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Nexus 5 で Android 5.0 正式版を使ってみる

先日 Android 5.0(コードネーム「Lollipop」)の正式版がリリースされたので、テスト機である Nexus 5 にインストールしてみました。

Android 5.0

おお、プレビュー版と比べても画面デザインがブラッシュアップされているのが分かります。
まあ、Google マップや Gmail など、アプリ単位では Material Design 化されたものが KitKat 以前のバージョンにも既に提供されているので、ホーム画面のアイコンの並びだけ見てもそれほど違いが分からないかもしれません。

インストールしたのは OTA ではなくファクトリーイメージから。後述する理由によりまだあまり深く使い込めてはいませんが、触ってみた感想を少し。

Android 5.0

プレビュー版では(私の環境では)ちゃんと動いていなかった「ブラウザ(Chrome)のタブの一つ一つが Android のタスクとして操作できるようになる」という機能。Chrome の設定の中に「タブとアプリの統合」という項目ができていました。

Android 5.0

この設定をオンにすると、Android のタブ一覧で Chrome のそれぞれのタブが直接扱えるようになります。今まで、ブラウザのタブを操作したいのに、ついタスクボタンをタップしてしまって自分の現在位置が分からなくなる、という間違いを何度も犯してきたので、これはありがたい。ただ、ブラウザのタブを開きすぎるとタスク一覧がごちゃごちゃになって逆に扱いづらくなる、という諸刃の剣ではあります。スマホだと、アプリもブラウザタブも開きっぱなしにしちゃうことが多いからなあ。


Android 5.0

Android 5.0 の機能的な目玉の一つが、Chromecast へのキャスト機能が Android 自体に統合されたこと。クイック設定の中に「画面のキャスト」というアイコンが増えていて、

Android 5.0

ここから、現在開いている画面そのものを直接キャストすることができるようになりました。キャストというよりスクリーンミラーリングですね。画面操作そのものがほぼ遅延なくテレビ画面にも反映されるので、ワイヤレスなのに HDMI でテレビに映している感覚。ちなみにスマホを縦持ちしているときはテレビにも縦長で、横持ちしているときは横長で表示されるので、テレビに映すときは基本的に横持ちが良さそうです。

今までは、Chromecast に送れるのは対応アプリのコンテンツ領域だけで、非対応のコンテンツ(ローカルの写真や動画すら送れなかった)をキャストしたい場合はサードパーティのキャストアプリを使うしかありませんでしたが、これならアプリだろうとホーム画面だろうと何でもテレビに映すことができます。これは Miracast 要らず、Chromecast の利用価値がグッと高まりそう。

このほか、機能的にはマルチユーザー対応とか(まあスマホでは使わないでしょうが、タブレットとかテスト機とかだとけっこう使うか)、NFC による旧機種→新機種への設定引き継ぎとか、地道に使い勝手系のブラッシュアップも進んでいます。個人的には、画面のレスポンスが全体的にキビキビと感じられるようになったのが、使っていて気持ちいい。画面アニメーションの簡略化等で体感レスポンスを上げているだけのような気もしますが、今までのスマホにあった「よっこいしょ感」が薄れているのはいいですね。

Android 5.0

でもリリース直後ゆえか、まだ不具合も多いようで。私の環境ではホームボタンが効かない(バイブは振動しているのでキー操作自体は認識しているものの、ホーム画面に遷移しない)とか、通知領域に表示が出ているとクイック設定画面が引き出せないとか、基本操作に難ありの状態。クイック設定が使えないと画面のキャストができないし、ホームボタンが効かないのは非常にイライラ。
当面は Web やアプリの動作確認くらいに留めておいて、本格運用は不具合が解消されるの待ちかな…。

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