外出中にスマホの電池残量が心許なくなりまして。
モバイルバッテリで充電するかー、とカバンの中を漁ったら見当たらない。そういえばこないだ休日に外出したときに別のカバンに入れ替えたまま戻すの忘れてた!というのを思い出しました。
しかしスマホの電池残量は待ってはくれません。どうしたものか…と思案していたところ、そういえば近くにモバイルバッテリのシェアリングスポットがあったな、ということに気付いて、初めて利用してみました。
日本設置数シェアNo.1モバイルバッテリーシェアリング | ChargeSPOT
数ヶ月前から都内で急激に貸し出しスポットが増えてきて、ちょっと気になっていたのでした。
利用はスマホアプリから。携帯電話番号と決済手段を登録するだけで、氏名等の個人情報さえ提出する必要がないため初めてでもすぐに使い始めることができます。
アプリ上では地図で現在地周辺の貸し出しスポットが確認できます。都心だと住宅街にはあまりないものの、大きめの駅周辺ならほぼ必ず複数のスポットがある状態。ファミリーマート、ローソン、TSUTAYA、カラオケ館などと提携してスポットを設置しており、要所は押さえられている印象です。
今回利用したのは JR 大崎駅前の TSUTAYA。貸し出しスポットはどこにあるのかと思ったら、お店に入ってすぐのところにあるこのデジタルサイネージ的なやつが貸し出し端末でした。
レンタル料金は最初の 1 時間が 150 円。その後は 48 時間まで +150 円、それ以降は一週間まで 1 日ごとに +150 円。一週間以上経過した場合は違約金込みで計 2,280 円、しかもバッテリは返却不要という扱いになります。レンタル品の回収にコストをかけるくらいなら実費で売ったことにしてしまう、という思い切った価格設定。利用料金の回収は利用時間に応じて自動的に決済されるのだから、サービサー的には取りっぱぐれもありません。借り手の立場でも何らかの理由で返却不能になっても青天井にならないという点では安心できると言えます。
支払い方法はクレジットカードまたは国内三大キャリアの携帯電話料金合算払いから選択可能。このレンタルバッテリで充電するのは主にスマホなわけで、決済手段まで含めてスマホと非常に相性が良いサービスです。
貸し出しスポットのサイネージ型端末の側面に刺さっているのがレンタルバッテリ。
貸し出しを受けるには、サイネージ型端末の画面に表示されている QR コードをアプリで読み取ります。
認証が完了すると、端末の側面のスロットからバッテリが一本飛び出してきます。
この整然と並んだスロットからバッテリを抜き出す様子が、なんか『2001 年宇宙の旅』でボーマンが反乱した HAL9000 のメモリモジュールを抜き取ってシャットダウンする行為を思い出してしまいます。端末もなんかモノリスっぽいし。
こちらがレンタルしたバッテリ。やたらと大きくて 20,000mAh くらいありそうに見えますが、5,000mAh しか容量がありません。イマドキのスマホなら二回分の充電にも足りない容量だけど、一時しのぎ的に借りるならばまあ十分か。
大きさの理由は裏面にあって、USB-C、Lightning、USB microB の三種類のケーブルが直付けされています。これなら現存するどんなモバイル端末でもほぼ充電可能ですが、これでデカくなってしまっているのは否めない。
なお三種類のケーブルにそれぞれ機器を接続しても、複数台同時には充電できないようです。
ここの TSUTAYA はスタバ併設なので、コーヒーを飲みがてら休憩している間に充電しておいてもらうことにします。こうやって小一時間休憩しながら充電できるという点ではドトールとかファストフード系チェーンとかでもレンタルしてくれたら便利なんですけどね。ローソンやファミマでも借りられるので、コンビニのイートインスペースで休憩という手もあるけど、ああいうところで小一時間過ごすのは気が引けるし。
アプリ上で経過時間が確認できるので、追加料金が発生しないうちに返却します。借りたいのは電気であって電池じゃないので、充電が終わっているのにいつまでも借りているのは無駄ですからね…。
返却は、貸し出し端末の空きスロットにバッテリを挿し込むだけで完了。メールアドレスを登録してあれば、返却完了時と利用料金の確認メールが自動発行されます。
返すのは必ずしも借りた場所でなくても構わないので、例えば TSUTAYA で借りて移動しながら充電し、別の場所のローソンにある端末に返却する、という使い方もできます。ただ返却時には端末のスロットが空いていないと挿し込めないため、「返却したいのに返せるスポットが見つからないうちに延滞料がかかっていく」という事態もあり得ることになります(スマホアプリから各スポットの空きスロット数は確認可能)。気をつけていないと落とし穴もあり得る、ということでしょうか。
基本料金は一切かからないため、いざというときのためにアプリを入れて生活圏のどこにスポットがあるかどうか知っておくだけでも役に立つ場面はあるのではないでしょうか。少なくとも首都圏で生活する上においては日常的にモバイルバッテリを持ち歩かなくても大丈夫、と言えるかもしれません(スポット自体は地方にも展開しているようですが)。
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