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docomo の新料金プラン

ドコモが新料金プラン、通話定額やデータシェアをラインナップ – ケータイ Watch

事前に「docomo が料金プランの改定を実施し、現在 8,000 円/月 程度のスマホの通信料が 6,000 円/月程度になる見込み」というリークが出ていた新料金プランが正式発表になりました。
ポイントは、

  • キャリア・携帯/固定電話問わず国内通話「カケホーダイ」に
  • パケット通信料が家族間 or 一人複数台間でシェア可能な「シェアパック」導入
  • docomo の長期利用者ほど多額の割引を適用「ずっとドコモ割」
  • 25 歳以下の若者にも割引適用「U25 応援割」

日本の人口が徐々に減少するフェーズに入り、少しずつ小さくなっていくパイを三大キャリアで奪い合う MNP キャッシュバック競争によって、転売ヤー以外は誰も幸せにならない状況が続いていましたが、このチキンレースから三者が揃って降りたことで、業界は新たな時代に足を踏み入れたと言って良いでしょう。
市場としての「純増」がなく、MNP も積極推進しないとなると、各キャリアが次にやるのは「ARPU(加入者一人当たりの売上高)の最大化」と「既存顧客の囲い込み」、それに「若年層の取り込み」。今回の新料金プランは、もろにそこを狙った施策と言えます。

カケホーダイはまさに ARPU 向上のため。従来、基本使用料+一定時間までの定額通話料という建て付けだったものを一括で「カケホーダイ」とし、ベースの価格を上げることで、音声通話しない人にとっては実質的な値上げと言えます。音声通話メインの人にとっては安くなりますが、今やスマホは電話するための機械ではなくなっているので、実質値上げになる人の方が多いのではないでしょうか。
「ずっとドコモ割」は文字通りロイヤルカスタマーの囲い込み、「U25 応援割」はまさに若年層の新規狙い。「シェアパック」はおそらくこの両方を狙ったもので、既存顧客の子も docomo に取り込みたい意図が見て取れます。従来ほど他社と激しく顧客を奪い合わない前提で ARPU を高めるという、極めて順当な考え方と言えるでしょう。


じゃあこれで我々の月額料金はどうなるか?というと、多くの人が既に指摘しているように、必ずしも安くなるものではなさそうです。音声通話メイン、データ通信は限定的にしかせず、家族持ちで子どもにもスマホを持たせている…という使い方であれば恩恵を受けるでしょうが、特に都市圏では、ほとんど使わない音声通話分を値上げされることで実質値上げになる人のほうが多いのでは。
私は WiMAX ルータとの併用で、docomo 回線のほうは音声もデータも定額の範囲内で収まっているので、新料金体系に切り替えると逆に割高になってしまいます。「シェアパック」で家族とシェアしても、現状同等か高くなる試算。安くなるかどうかは、家族全員のデータ通信料の合計が何 GB になるか次第だけど、私は通信制限のない WiMAX なので、遠慮なく使ってるからなあ…。あと、例えばもし子どもが親の見ていないところで YouTube や通信ゲームでガンガン通信していたら、いつの間にか親まで通信が制限されてしまう…みたいなこともあるんですかね?回線単位で転送量の上限を決められたりするんですかね。

余談ですが、昨年末にウチの母がスマホを導入したことをきっかけに、それまでは音声通話とキャリアメール中心だった家族間の連絡が、LINE に切り替わりました。他の人とのプライベートな連絡はほぼ Facebook か Twitter に移行していたので、IT リテラシが標準的(か普通よりちょっと高い程度)なウチの母や奥さんのような層のレガシーコミュニケーションは、LINE がごっそり持っていくんだなあ…というのを実感しています。そこに音声通話定額を持ってくるのは、ある意味では正しいような気はするけど、都市型のユーザーには全く合っていないという。

話を戻すと、とりあえず料金プランを変更しない限りは現行のプランが適用されるということなので、機種変更するまでは今のプランを堅持するつもり。結果、Xperia Z1 f は二年使うことになるのかもしれません。
まあ、MNP もあるし、もうキャリアメールに縛られることもないし、場合によっては他キャリアに乗り換えも視野に入れて、次のスマホを考えてもいいのかもしれません。

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