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F1 アブダビ GP 2024

マクラーレン、悲願のコンストラクターズチャンピオンに輝く。フェラーリ肉薄も届かず。角田裕毅12位|F1アブダビGP決勝

史上最多 24 戦、長かった 2024 の F1 もついに最終戦。ここまでもつれたコンストラクターズチャンピオンはマクラーレンが獲得し、1998 年以来 26 年ぶり(!)の栄冠を手にしました。

■マクラーレン vs フェラーリ

週末開始早々にルクレールが PU エレメントを交換してグリッドペナルティー確定、もう決勝を走る前からコンストラクターズはマクラーレンで決まったようなものじゃん…と思っていたら決勝スタート直後に大どんでん返し。オープニングラップでルクレールが大幅なジャンプアップを果たし、一方でピアストリがフェルスタッペンに接触されて大きく順位を落とします。1 位ノリスをフェラーリの二台が追いかけるレースになり、これ展開次第ではフェラーリの大大大逆転もあるのではと思わせる展開となりました。結局ノリスが逃げ切ったことで逆転はなりませんでしたが、レース終盤までどちらがコンストラクターズを獲得してもおかしくない状況は見応えがありました。

マクラーレンはハッキネン時代以来のコンストラクターズチャンピオン。なんとライコネンとモントーヤが組んでいた時代も、ハミルトンがドライバーズチャンピオンを獲った頃にもコンストラクターズは逃しているんですよね。今年のマクラーレンはチームやドライバーのミスが多かったですが、中盤以降とにかくクルマが速くて二人のドライバーがコンスタントにポイントを稼いだことに尽きます。チームは完璧ではなかったけどレッドブルもフェラーリもそれぞれに取りこぼしがあり、二台がリタイヤせずに安定して上位入賞を繰り返したことが勝因ですね。
来季はレギュレーションが大きく変わらないこともありマクラーレンの勢いはこのまま続くと思われます。ただフェラーリにハミルトンが加入することでフェラーリの安定感が増しそうで、チャンピオン争いはマクラーレンとフェラーリが伯仲するのではないでしょうか。レッドブルはクルマの仕上がりとセカンドドライバーをどうするか次第ですね。

■コンストラクターズ 6 位争い

アルピーヌのガスリーがまたしても 7 位入賞し、ハースを振り切ってコンスト 6 位を確定させました。そしてハースはヒュルケンベルグの予選 4 位(ペナルティーにより 7 番手スタート)からの 8 位フィニッシュでコンスト 7 位。
ガスリーは終盤戦の速さと安定感が輝いていましたね。PU の信頼性を犠牲にパフォーマンスを絞り出しているという説もありましたが、中盤戦までほぼ最後尾を争うチームだったのが見違えました。さらにガスリーは史上初めて修理費ゼロでシーズンを走りきったドライバーになりました。これもすごい。
ハースはシーズンを通して入賞圏を争っており、一貫性のあるチームに成長しました。トヨタとの提携後はさらにパフォーマンスが上がり、事実上の 5 番手チームになっていたと言えます。去年までのハースと同じチームとは思えない。小松さんのチームマネジメントとレース運営によるところが大きいと思われ、F1 におけるマネジメントの仕事がいかに大事かを改めて知らされました。小松さんが著書で言っていたことが正しかったと証明されたような感覚です。

■レッドブル

マックスをして 6 位がやっと、ペレスは 0 周リタイヤ…これがレッドブルの現状です。フェルスタッペンはオープニングラップでの接触で大きく順位を落としましたが、そうでなくても優勝争いに絡むことは難しかったでしょう。
ハースが「チームを結束させ、正しい方向に導くこと」で成功したのとは対照的にチームが空中分解した結果が今季のレッドブルの成績だったと思います。それでもドライバーズタイトルが獲れたのはまだ昨シーズンからのアドバンテージが残っていた序盤戦でポイントを稼いだことと、あとはとにかくフェルスタッペンのドライバーとしての力量によるものだと思います。ニューウェイを筆頭に主要スタッフの多くを失ったレッドブルが来季のチャンピオンシップを争うのはほぼ不可能(何回かは勝てるかもしれない程度)ではないでしょうか。

■RB

チームのダメなところが全部出たレースだったように思います。一発の速さもレースペースもなくスタートで出遅れるクルマ、中途半端に引っ張るタイヤ戦略、そしてピットミス。スタート時のクラッチトラブルさえなければ展開次第で角田が 9~10 位入賞くらいはあったかもしれないけど、いずれにしても終盤戦の VCARB01 はグリッド上で最も遅いか二番目に遅いマシンだったのは事実でしょう。この状況でレッドブルのシートを賭けて争わされる角田もローソンもちょっと可哀想。

ともあれ 2024 年シーズンはこれで終わり。期待したとおりにいかなかった部分もありますが、少なくとも 7 人のドライバーが複数回優勝し、コンストラクターズチャンピオンが最終戦まで決まらない面白いシーズンでした。そしてストーブリーグは肝心のレッドブル/RB のシートがどうなるか、という大ネタが残っています。こちらも一週間以内に結論が出る?と言われていますが、果たして。個人的には角田裕毅に相応しいチャンスが与えられることを願っています。

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