スポンサーリンク

MG シナンジュ・スタイン Ver.Ka

モビルスーツに詳しい者の話によると、サイコフレーム採用機の草分けにしてシャアの最後の乗機、MSN-04《サザビー》のフォルムを意識した機体に見えるとのことだが、開発陣にその意図があったものかどうか。確かなことは、シャアの最後の乗機に似たモビルスーツが、シャアの亡霊に奪われたという事実――。

MG 1/100 MSN-06S シナンジュ・スタイン Ver.Ka

先月発売されたばかりのキットを、episode 6 の熱が冷めやらないうちに、集中的に組み上げました。

フル・フロンタルの乗機「シナンジュ」が袖付きに強奪される以前の姿、サイコフレーム試験用 MS「シナンジュ・スタイン」。PS3 ゲーム『機動戦士ガンダム UC』特装版の特典小説『機動戦士ガンダム UC 戦後の戦争』に登場したモビルスーツです。
キットとしては MG シナンジュのフレームをほぼそのまま流用しながら、外装は完全に新規ランナー、という MS の設定に忠実なつくりになっています。外装がシナンジュとは全く別なので、新鮮な気持ちで作ることができました。

シナンジュがジオンらしいモノアイなのに対して、スタインは(下から煽らないとほぼ見えませんが)連邦らしいツインアイ。ep3 で頭部にロケットランチャーの直撃を受けて装甲が破損し、内部のツインアイが露出するという演出がありましたが、それを裏付ける設定になっています(実は MG シナンジュでも、内部にはツインアイが隠されている)。
また、全体的なボディラインはガンダム的になっており、MG シナンジュを組みながら感じた「シナンジュはサザビーの後継というより ν ガンダムの系譜にある MS」という印象がより強まっています。まあ、サイコフレーム試験用 MS として開発するなら、ν ガンダムをベースにするのが最も合理的ですよね。説明書にも「Hi-ν ガンダムの発展系として開発されたか、もしくは映画版『逆シャア』の世界では Hi-ν の代わりにスタインが開発されたのかもしれない」という解釈が書かれていました。

6 基のバーニアが並ぶ迫力の背面。まるで鳥か天使が翼を広げたようなラインになっています。サザビーは甲殻類のイメージでしたが、シナンジュは雰囲気を似せつつもむしろ猛禽類のイメージが強い。


脚部のスラスターが可動するギミックはスタインでも健在。フレームの可動域も MG シナンジュ譲りで、これだけ複雑なキットでありながらプレイバリューは高いです。

マニピュレータは MG ν ガンダム Ver.Ka と共通の「エモーション・マニピュレータ SP」。全関節可動、しかもインサート成型なのでランナーから切り離すだけで OK という超絶テクノロジーです。通常の MS よりも大柄な ν ガンダムやシナンジュ・スタインだからできる技術だとは思いますが、サードパーティ製の HDM を使わなくても手に表情のあるポーズが作れるのは重宝します。

キットに含まれる武器はビームライフルの他に専用バズーカがあります。MG シナンジュの際には原作小説 8 巻の特装版のおまけとしてしか入手できませんでしたが、このキットには最初から含まれているだけでなく、ちゃんとデカールまで付属。最近の商法として、コミック等の限定版に付属した追加武器が後から発売されるキットに入っている、ということが多いので、バンデシネ特装版についてた「アームド・アーマー DE」もいずれキットに入ってくるんだろうな。年末にでも MG バンシィ・ノルンとして出してくるんだろうな(^^;;

ビームサーベルは両腕のラックに隠されています。抜刀せずにラックから直接光刃を発振できるギミックになっているんですが、これがまたカッコイイ。ユニコーンでも同じことができますが、このギミックはカッコイイので ep7 あたりで映像として使われるんじゃないでしょうか。

MG シナンジュとの比較。ベースが共通でも外装と配色でここまで印象が変わります。シナンジュのほうは流麗な曲面を多用した外装と、胸・襟・袖に施されたエングレービングの豪華さもあいまって、今見ても断然カッコイイですね…。

背面も似ているようで随分違います。プロペラントタンクの容量が違っているのに加えて、特にスラスターがシナンジュのほうは翼を模した装甲を開くと連動して内部がせり出してくるギミックがカッコイイ。対してスタインはスラスター可動部の独立性が高いぶん、却ってカッコイイポーズを決めるのが難しいという(笑

シナンジュ・スタイン、なかなか満足度の高いキットでした。UC からのキット化はまだまだ続くようですが、以前から言っているようにジェガンの一日も早いキット化希望…。

コメント

スポンサーリンク