任天堂が唐突に変なものを発表してきました。
Nintendo Switchがなんにでも変身しちゃう?「Nintendo Labo」はじまる! – GAME Watch
段ボール工作キットと Nintendo Switch を組み合わせて体感ゲームが楽しめる、というコンセプトのようです。いいなあこういうの。かつて学習雑誌の組み立てふろくにワクワクしていた子ども時代を思い出します。
ここ二年くらいの間で、VR ゲーム(特に HTC Vive)の世界ではハンドコントローラを汎用トラッカーとして使ったり、アタッチメントをつけてガンコンや剣コンとして使ったり、コントローラに内蔵している様々なセンサを有効活用するのが当たり前になってきました。Switch の Joy-Con もジャイロセンサと加速度センサ、それにハプティックリアクタ(HD 振動)を備え、VR のハンドコントローラによく似た要素が揃っていることから、同じように使えるんだろうとは思っていました(実際、マリオカート用の Joy-Con ハンドルはそういう側面を持っている)。
今回の Nintendo Labo は Joy-Con のそういう特長を最大限に活用するコンセプトのようですが、そこに段ボール工作キットを組み合わせる、という発想に驚きました。安いというのももちろんあるけど、組み立てるプロセスそのもので一度楽しめる。落書きしたって色塗ったっていい。そういう自由さがいいじゃないですか。最近の我々は、こういうことをやろうとしたときにまず 3D プリンタでアタッチメント作って…みたいな発想に囚われすぎなのかもしれません。
ただ、気になるのは作るプロセスも楽しそうだし出来上がったものも面白そうだけど、そこから先の奥行きがあまり見えないこと。Nintendo Labo のコンセプトには「つくる」「あそぶ」「わかる」という知育を思わせるキーワードが並んでいますが、遊んで解ったらそこで終わり、になりそうなんですよね。Joy-Con の各種センサと HD 振動を活用した代表的なゲーム『1-2-Switch』も、すごく面白いんだけどあまり深みがなくて半月も遊べば飽きてしまいましたが、Nintendo Labo からは同じ匂いを感じます。「わかる」のあとに「くふうする」余地がどの程度あるか?段ボール工作を改造して、体感ゲームのほうも少しでもカスタマイズできればそれだけで無限に近い可能性が生まれそうなところ。最初からは無理でも、いつか段ボール工作の設計図と自作のミニゲームを配布できるプラットフォームでもあれば、そこから新たなムーブメントが出てくるのではないか、と思ってしまいます。
期待と不安が半々だけど、間違いなく面白そうではあるので、発売されたらどちらか買ってみようと思います。Switch はいかに子どもと一緒に遊べるか、が私にとっては重要になっているとも思うので。ウチに男児がいれば間違いなく Robot Kit を選ぶんでしょうが、とりあえずは Variety Kit かな…。
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