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F1 中国 GP 2025

ハミルトン、フェラーリ移籍後初優勝! 絶品マネジメントでポールトゥウィン。角田裕毅6位入賞と絶好調|F1中国GPスプリント
マクラーレンのピアストリが横綱相撲のポールトゥウィン。角田裕毅はピット戦略とトラブルで19位|F1中国GP決勝

シーズン開幕からいきなり連戦、それも 2 戦目にしてスプリントまで開催された中国 GP。パーマネントサーキットということでいろいろと見えてきたグランプリでした。

■フェラーリ

スプリントでハミルトンがポールトゥウィン。本レースではないとはいえまさか移籍 2 レース目でいきなり勝つとは思っていませんでした。このアジャスト力や勝利をたぐり寄せる強さはさすがワールドチャンピオンですねー。不運で勝てるレースを落としがちなルクレールとは対照的。
しかし決勝レースではマクラーレンやメルセデスには及ばず三番手チームに甘んじ、しかもレース終了後に重量違反が発覚して二台とも失格(さらにはアルピーヌのガスリーも失格)。スプリントでの優勝の翌日にここまで沈むとは、まだまだフェラーリの速さは本物とは言えなさそう。でもハミルトンなら何らか引っ張り上げることはできるんじゃないか、と期待させるレースでした。

■マクラーレン

決勝はマクラーレンにとってほぼ完璧なレースで 1-2 フィニッシュを達成。開幕二連勝を飾りました。
開幕戦はノリス、中国はピアストリと勝ち星を分け合う格好になりましたが、今回は予選から一貫してピアストリが速かった。やはり今シーズンはノリスとピアストリがチャンピオンシップを争う流れになりそうですね。
マクラーレン MCL39 はアベレージが高い代わりに限界を攻めようとすると不安定になる弱点(?)があるらしく、もし二人が同じマシンでしのぎを削る展開になった際にどちらが限界ギリギリでのコントロールをモノにするかが勝敗を決めそうな予感がします。そして過去二年間を見てきた印象としては、ピアストリの方がそこを冷静に見極められそう…という評価。でもノリスも去年一年でめちゃくちゃ成長したからなあ。どうなるにしてもノリス独走のシーズンにはならなさそうで、そこが楽しみです。

■レッドブル

レッドブルは中国では一貫して速さがありませんでした。スプリントはノリスが後方に沈んだこともあって 3 位になれたけど、決勝レースはマクラーレンはおろかメルセデスにもついていけず、フェラーリと争うレースで 4 位入賞がやっと。今季はコンストラクターズは無理だろうと思っていましたが、フェルスタッペンをもってしてもドライバーズチャンピオンシップでノリスとピアストリに絡んでいくことが難しいシーズンになりそうです。

■レーシングブルズ

レーシングブルズはクルマ(の速さ)とドライバーは良かった。スプリントは角田が予選 8 位から決勝ではジャンプアップして 6 位入賞。決勝に向けた予選でも好タイムを連発し、ハジャー 7 番手・角田 9 番手という現状ほぼベストのグリッドを獲得。レースでも中盤まではダブル入賞を狙えるポジションにつけていました。

が、ライバルチームが 1 ストップ戦略への切り換えを考えているだろうタイミングでレーシングブルズは当たり前のように 2 ストップ戦略を実行。結局周囲は多くのチームが 1 ストップを選択し、ブルズは自らポイントを捨てに行った格好になりました。しかも角田に関しては普通にストレートを走っていただけなのにフロントウイングがぶっ壊れるというおまけつき。ひょっとしてこれはギャグでやってるのか…。
このチームに関しては以前からレース前に決めた戦略をレース中に見直すことはせず、予定通りにタイヤ交換してるだけなんじゃないかと思っていました。レースが始まったらチームスタッフはただアイスラテでも飲んでるんじゃないかと。他チームがタイヤの状態変化を見極め、ライバルチームの動向を見ながら最善の策を常にアップデートしているときにこのチームはほとんど何も考えていないというね。去年とは違ってせっかくクルマはいいしドライバー二人の関係性も良好なのに、それを無駄にしてどうするよ。オーストラリアでの戦略ミスはまだ同情の余地があったけど、今回はさすがに擁護できません。
今回はフェラーリ+ガスリーの失格で入賞圏付近にいればダブル入賞で大量ポイントが転がり込んできたはず。オーストラリアと中国で獲れていたはずのポイントを合わせれば、今頃コンストラクターズで 20pt は積み上げられていたんだろうに、手元にあるのは角田がスプリントで獲ってきた 3pt だけですよ。戦略が必要ないスプリントなら入賞できるんだよなあ…。

ちなみに親チームのレッドブルでは早くもローソン更迭の噂が上がっているようです。これでもし角田がレッドブルに昇格して鈴鹿を走ってくれればこれ以上嬉しいことはないけど、ここまで冷遇してきた角田を今さら昇格させるとも思えないからこの話についてはあまり期待せずにいることにします。でもチャンスがあるなら今季限りでの離脱前提でも角田はレッドブルに乗るべき。昨シーズン後にテストで RB20 に乗っていいタイムを出せていた角田なら RB21 もそれなりに乗れる可能性はあるし、「速いクルマに乗せればこれだけのポテンシャルを発揮する」ことを証明するまたとない機会です。もっと言えば、角田が昨年 RB20 をテストした結果を RB20 譲りの VCARB02 にフィードバックしたことが今季の躍進に繋がっているのでは?と思っていたりします。

まあ、個人的には鈴鹿では「ありがとう号」に似た白い VCARB02 を駆る角田が見たいと思っている部分もあるので、鈴鹿でいいところを見せてくれるなら私はどっちでも応援しますよ。

コメント

  1. ken より:

    過去に角田はワンストップ作戦を成功させたこともあるし、今回も無線ではワンストップも可能とチームに伝えているにも関わらず2ストップという意味不明さでしたね。アジャーと戦略を変えるという選択肢もあったはずなのにそれもしない。角田は声を荒げる事もなく落ち着いたレースを今シーズンは続けていますが、これ以上チームの失態が続くと流石にブチ切れそうです。

    • B より:

      ホントにその通りですね。角田が「プッシュしたい」と言ってるのにタイヤもたせるためといって自制させたと思ったら、さほど間を置かずに「BOX, BOX」て…全然コミュニケーションとれてないように見えます。
      レーシングブルズは戦略さえまともなら今はレッドブルよりもいいレースができるんじゃないかと思っているんですが、何年見てても改善が期待できそうにないのでもし本当にレッドブル移籍のチャンスがあるなら掴みにいってほしいですね…。

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