ようやく完結。
貞本 義行 / 新世紀エヴァンゲリオン (14) 【プレミアム限定版】
13 巻が発売されたのが 2012 年の 11 月。去年の夏には「ヤングエース」誌での連載が完結していたからその年末くらいには発売されるのかと思っていたら、なんと今の今まで待たされました(´д`)。連載のほうは読まずにコミックスの発売を待っていたので、長かった、というかほぼ忘れかけてました(笑。
とりあえず電子版でサクッと購入したにもかかわらず、何故かプレミアム限定版も欲しくなって店頭で紙版を購入(ぉ
プレミアム限定版の特典、まずはスペシャル CD とブックレット。
CD のほうは、貞本義行氏が漫画執筆中に BGM としてかけていた音楽の中から、特に思い入れのある楽曲を 4 作品収録しています。基本的に VOCALOID「IA」(私はボカロはクリプトン系しか知らなかったので、この IA という VOCALOID は初めて知った)による歌とインスト曲。まあ「ふうん」という感じではありますが、VOCALOID の無機質な歌声と綾波レイ、というのは確かに重なるところがありますね。
ブックレットはイラスト集になっています。ページ数はさほど多くはありませんが、貞本氏らしい繊細なタッチが堪能できるイラストばかり。貞本氏のイラストって以前はもう少し平面的な印象でしたが、今回のは非常に立体的。これだけのベテランになってもまだまだ進化するんですね。
もうひとつの特典は、コミックス全巻を収納可能な特製ブックエンド(組み立て式)。
全体的に A.T.フィールドと NERV カラーを意識した、エヴァらしいデザインになっています。
まあ、私は紙版は 13・14 巻しか持っていないので(あとは全て電子版だ)、使い道がありませんけどね!(ぉ
側面には各巻の表紙イラストが。初期の表紙とか、今見るとすごく懐かしい。だってもう 20 年も前ですよ…。
肝心の内容ですが、20 年の集大成に相応しい、期待に違わぬラスト。エヴァが『まどマギ』のようなループものだとするならば、旧劇場版からさらに何度か回繰り返した世界の話、という感じで、旧劇場版のストーリーをなぞりつつ、結末に至る部分が変更されています。でも、未だに納得いかない旧劇のラストに比べれば、これがエヴァのトゥルーエンドだと言われても違和感のない、ある意味大団円。もしかしたらテレビ版の当初のプロットはこうだったのかも、というのは考えすぎでしょうが、そう思いたくもなる終わり方です。
そして驚いたのがこの単行本のために書き下ろされた EXTRA STAGE。六分儀ゲンドウと碇ユイの大学時代の物語ですが、そこに登場するのが…え、コミックスのここでそのタネ明かしをしちゃいますか、という予想外の展開で、漫画版と新劇場版をブリッジするような内容になっています。正直、これを読めただけでも最終巻を買った価値はあったかな。
貞本さん、ひとまずはお疲れさまでした。
あとは『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で本当のラスト、になるのか、結局また終わらないのか。コミックス発売のタイミングで新劇の続報があるかと思ったのに、まだ何もないんですよね…。
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