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Touit 2.8/12 始動

Touit 2.8/12

[ Sony NEX-5R / Carl Zeiss Touit Distagon T* 12mm F2.8 ]

Touit 12mm F2.8 を買ったので、さっそく試写を。といっても、休日出勤でゆっくり写真撮ってる時間なんてなく、出勤の前後にムリヤリ時間を作って適当に何枚か撮った程度ですが、このレンズの画質が気になっている人は少なくないことでしょうから(^^;;。

Touit 2.8/12

[ Sony NEX-5R / Carl Zeiss Touit Distagon T* 12mm F2.8 ]

12mm(35mm 判換算 18mm 相当)という画角は普段あまり使っていないので(EF-S10-22mm は持っているけど出番が少ない)、ファインダを覗き込んでいざこの広大な視野角を与えられると、ちょっと躊躇しますね。28mm 前後というのも絵にしようと思ったら苦労する画角ですが、ここまで広いとさらに違った難しさがあります。

Touit 2.8/12

[ Sony NEX-5R / Carl Zeiss Touit Distagon T* 12mm F2.8 ]

こういう、極端なパースペクティブを活かした構図とか、


Touit 2.8/12

[ Sony NEX-5R / Carl Zeiss Touit Distagon T* 12mm F2.8 ]

対角線上に被写体を配置して奥行き感を作る構図が鉄板ではありますが、もうちょっとこういう教科書通りとは違う構図を編み出したいところ。

Touit 2.8/12

[ Sony NEX-5R / Carl Zeiss Touit Distagon T* 12mm F2.8 ]

まだそれほど使い込んだわけではないので厳密な評価はできませんが、これだけの超広角レンズな割には周辺部の収差も少なく、さすがに良くできたレンズだと思います。

ただ、ディストーションも周辺光量落ちも少ないことが仇となって(?)平面的な構図だと広角らしい味が感じられず、やや凡庸な写真に見えてしまうような気もします。

Touit 2.8/12

[ Sony NEX-5R / Carl Zeiss Touit Distagon T* 12mm F2.8 ]

最短撮影距離が 18cm なので、被写体にかなり寄れます。寄れるだけ寄れば今度は F2.8 という明るい開放 F 値を活かして、超広角ながらボケを活かした表現ができる、というのが面白いところ。カリッと絞って風景を撮りたくなるところですが、これは積極的に開放で使っていきたいレンズです。

Touit 2.8/12

[ Sony NEX-5R / Carl Zeiss Touit Distagon T* 12mm F2.8 ]

今まで撮ってきた写真とは違うアタマを求められる画角なので、しばらくこのレンズを重点的に使えば自分なりに新しい表現が見つけられそうな予感があります。目指すはフォトヨドバシとかマップカメラ KASYAPA のクオリティだけど、さすがにこのレベルに達するには一朝一夕にはいかないか。とりあえず、このレンズを携えて近々ジャンクション萌えに再挑戦しに行きたいですね。

まだ長時間使ってみたわけではありませんが、欠点としてはやっぱりファーストインプレッションでも感じていたレンズの挙動がいろいろと気になりますね。まるで初代 NEX-5 を初めて買ったときのような遅いコントラスト AF、それに AF・絞り操作時に気になる作動音と振動。このあたりは E マウントの互換レンズではシグマ DN と比べても明らかに劣っていると感じるので、ファームアップなりなんなりでできるだけ改善していってほしいところ。でも、動作音からするとどうも内蔵モーター起因じゃないかと思われるので、難しいかな…。

でも、ツァイスらしいシャープネスと色乗り・コントラスト、それに画面全域にわたって均一な画質、ミラーレスカメラではなかなか味わえない画角(少なくともこのレンズ以外だと純正 10-18mm くらいしか選択肢がない)など、使い勝手以外の第一印象としては良好。じっくり取り組み甲斐のあるレンズだと思うので、腰を据えて撮っていきたいと思います。

Carl Zeiss / Touit Distagon T* 12mm F2.8 E-mounticon

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