職場で長年使っていた液晶ディスプレイがだいぶヘタって表示性能が落ちてきたので、新しいのに入れ替えました。
いつもなら EIZO とかこだわるところですが、最近はディスプレイで色味を見るような仕事もあまりないし、とりあえず 23~24inch クラスの広い画面に出せれば良いかなと、コストパフォーマンス重視で選びました。
最近何かと買いがちな ASUS 製品。FHD(1,920×1,080)で IPS パネルという以外にはさほど特長がないモデルではあります。本当は WUXGA(1,920×1,200)のほうが好きなんですが、今や選択肢は FHD がほとんどだし、WUXGA はあっても高いし。あくまで事務作業メインならこれで十分です。
薄さは最近の LED バックライト液晶にしてはまあ普通かな、という程度。正面から見たときのシュッとした印象とは違ってややもっさりしてますが、実売 2 万円のモニタに贅沢言っちゃいけないぜ。
映像入力は HDMI×1、DVI-D×1、アナログ RGB×1。久しぶりに外部ディスプレイを買ったので、そろそろ DisplayPort が標準搭載になっているかと思ったら、廉価品ではまだまだそこまで行っていないんですね。
アナログ音声入力もついていて、内蔵スピーカから一応音は出せますが、職場の自席で音を出す必要があるときは大抵ヘッドホンだからあまり使わないと思います。
電源は AC アダプタ。本当は電源内蔵が良かったけど、かなりコンパクトなアダプタだし、まあ許容範囲かな。
パネルは IPS で視野角は十分、色乗りも悪くない。Adobe RGB カバー率○% とかいう機種ではないので目を見張るような深い色は出ませんが、十分だと思います。
アンチグレアパネルなので映り込みもなく、事務作業向きの落ち着いた表示です。
フレームレスとまではいかないけどかなりの狭額縁。23inch ながら、少し前の 21inch ディスプレイと同じくらいのスペースに設置できそうな感じ。
また表示領域とフレームの段差がないこともあって、実際以上に画面が広く見えます。
ただ初期状態では妙に表示が粗いというか、実際よりも解像度が低く見えるというか、文字の輪郭等がやたらジャギって見えるのが気持ち悪い。
調べてみたら「VividPixel テクノロジー」という機能によってシャープネスや彩度を調整した状態で表示しているのが違和感に繋がっている模様。
これは工場出荷時設定の VividPixel 25% の状態(25% 刻みで 0~100% の五段階)なのですが、この時点で既に斜め線に盛大なジャギーが出ています。せっかく PC 側で滑らかなアンチエイリアスをかけているのに、ディスプレイ側でそれを打ち消すような処理が入っている感じ。
VividPixel をオフにしてみました。
こうすることで必要十分な滑らかさで…というよりも、ごく普通な印象で(笑)表示させることができました。これ、液晶テレビの店頭展示用「ダイナミック」モードみたいなものだと思うけど、逆に解像感がなく見えたりするだけだからやめたほうがいいんじゃないでしょうか…初期状態でジャギジャギした表示だったので、間違えて WXGA のモニタを買っちゃったんじゃないかと心配になったほど。この機種を買う人は、まず最初にこの機能をオフにすることをお勧めします。
さておき、あまりこれといった部分がない製品ではありますが、数年前の TN/VA パネルの CCFL 液晶よりは全然キレイだし、これが 2 万円なら悪くないんじゃないでしょうか。
プライベート用ならもっと色再現性の高いモデルを買うところですが、価格帯が全然変わっちゃいますからね。高い PC 用液晶ディスプレイの選択肢がどんどんなくなっていくわけだ…。
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