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photokina 2020

来年のことを言うと鬼が笑う…と言いますが、早くも来年の photokina 2020 が話題になっています。

ケルンメッセ、「フォトキナ2020」の出展取りやめ企業に言及 – デジカメ Watch

多くのカメラメーカーが通常通り出展する一方で、ライカ/ニコン/オリンパスの三社が出展しないとのこと。

photokina は秋の隔年開催を 2018 年限りで終了し、2020 年からは毎年 5 月頃に開催する方針に切り替えました。本当は 2019 年から毎年開催の予定だったのが 2018 年の秋開催から間隔が短すぎるため 2020 年からに仕切り直したという経緯もあり、イベントの位置づけ自体が微妙にブレている印象。今回出展を見送った三社のうちライカは置いておいて、ニコンとオリンパスはカメラ事業の存続自体が危ぶまれている状況でもあり、無理もないかな…という気はします。
photokina の毎年開催への変更は時代の変化の速さに合わせるためとのことですが、ミラーレスカメラこそすごい勢いで進化しているもののカメラ業界全体で見ればモデルチェンジサイクルはハイエンドモデルはあまり変わらず(3~4 年に一度)エントリーモデルでは逆に延びているのが実情。どんどん進化させていくよりも商品のライフを長めにとってちゃんと投資回収していく方向に行っています。カメラメーカーの多くも業界イベントよりも自社の開発サイクル優先で新商品を発表する傾向が強まっていて、毎年開催は逆に photokina の価値を下げるだけなのでは…?とは思っていました。まあ、私は photokina には行ったことがないので CP+ あたりと比較してどれくらい盛り上がっているのか実感はないのですが…。

個人的に、近年のカメラ系イベントに対しては「カメラと写真のイベント」と謳いながらコンベンショナルなカメラ以外を蚊帳の外に置いていることにずっと違和感を抱いていました。だって今や「カメラ」で撮影される写真よりもスマホで撮影される写真のほうが圧倒的に枚数もユーザーも多いのに、なぜカメラ業界だけで閉じたイベントを開催するのか。CP+ にしても「新しい来場者を開拓したい」と毎年言いながら、イベントのキービジュアルをちょっと女性向けっぽくデザインするだけで中身が伴っていない。photokina も 2018 年の出展社リストに載っている中でスマホメーカーは Huawei くらいだったし、ソニーだって Xperia のエの字も出していない。カメラ業界、本気で死にたくないのなら自らそっちの世界を取り込みに行くくらいでないといけないのでは。出展を見合わせたメーカーに捨て台詞を吐いてる場合じゃないと思います。

まあカメラ業界に限らず SNS や動画配信でメーカーがいくらでもエンドユーザーに直接発信できるようになった現在、業界の大規模イベントの存在価値自体が問われる流れにあるのも確かなのですが。モーターショーは各国で縮小の流れだし、CEATEC も最終製品から技術展示の場に変わって久しいし。そんな中で毎年開催へとむしろ拡大路線を取った photokina と、そろそろ頭打ち感のある日本の CP+。今後どうなっていくんでしょうね。

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