ベルギーGP決勝 バトンが開幕戦以来の優勝を飾る! – GPUpdate.net
はあ…もう言葉も出ません。
2 番手スタートで優勝の最大のチャンスを得た可夢偉でしたが、フォーメーションラップ中にタイヤから謎の白煙。どうもブレーキのオーバーヒートらしい症状でしたが、それが影響してかどうか、スタートで出遅れる→そこに多重クラッシュのマシンが突っ込んできて巻き込まれてしまう、という泣きっ面に蜂状態。リタイアこそ免れたものの、修復ピットのため最後尾からの追い上げになります。一時はトップグループと同等のペースを見せ、このまま行けばせめてポイント圏内には復帰できそう…と思いきや、結局クラッシュでマシンバランスが狂ってしまっていたのか、そこからペースが上がらず無得点フィニッシュ。ファンとしてはため息しか出ません…。
特にあのスタートは失敗さえしていなければバトンと同じく多重クラッシュを回避できていた可能性は高かったわけで、単に可夢偉がスタートに失敗した可能性はあるにせよ、最高の状態でマシンを送り出せなかったチームの責任は重いでしょう。その後もペースが落ちてきた可夢偉を早めにピットに呼び戻せておけば…など、チーム側の失策が今回も目立ったレースでした。勝ちたければ、最低限あの白煙の原因をしっかり調べて、二度と同じトラブルを起こさないようにしてほしい。
しかし、この上なくマシンの状態が良くて予選も良かったのにこういう結果になる、ということが続くと、可夢偉自身がそういうチャンスをつかめない星回りなのではないか、という気にさえなってきますね。速いけどツキに恵まれず結果が残せなかったドライバーは枚挙に暇がなく、いっぽうでアロンソあたりはツキがなくても自分でたぐり寄せるだけの強さを持っているので、そういう観点で比較すると悲観的にもなってきます。
優勝したバトンは開幕戦オーストラリア以来の完璧な週末をまとめ上げ、勝てこそしなかったものの素晴らしいオーバーテイクショーを見せてくれたヴェッテルとライコネン(特に、ライコネンがオー・ルージュでミハエルをぶち抜いて見せた瞬間には鳥肌が立ちました)がポディウムを占める、というリザルトは、屈指のドライバーズサーキットであるスパに相応しいのではないでしょうか。いっぽうで、相変わらずしょうもない接触が多いグロジャンやスタートでフライングするマルドナドあたりは、そろそろ「あのアグレッシブさが時には必要なんだ」とも言ってられない気がするんですが。
今回は多重クラッシュのもらい事故でアロンソが今季初の無得点に終わり、ドライバーズランキングは半分リセットされたような形になりました。まあそれでもバトンがチャンピオンを意識するには最低あと 1 回は勝たなくてはならないでしょうし、現時点で射程圏にいると言えそうなのは 4 位のライコネンくらいまででしょうが、それでもチャンピオン争いがますます面白くなったのは事実です。
ただ、今日ばかりはどうしてもレースが面白かったと言えない自分がいます(´д`)。本当にガックリ来ました…。
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