自作機が USB 3.0 対応になったので、USB メモリカードリーダを買い換えました。
BSCRA38U2 から、約 4 年ぶりの買い換え。CF や SD カードの転送速度も年々向上していて、例えば今使っている Extreme CF は公称 60MB/s。USB 2.0 の規格値(480Mbps=60MB/s)と同等であり、実質的に USB 2.0 がボトルネックになっていることは明らかでした。最近はカメラの高画素化に伴いデータ容量も増加の一途を辿っていて、PC への取り込みにかかる時間もバカにならなくなってきたので、自作機をリニューアルしたらまずメモリカードリーダを USB 3.0 対応品に置き換えたいとは思っていました。
本体デザインはまあ特筆するところもない感じ。正直今まで使っていた同社の旧機種のほうが外装が凝っていたのが一見して判るほどで、コモディティ化して差異化がしにくい商品カテゴリであることは理解しつつも、もうちょっと何とかならなかったのかなあとは思います。
対応メモリカードは CF、SD、メモリースティック(標準/Duo)、microSD、M2(メモリースティックマイクロ)、xD カードなど、現在実用的に使われているものは全て網羅しています。非対応なのは唯一スマートメディアくらいですが、さすがにもう使っている人もいないでしょうね。
標準/Duo サイズに両対応したメモステスロット(右下)の接点が、なかなかすごい形状をしていますね・・・。
USB 3.0 対応ということで、USB コネクタの形状も変わっています(一応、2.0 との下位互換性もある)。microUSB とはいえずいぶん大きな端子になってしまいましたね。
じゃあ実際どの程度速くなったのか?を CrystalDiskMark で計測してみました。比較対象は今まで使っていた BSCRA38U2(TurboUSB On)、計測に使用したメモリカードは Extreme CF 32GB(60MB/s 品)と Extreme HD Video SDHC 32GB(30MB/s 品)の 2 種類です。
メディア /リーダ | Extreme CF 60MB/s /BSCRA38U2 | Extreme CF 60MB/s /BSCR09U3 | Extreme SDHC 30MB/s /BSCRA38U2 | Extreme SDHC 30MB/s /BSCR09U3 |
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Sequential Read | 35.690 | 81.882 | 22.087 | 46.721 |
Sequential Write | 23.721 | 55.022 | 22.052 | 34.629 |
Random Read 512KB | 34.761 | 40.715 | 21.713 | 41.494 |
Random Write 512KB | 2.834 | 1.853 | 2.977 | 2.753 |
Random Read 4KB (QD=1) | 4.614 | 4.752 | 3.031 | 3.319 |
Random Write 4KB (QD=1) | 1.118 | 0.846 | 1.184 | 0.539 |
Random Read 4KB (QD=32) | 4.297 | 4.342 | 2.749 | 3.281 |
Random Write 4KB (QD=32) | 1.043 | 0.901 | 1.227 | 0.592 |
うおーーーーーー速い。どちらも Sequential Read に関しては今までの倍以上の速度が出ています。いかに今までの USB 2.0 がボトルネックになっていたかというのがよく分かります(今まで遅かった主な原因が USB インタフェース側なのか、カードリーダの内蔵プロセッサなのかは判りませんが)。特に CF なんて公称値(60MB/s)よりも上の数値が出ているくらいですからね。今までも多少はロスしているんだろうなとは思っていましたが、カードの実力値の半分も出ていないとは思わなかったので、かなり衝撃を受けました。
これで Extreme シリーズのメモリカードを使う限りは、今までの半分以下の時間で画像取り込みが完了してしまうということになります。これは非常に助かります。そして、CF の速さも改めて実感。原理的に SD より速いのは判っているつもりでしたが、ここまで見せつけられるといくら SD の価格下落が激しくても、本気カメラ用は CF スロットがついている限りは CF を使おうという気になりますね。
いやあ、安かった割に効果も高く、いい買い物でした。
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