてのポテンシャルを試すべく、PS3 の torne との連携機能をようやく使ってみました。

まずはリモートプレイでのワイヤレス視聴から。

PS3 と Vita を同一ネットワーク上に設置し、簡単なリモートプレイ設定をするだけ。で、Vita のリモートプレイから PS3 の torne を起動すると、ごくあっさりと Vita 上で torne アプリが動いてしまいます。ロケフリなんかだともっと面倒な手順が必要だった記憶があるので、拍子抜け。
操作に対するレスポンスも PSP でのリモートプレイよりずいぶん良い気がします。このへんは対応している Wi-Fi の規格(PSP:.11b、Vita:.11b/g/n)の違いでしょうかね。

torne の UI が Vita のディスプレイ上で見えるのはなかなか新鮮です。操作性も PS3 のコントローラがそのまま Vita のコントローラに置き換わっただけなので、違和感もない。


再生画面。映像はおそらく Vita のディスプレイ解像度である 960×544 ちょうどで出力されているので、ドットバイドットの精細感高い画質が楽しめます。これはどうやら先月の不具合修正前までは PSP 相当の解像度しか出ていなかったらしいですが、以前の状態を知らないので、私はとりあえず満足。

有機 EL ディスプレイの発色の良さはやはり素晴らしいものがあって、PS3 で再生→BRAVIA で観るよりも暗部の階調がクッキリ見えるシーンさえあるくらい。我が家の BRAVIA はかれこれ 5 年目に突入しているちょっと古いモデルなので、大画面やフル HD がそれほど重要でないソースであれば、画質的にはむしろ Vita のほうが楽しめるかもしれません。

リモートプレイなので当然 torne の番組表にもアクセスできます。torne の番組表はかなり情報量が多いので、さすがに Vita の画面サイズじゃ厳しいか・・・と思ったら、意外にも無問題。上の写真では 5ch 表示にしていますが、老眼な人でなければ 7ch 表示でもいけるくらいだと思います。リモートプレイ越しでもヌルヌルした操作性は健在だし、これはクセになりそう。

もちろんここから録画予約も投入可能。私は PS3 をほとんどゲーム機として使っていないので(笑)、このまま torne+リモートプレイ専用機にしてしまっても良いんじゃないかと思ったほど。

面倒な設定はほとんど要らず、簡単に始めることができて、しかも気持ちが良い。「PS ファミリーの流儀に慣れているならば」という前提はつきますが、PS3/torne/Vita の UX は Apple のそれにまともに対抗できる数少ない完成度を持っていると思います。

続いて、おでかけ転送・・・もとい、「uke-torne(ウケトルネ)」での番組転送も試してみました。まあ外出先に持って行ってまで観たい or 消化したい番組もそんなにないんですが。

torne から Vita への番組転送には、Vita 側に uke-torne アプリを予めインストールしておく必要があります。uke-torne は PS Store から Vita 用アプリとしてダウンロード可能。

PSP の場合だと、PSP 側を USB モードにして PS3 と接続して動画を転送していましたが、torne→Vita の転送では、Vita 上で uke-torne を起動して「ビデオを受け取る」をタップしてやる必要があります。

「ビデオを受け取る」を選択した後、PS3 上で torne 起動→uke-torne を起動した状態の Vita を PS3 に USB 接続、という手順で転送可能になります。Vita 側で uke-torne の起動が必要なのは、Vita 側でも CPRM のソフトウェア的な処理が必要、ということでしょうか。若干面倒ではあります。

これは torne 側の画面。転送時には番組の操作メニューから「書き出し」を選択すると、Vita 側で uke-torne の準備ができていれば書き出し容量や転送先の残容量が表示され、書き出し可能な状態になります。
事前にクイック書き出しの設定を行った状態で録画してあれば、録画時に同時に書き出し用のファイルもエンコードしておいてくれるため、書き出し時間が短縮できます。

書き出しのモードは Vita 向けの高画質(720×480)、PSP やウォークマンにも対応した汎用の標準画質(480×270)があります。Vita で使うなら迷わず高画質モード。ちなみに容量はだいたい 25 分の高画質データで 300MB 程度でした。

地上デジタル放送の録画データなので、書き出し時にはダビング 10 を 1 回消費します。

そういえばソニーの BD レコーダだとダビング 10 消費前の表示は「10」(ムーブになる最後の 1 回もカウントして 10 回と数える)なのに対して、torne ではデフォルトは「9」(最後の 1 回はカウントせず、コピー(複製)可能な残り回数を表示)という表示なのが紛らわしいですね。同じ仕様を「ダビング 10」と呼ぶか「コピーナインス」と呼ぶかの違いではあるんですが・・・。

書き出しが成功した番組データは、Vita の「ビデオ」アプリの中に「録画した番組」というカテゴリで出てきます。再生には uke-torne は絡んでこないのがミソ。

再生画面はこんな感じ。解像度が 720×480 の全画面引き延ばしなので、さすがにリモートプレイで観るのに比べると少し輪郭が甘くなる印象はありますが、それでも今まで torne や BD レコーダから PSP やウォークマンに転送していたときの画質に比べれば天と地ほどの違いがあります。少なくとも私が知る限り、デジタル放送をモバイル書き出しした映像の中では最も高画質なソースとハードの組み合わせだと思います。

ただ残念なのはこのビデオアプリが完全タッチオペレーションで、ハードウェアキーによる操作を受け付けてくれないところ。同じ「torne で録画した番組を Vita で観る」という操作に対して、リモートプレイはハードウェアキーのみ、モバイル転送はタッチ操作のみ、というのはいかがなものかと思います。慣れ親しんだハードウェアキーで操作させてほしい・・・というのは、これに限らず Vita の基本 OS の操作全般に言えることですが。

ともあれやっぱり Vita は楽しいです。AV 性能の高いマシンなので、もっとゲーム以外に活用してやるべきだと再認識しました。これで専用メモリカードがもっと安ければなあ・・・。

コメント

  1. むっちー より:

    あ、これまだやってなかったな、おれ・・・

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