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CP+ 2019 (3) カメラアクセサリ編

CP+ 2019 レポート、最後はカメラアクセサリ系を少し。

CP+2019 カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」

CP+ 2019

Manfrotto 改めヴァイテック(Manfrotto、Gitzo、Lowepro などのブランドを擁するカメラ関連機器メーカー)ブースでは今やデジカメ Watch での連載ですっかりメジャーになった飯田ともき先生の『カメラバカにつける薬』のスペシャル 4 コマがででんと展示されていました。Manfrotto はともかく Gitzo なんて誰もが憧れる三脚界の王様ですよ、こんなコラボをだれが予想したでしょうか。

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ここで見たかったのは Manfrotto の新製品「befree 2n1」。毎年のように新製品をリリースしてどんどん進化する befree シリーズですが、今回は「2n1」つまり三脚と一脚のコンパチブルタイプを用意してきました。

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脚の一本が外れるようになっていて(三脚として使うときに緩んでいたら分かるように、ネジ留めが緩むとレッドリングが見えるようになっている)、


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と同時にセンターポールのエンドプレートを外して、抜いた一本の脚の先端に取り付けると一脚として使用できるようになります。上の写真は右側がエンドプレートを外す前のセンターポール、そして左側がエンドプレートを付け替えた一脚。

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さらにはセンターポールを抜き取って一脚に繋ぐと身長よりも長い一脚としても使用可能。
イベントや観光名所などで「三脚使用可か分からないから三脚と一脚のどっちを持って行くか迷う」ケースってままありますが、これなら befree 2n1 一本で両方賄えて重宝します。着脱機構が付くことで通常の befree シリーズよりも脆弱になるのでは?と思いましたが、縮長 40cm・耐荷重 8kg というスペックは befree advance と同等。しかも一脚使用時でも耐荷重 5kg あり、フルサイズミラーレス+望遠レンズの使用にも(超望遠でもない限り)耐えそうです。

私の愛用する初代 befree がどんどん陳腐化していって悩ましい限り。三脚は他にも 190 カーボンを持っているけど普段使うのはほぼ befree ばっかりだし、そろそろ現行機種に買い換えても元は取れそうではあるんだよなあ。でも Manfrotto のことだから今年買ってもまた来年「befree 2n1 carbon」とか出てきそうでもっと悩ましい(;´Д`)。

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ちなみにヴァイテックブースで行われていたプレゼント抽選会でゴリラポッド オリジナル(旧モデル)が当選しちゃいました!本当は上位モデルのゴリラポッド ハイブリッドを狙っていたんですが、オリジナルでも持っていなかったので嬉しい。実際ハイブリッドは耐荷重 1kg なので α7 III+24-70mm の重さでギリギリ。であればオリジナルを RX100 III と一緒に使うというほうが理に適っていると思います。撮影領域を広げてくれるアイテムなので、今後活用していこうかと。

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焦点工房のブースでは、TECHART のソニー E→ニコン Z マウントアダプタ「TZE-01」の展示が盛況でした。
E マウントと Z マウントのたった 2mm のフランジバック差を利用して、E マウントレンズを Z マウントで AF で使ってしまおうという変態アダプタ(誉め言葉)。やっぱり TECHART は技術的に攻めたアダプタを作ってきます。

AF については E マウントネイティブほどではないにせよ、かなり実用的なスピードで動いていました。これ、Z マウントレンズが出揃ってくるまでの繋ぎとして E マウントレンズを使うためのソリューションとしては「アリ」かもしれません。個人的には、シャッターフィーリングなどの好みを除けば E マウントレンズは α で使うのが最も性能を引き出せるとは思いますが…ただ、「そこにつけられそうなレンズがあるならアダプタを作る」という TECHART の姿勢は正しいと思います(ぉ

ちなみに展示されていた試作機は真鍮色がそのまま出ていましたが、製品版ではシルバーに塗装されるとのこと。この真鍮色はそれはそれで悪くないと思いますけどね。

あ、変態といえば Yongnuo の変態カメラの展示を見てくるのをすっかり忘れていた…(;´Д`)ヾ。

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コシナブースではミラーレスカメラ向けの新型マウントアダプタが複数参考出品されていました。
こちらは VM-RF マウントアダプタ。同社の VM レンズやライカ M マウントレンズを RF マウントに装着するためのもので、E マウント用と同じく接写用の繰り出し機構を内蔵しているのがポイント。従来はレンジファインダー系オールドレンズ遊びはフランジバックとセンササイズの関係で実質 α7 シリーズの独壇場になっていましたが、今後は他社製ボディでもできるようになっていくわけで、楽しみ方のバリエーションが広がります。

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またフォクトレンダーブランドの E-Z マウントアダプタの参考出品もありました。ただしこちらは電子接点非搭載のため、あくまでフランジバックを埋めて MF レンズを使えるようにするためだけのアダプタ。TECHART のように AF まで使えるわけではありませんが、コシナ製だけに精度については期待して良さそう。フォクトレンダーの E マウント MF レンズはもちろんのこと、アダプタの重ね使いをすることで今までライカ M マウントやコンタックス G マウントレンズを α7 で使っていたユーザーがニコン Z に移行するためのソリューションにもなりそうです。

…とまあこんなところで、本来は LUMIX S1/S1R とかニコン Noct レンズのハンズオンとか α9 の新ファーム先行体験とかを見てくるべきだったのかもしれませんが、今回は基本的に自分の興味の対象のみを中心に見て回っていました。五年前の初代 α7 からフルサイズミラーレスを使っている身としては、今回の CP+ でのフルサイズミラーレス祭りはどこか冷めてしまっている部分があります(もちろん市場が盛り上がってくれること自体は歓迎ですが)。個人的には、従来の価値観の拡大再生産で既存ユーザーの買い換え需要ばかり狙うような商品戦略よりも、キヤノンのように既存カメラの価値観を超えるものを生み出そうとする動きにこそ注目したい。キヤノンのアレがなければ今年の CP+ にはがっかりしていたかもしれませんが、これが見られたことで「まだまだ捨てたものじゃないな」と感じられたイベントでした。

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