期間限定で上映している『逆シャア』の 4DX 版を観に行ってきました。
ガンダム映像新体験 TOUR 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 4DX
ガンダム 40 周年記念イベントの一環として実施されている旧作の 4DX 上映。たった二週間限定ということでなかなかスケジュールが合いませんでしたが、終了間際に滑り込むことができました。
上映館はお台場のユナイテッド・シネマ。シネマメディアージュ時代によく利用していたこの映画館、ユナイテッド傘下に変わってからは初めて来ました。
4DX ももちろん楽しみでしたが私自身は『逆シャア』をリアルタイムでは映画館で観ていないので(当時小学生だったし)、初めて劇場設備で『逆シャア』を鑑賞できること自体も楽しみでした。改めて考えると本作が初公開されてからもう三十年以上経っているんですよね。アムロとシャアの物語が完結してから三十年もシリーズが続いているとは…。
なお映像はおそらく Blu-ray 版と同じマスターを利用しており、非常に色鮮やかな画を楽しむことができました。
4DX の演出は以前スター・ウォーズを鑑賞したときに比べると、ちゃんとメリハリがついていて常に椅子がせわしなく動いている感じではなくなりました。ドラマパートでは演出は少なめな一方、戦闘シーンでは激しめな演出という感じでキッパリと分けられており、画面に対する集中が削がれないような配慮が感じられました。また本作は大半が宇宙空間とコロニー内の描写であり、無重力空間を浮遊するかのようなフワッとしたシートの動きが没入感を高めてくれます。
戦闘シーンは椅子の動きと閃光による演出が中心ですが、ここぞという場面では温風が吹き出してきて核ミサイルや MS の核パルスエンジンの爆発、あるいは終盤のアクシズ落下シーンにおける大気圏の摩擦熱などを効果的に演出してくれました。椅子の演出はおそらく自分自身が MS のコクピットに座っている感覚を狙ったものでしょうが、真空の宇宙空間では熱とか音とかって伝わらないんじゃないの?なんて野暮なことを言ってはいけません。小説版などでは MS のコクピットはパイロットの認識力向上のために映像に CG 処理をかけたり仮想的に音や熱を出して敵機との位置関係が判るようにしている…という設定がちゃんと存在しているのですから(笑
クライマックスのアクシズ落下シーンはなかなか圧巻でしたね。アクシズの核エンジン、ラー・カイラムや MS の動作振動、そしてアクシズと待機の摩擦による振動などがシートの動きで表現され、とにかくいろんな種類の振動がずっとかかっている。コクピット内で振動に耐えるアムロやシャアの気分がニュータイプ同士の感応で伝わってくるかのようでした(笑。
今まで観た 4DX や MX4D 上映はそれはそれで楽しいけどなくても別にいいんじゃね?という部分は正直ありましたが、この『逆シャア』の 4DX はかなり秀逸だったと思います。唯一心配だったのは、クェスが父親に唾を吐きかけるシーンで自分にも水が飛んでくるんじゃないかと思っていたんですが、実際にはなくて安心しました(ぉ。
この 4DX 上映、明後日(26 日)までやっています。残り期間が短いですが、興味のある方は是非どうぞ。
なお『逆シャア』と平行して『NT』の 4DX 版も同期間で上映中です。MS 戦のスピード感という点では『NT』の 4DX 版にも興味があるんですが、上映時間帯的に行けなさそうなのが残念です。
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