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Xperia Z2 で料理をおいしく撮る

Xperia Z2 のカメラは有効 2,070 万画素・1/2.3 型センサ搭載、という点では Z1 から変わらず、いずれにしても現時点でのスマートフォンとしては最上級のスペック。でも、Z1 のカメラは解像感や低ノイズという点では並みのスマホを凌駕し、半端なコンデジは要らないというレベルではあったものの、画作りという点では疑問が残るところがありました。特によく指摘されていたのが「料理を撮るとまずそうに写る」というもの。オートホワイトバランスの出来が悪く、せっかく美味しそうな料理を撮っても緑色がかぶってしまって全く美味しそうに見えない、というのが問題。
それが、Z2 のカメラでは大きく改善された、ということで、さっそく Z1 f(カメラは Z1 と同等)と比較してみました。

Xperia Z1 fXperia Z2
Xperia Z1 fXperia Z2

いずれも「プレミアムおまかせオート」で、全てカメラ任せで撮っています。

Z1 f だと白い皿が明らかに緑かぶりするくらい色が転んでしまっていて、それに引っ張られて食材も不健康的な色味に写ってしまい、どうみても不味そう。対して Z2 のほうは白い皿がちゃんと白く出ていて、料理も赤、オレンジ、茶色などが鮮やかに見え、これなら美味しそうに見えます。
オートホワイトバランスのチューニング一つだと思いますが、全然違いますね。ここまで緑に振れている理由は…想像するに、風景写真に最適化したために緑を強調するような画作りになった、とか、そんなところなのでしょうか。そういえば、欧米では Selfie(自分撮り)を入れた風景写真はよく撮るけど、日常的に料理を撮る人はほとんどいなくて、こんなに料理写真を毎日 SNS でシェアするのは日本をはじめアジア人くらいのものだ、という話を聞いたことがあります。


個人的には、このお店の照明が白熱灯だったこともあり、ホワイトバランスは白を白として出すよりも地明かりの黄色みを少し残した方が雰囲気が良くなると思います。私がこの blog で公開している料理写真も、多くは WB を微妙に暖かめの色味に振っています。そのほうが、お店の雰囲気が感じられると同時に、料理も美味しそうに見えるというものです。以前、高演色 LED 電球光下で料理を撮ってみたことがありますが、料理が美味しく見えるかどうかって、素材や料理の色そのものと同様に、当てる光と(写真の場合は)カメラの WB が重要ということがよく分かりました。
「プレミアムおまかせオート」では WB だけでなく露出もいじれないので、マニュアルモードで WB を手動選択して露出も +0.7EV くらいしてやったほうがもっと美味しそうに見えると思います。が、素のままでもまあ及第点かな、という気がします。

ただ、スマホのカメラは広角単焦点レンズがついていることがほとんどで、料理を撮ってもどうしても平板な写りにしかならないので、SNS のシェア目的以外は今後もちゃんとしたカメラを使うかなあ。
SNS でのシェア目的であれば、ミイルのカメラアプリを使えば、撮影後に WB・露出の微修整もできるし、「イチガン風」のエフェクトを使えば背景をぼかして立体感をつけることもできるので、オススメです。

ちなみに、Z2 のオートホワイトバランスって被写体を認識して(もしかして料理だとちゃんと認識していて)設定されているのか?と思いましたが、

Xperia Z1 fXperia Z2
Xperia Z1 fXperia Z2

こうやって比べてみると、そもそものホワイトバランスの考え方が変わって、従来よりも低めの色温度に設定され、赤や黄色が映えるような方向性にチューニングし直されたんですね。料理写真に限らず、Z1 f のカメラは AWB の色温度が高すぎてマニュアルモード以外はちょっと使いたくないと思っていたので、この改善は歓迎です。
できれば Z1/Z1 f にも Z2 相当のカメラアプリをアップデート提供してほしいところですが…、国内キャリア版 Z1/Z1 f への KitKat アップデートもまだ発表されていないし、ヤキモキしますねえ。

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